私は最近、『俺だけレベルアップな件』というアニメに夢中だが、この作品の特筆すべき良さと私が思うのは、「本当に強い者は他人を見下さない」ということを、しっかり描いていることだ。これは感動的ですらある。
今は、自分の方が相手より上位である根拠を示して威圧的になることを「マウントを取る」と言うが、マウントを取りたがることが滑稽であることが、認識されてきたと思う。
実際に上位であることは認めてもいいが、それはあくまで一部のことについてであり、そのことを持って自分が全面的に偉いという態度を取る者は、明確に馬鹿だし、そんな者が本当に強かったり偉かったりすることはないことは、誰だって薄々にでも分かる。
とはいえ、マウントを取られることに反抗出来ない場合も多い。
入学した学校の偏差値や、入社した会社の知名度や経済力を根拠にマウントを取られたら、どうしようもない面があるが、同時に、そんなことでマウントを取る者が本当に尊敬されることはない。
そもそも、マウントを取るというのは、承認欲求の現われであり、承認欲求が強いことは、劣等感の裏返しだったり、幼稚だったりするのは明確なので、マウントを取る者は「俺は劣等感の塊なんだ」「私は幼稚なのよ」とスピーカーを鳴らして宣伝しているような者だ。
ただ、承認欲求というのは、生存本能と結びついた人間最大の欲望であることも確かだ。つまり、誰にでもあるので、必ずしも否定出来るものでもないところが厄介だ。
だからこそ、これを克服した者は真に強く、優れた人間にも尊敬される。
いわゆる、良い意味で「自分がない人」というのは、承認欲求を克服した者だ。
そして、引き寄せの力の大きさは、承認欲求を克服した度合いに比例する・・・つまり、自分がない者ほど引き寄せの力も大きく、世界を支配する。
『俺だけレベルアップな件』では、実力は超一流であることは認められても、悪い意味で自分がある者は、結局、自分より実力がある者と出遭ってしまい、ひどい目に遭うところがよく描かれている。
いくら世間で崇められていても、マウントを取りたがる者は、心の奥に劣等感があり、承認欲求が強いのである。
そんな者は、マイナスの引き寄せを行ってしまうのである。
どうすれば、マウントを取ることをやめられるのだろう?
それが出来なければ、(プラスの)引き寄せはほとんど出来ない。
逆に言えば、マウントを取らないようになれば、引き寄せの力が大きくなる。
そのためには、自分をはるかに超えた存在が在ることを自覚するのが一番だが、それはなかなか難しいかもしれない。
極めて優れた人間に近付くことも手ではあるが、いくら素晴らしい人でも、人間である限りは欠点があるので、幻滅させられたら、かえって悪いことになりかねない。
まあ、だから、神や天使といった超越的存在を見るのが一番であるが、「天使の出現」を見るというのは稀な幸運だ。
それなら、大きな目標を持つことである。
イーロン・マスクのように、人類を救うという目標である。彼は、そんな目標があるから、いくら財力があっても、それでマウントを取ろうとしないので、彼が何を言い、何をしようと、奇跡的なほど嫌味に感じないのである。
彼が、そんな目標を持つきっかけになったのは、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだことのようだ。
スティーヴン・ホーキング博士が「IQを自慢するやつは負け犬」と言ったという話があるが、IQに限らず、マウントを取る者はプラスの引き寄せが出来ないのだから、確かに、必ず負け犬になる運命だ。
ホーキンズ博士自体は、さぞや高いはずの彼のIQについて「知らない。計ったこともない」と言ったらしい。
メンサ会員なんて、哀れな人生になってしまう可能性があるだろう。メンサの会員証を見せびらかす者は、明らかにその可能性が高い。
入会試験を受ければ入れるかもしれないが、私は入ろうとは思わない。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)俺だけレベルアップな件 ※Amazon Prime Video
(2)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
(3)天使の出現(野口悠紀雄)
(4)ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)

AIアート1478
「一方の顔」
Kay
