闇の勢力が世界を支配しているという説を「陰謀論」と言うが、闇かどうかはともかく、軍事産業や製薬業界などが政治家、マスコミに強く影響を与えており、結果、国家をも動かしているのは事実だから、陰謀論と言われるものが必ずしも間違いではないと思う。
あるいは、科学技術や精神科学的な知恵を得た社会主義国家の支配者が民主主義国家を、軍事力とは別の方法で支配しようとしていることが、ないと思う方がおかしいので、これも陰謀論と言うのはおかしいと思う。

陰謀論は、根拠がないことが特徴だが、上記のことは、今や根拠はあるので、やはり、もう陰謀論ではない。
ただ、上記のようなことでは、様々な嘘や空想が入り混じることが多く、そういった場合は陰謀論と言われても仕方がない。

ところが、根拠がほとんどないながら、一部の人々の間で真実とされることもある。
たとえば、ジョージ・アダムスキーによるUFOや宇宙人の情報であるが、こちらに関しては、アダムスキー自身が「根拠を示さない理由」を述べている。根拠を示すと、その根拠に疑念を持たれ、その疑念に応じようとすると、果て無い論争になってしまうからだ。
そこで、アダムスキー支持者が提示する1つの解答が、根拠ではなく、哲学によって各自判断して欲しいということだ。
哲学による判断は、抽象論を含め、極めて高度な知的行為なので、最初から馬鹿は相手にしないと言うか、最初から万民を説得しようという気はないと宣言しているのであり、これはこれで優れた態度と思われる。

だが、最初から万民を説得する気がないという手法を乱用するのも問題である。
これに関するよくあるものが「あなたは選ばれた、使命を背負った存在である」というもので、たとえば、「あなた」が高度に進歩した宇宙文明と協力し、人類を進化させる使命を持っているといった話がある。
そんな使命を持った者のみが対象で、一般人は相手にしないという立場を主張しているのである。
まあ、自分がそんな高度な選ばれた存在であるかどうか、考えれば分かりそうなものであるが、これが分からない者が多いのだ。
「馬鹿ほど自己評価が高い」という事実を、これほど思い知らされることはない。
また、そういったことを言うのが、博士号を持っているような科学者や医学者であることもあり、頭は良い彼らは話もうまく、彼らが嘘つきであっても、馬鹿はコロッと騙される(笑)。
本がよく売れているスピリチュアルな科学者や医学者のほぼ全てがそうであると思う。
特に、一般人を愚民呼ばわりする者は確実にそうだろう。
そもそも、本物は、自分の専門分野で勝負するものだ。

ところで、話を進めるために、無茶な簡略化をするが、使命を背負った者というのは実際いる。使命を与えたのが何者かということはとりえあず保留とする。
使命を背負ったと思う者には、本物と偽物がある。まあ、当然だ。
その区別は、単純に、承認欲求があるかないかだ。
「人にどう思われようと一向に構わない」と言うなら本物だ。
ただ、口では「人が私のことを何と言おうが全く構わない」と言っても、内心ではそうでない場合がほとんどだ。そんな人達は、自分を称賛してくれる人を必要とする。つまり、新興宗教の教祖のようなものだ。
宮沢賢治のように「皆にデクノボーと呼ばれるものになりたい」と言うのが本物だ。
だが、賢治がそれで良かったのは、彼が裕福で生活の心配がなかったからだ。
そして、本物は、裕福かどうかは分からないが、やはり、生活の心配がない者なのである。
たとえば、若い時から年金生活者だったアンデルセンや、弟が経済面の一切の面倒を一生見てくれたゴッホなどである。

使命のある者は、引き寄せるまでもなくお金に恵まれる。
ところが、逆に、本当に使命感を持てれば、お金の引き寄せは簡単なのである。
極端な例で言えば、子供の時から本気で人類を救おうと考えていたイーロン・マスクである。
彼は、聖書や『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読むうちに、そんな考えにとりつかれたようだ。
天命も使命感もなければ、お金の引き寄せは難しい。これは本当だ。
だが、ほんのちょっとの使命感を持てば、なぜか分からないが、それなりのお金に恵まれるのである。
こんな大事なことを、引き寄せや潜在意識の指導者達が言わないのが不思議ではあった。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
(2)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
(3)アンデルセン童話集(上)
(4)奇跡を起こす『魔法の物語』(フレデリック・ヴァン レンスラー・ダイ)※The Magic Story翻訳
(5)マスターの教え(ジョン・マクドナルド)

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