トランプ大統領を見ていると、モハメド・アリ(1942~2016)を思い出す。
アリの本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニアで、ある時期まではリングネームもカシアス・クレイだったが、「ほら吹きクレイ」などと呼ばれていた。
トランプとアリは、大口を叩くところが似ている。
アリが「ほら吹きクレイ」と呼ばれていたのは、嘘をつくからではなく、大口が度を過ぎていたからだが、トランプも大口のせいで悪く言われることが多い。

だが、この大口は言霊的には良いかもしれない。

1974年10月30日、ボクシング史上最も有名な試合と言われる、ヘビー級世界王者ジョージ・フォアマンと元王者のモハメド・アリの試合が、ザイールの首都キンシャサで行われた。
予想では圧倒的にフォアマンが有利だった。「象をも殺す」と言われた殺人パンチを誇り、「怪物」と呼ばれる25歳の無敗の王者フォアマンに対し、ブランクのある32歳のアリの挑戦は無謀と言われることもあった。
試合はフォアマンの優勢で進み、アリがコーナーに追い詰められて一方的に攻撃されるシーンが目立ったが、8ラウンド、アリの右ストレートで逆転KO勝ちとなった。
極めてセンセーショナルな、この逆転KO劇は現在も「キンシャサの奇跡」として知られている。

ところで、アリとフォアマンは、不良と紳士のように言われることが多かったと思う。
その原因の大きなものが、2人の言葉だと思う。
「俺ほどハンサムで強いボクサーはいない」が口ぐせのアリに対し、「私より強い若者はいくらでもいる」と言う謙虚なフォアマンが好感を持たれることも多かったが、人気はアリが圧倒的に優っていた。
そんなアリは「世界で最も有名な人物」とまで言われるまでになったが、フォアマンはアリに敗れてからは、あまり注目されず28歳で引退する。
(ただし、フォアマンは38歳で現役復帰。45歳で世界王者に返り咲いた)
アリの自画自賛は有名だった。
日本の化粧品のCMでアリは「I'm prettiest(俺は一番美しい)」と臆面もなく言っていたが、いかにもアリが言いそうなことだ。
しかし、美しくなりたい人は、是非、この言葉を言って欲しいものだ。
言霊の力で本当に美しくなると思われるからだ。

トランプも大口では負けず、自分の実績を声高に宣伝すると共に「俺は、習近平やプーチンなど世界の指導者達に尊敬されている」「俺はIQが高い」など、およそ普通の人間が言わないことを堂々と言うが、それは若い頃からで、テキサスの大富豪ロス・ペローはトランプのことを著書で「ニューヨークの目立ちたがり屋」とこき下ろしていた。
だが、彼の成功の大きな要因が、そんな言葉が起こす引き寄せ効果と思えるのである。
そう言えば、エジソンも「俺は天才だ」が口ぐせだったらしいし、そう紙にも書いていたらしい。
また、最も有名な体操選手であったナディア・コマネチも、十代前半の時から「もちろん私が優勝する」「(10点満点が)もちろん出る」と平然と言っていたようだ。
謙虚の美徳は疑いようもないが、意識的に大口を叩くことが成功の秘訣であることは、謙譲の国である日本でこそ、言霊の力として理解され易いかもしれない。
実際、私の知り合いでも、自分を卑下する者、自虐的な者はうだつが上がらず、自己肯定感が強いと言えば聞こえはいいが、成功している者は、自慢と言うよりは自愛が強く、大口を叩く者が多いと思う。
芸能人だって、自虐ネタを売り物にしていた者は間違いなく落ちぶれていると思う。

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(1)評伝モハメド・アリ ~アメリカで最も憎まれたチャンピオン~
(2)新伝記 平和をもたらした人びと モハメド・アリ 徴兵をこばんだ最強のボクサー
(3)トランプ自伝(ドナルド・トランプ)
(4)トランプの真実 ~トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔~
(5)斎藤一人の絶対成功する千回の法則(斎藤一人インタビュー)
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