今は、自分の方が相手より上位である根拠を示して威圧的になることを「マウントを取る」と言うが、マウントを取りたがることが滑稽であることが、認識されてきたと思う。
実際に上位であることは認めてもいいが、それはあくまで一部のことについてであり、そのことを持って自分が全面的に偉いという態度を取る者は、明確に馬鹿だし、そんな者が本当に強かったり偉かったりすることはないことは、誰だって薄々にでも分かる。
とはいえ、マウントを取られることに反抗出来ない場合も多い。
入学した学校の偏差値や、入社した会社の知名度や経済力を根拠にマウントを取られたら、どうしようもない面があるが、同時に、そんなことでマウントを取る者が本当に尊敬されることはない。
そもそも、マウントを取るというのは、承認欲求の現われであり、承認欲求が強いことは、劣等感の裏返しだったり、幼稚だったりするのは明確なので、マウントを取る者は「俺は劣等感の塊なんだ」「私は幼稚なのよ」とスピーカーを鳴らして宣伝しているような者だ。
ただ、承認欲求というのは、生存本能と結びついた人間最大の欲望であることも確かだ。つまり、誰にでもあるので、必ずしも否定出来るものでもないところが厄介だ。
だからこそ、これを克服した者は真に強く、優れた人間にも尊敬される。
いわゆる、良い意味で「自分がない人」というのは、承認欲求を克服した者だ。
そして、引き寄せの力の大きさは、承認欲求を克服した度合いに比例する・・・つまり、自分がない者ほど引き寄せの力も大きく、世界を支配する。
『俺だけレベルアップな件』では、実力は超一流であることは認められても、悪い意味で自分がある者は、結局、自分より実力がある者と出遭ってしまい、ひどい目に遭うところがよく描かれている。
いくら世間で崇められていても、マウントを取りたがる者は、心の奥に劣等感があり、承認欲求が強いのである。
そんな者は、マイナスの引き寄せを行ってしまうのである。
どうすれば、マウントを取ることをやめられるのだろう?
それが出来なければ、(プラスの)引き寄せはほとんど出来ない。
逆に言えば、マウントを取らないようになれば、引き寄せの力が大きくなる。
そのためには、自分をはるかに超えた存在が在ることを自覚するのが一番だが、それはなかなか難しいかもしれない。
極めて優れた人間に近付くことも手ではあるが、いくら素晴らしい人でも、人間である限りは欠点があるので、幻滅させられたら、かえって悪いことになりかねない。
まあ、だから、神や天使といった超越的存在を見るのが一番であるが、「天使の出現」を見るというのは稀な幸運だ。
それなら、大きな目標を持つことである。
イーロン・マスクのように、人類を救うという目標である。彼は、そんな目標があるから、いくら財力があっても、それでマウントを取ろうとしないので、彼が何を言い、何をしようと、奇跡的なほど嫌味に感じないのである。
彼が、そんな目標を持つきっかけになったのは、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだことのようだ。
スティーヴン・ホーキング博士が「IQを自慢するやつは負け犬」と言ったという話があるが、IQに限らず、マウントを取る者はプラスの引き寄せが出来ないのだから、確かに、必ず負け犬になる運命だ。
ホーキンズ博士自体は、さぞや高いはずの彼のIQについて「知らない。計ったこともない」と言ったらしい。
メンサ会員なんて、哀れな人生になってしまう可能性があるだろう。メンサの会員証を見せびらかす者は、明らかにその可能性が高い。
入会試験を受ければ入れるかもしれないが、私は入ろうとは思わない。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)俺だけレベルアップな件 ※Amazon Prime Video
(2)銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス)
(3)天使の出現(野口悠紀雄)
(4)ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)

AIアート1478
「一方の顔」
Kay
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IQ高すぎても周りはバカばかりと思い上がって
世の中と合わずろくな目にあわないと。
自分も天狗になると痛い目になると学んだので
いろんな数値は死ぬまでのものでゲームのスコアと一緒だと思うようにしてます。