明るくなければ、思うように引き寄せが出来ない。
逆に言えば、明るければ、望まずとも良いものが引き寄せられ、幸運と感じる。
では、どうすれば心が明るくなるだろう。
明るいというのは「陽気」とも言う。
「陽気な人」と言ったら、「明るい人」よりやや軽薄なイメージがあるかもしれないが、一方で、積極的、活動的という雰囲気もある。
ここでは、「明るい人」と「陽気な人」を同じに扱う。
やや古い英語では、「陽気な」はgayと言う。
今では、Gayと言えば「同性愛の」という意味がよく知られているが、本来は、「陽気な」「明るい」「快活な」という意味が一般的であった。
「20世紀最大の詩人」と言われたW.B.イェイツ(ノーベル賞受賞。神秘家)は、gayをとても重要視した。
「世界を滅ぼし、作り直す者はgay(陽気)である」
「ハムレットも、リア王も、オフィーリアもgayであった」
こんなことを言うとは、イェイツは世界の裏側の仕組みをよく理解していた。彼は神秘家であり、魔法結社の会員であった。
そのイェイツは、詩『ラピス・ラズリ』で言っている。
「主役を演じるほどの役者は、自分が泣いたりはしない」
ハムレットも、リア王も、オフィーリアも劇の主役だ。彼らが登場するのは、シェイクスピアの戯曲(劇のシナリオ)である。
ハムレットを演じる名優は、ハムレットに感情移入して泣いたりしない。
幕が上がれば笑顔になり、敵役同士も仲良く談笑する。
この世界も劇であり、あなたも役者である。
だが、あなたは自分の役に感情移入してしまって暴走している状態だ。
私は正直、歌舞伎、狂言などの区別がつかないが、これらの日本の舞台劇では、いかにも芝居がかった演技をすることをご存じと思う。
日本人は、実際の世界が劇であることを何となく分かっていたので、あんなふうに、「これは劇でございます」という演技に共感し易いのである。
私は、近松門左衛門の戯曲『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』を読み、その見事な芝居臭さに感激し、世界は劇みたいなものだなあと納得したものである。
つまり、世界は、『マトリックス』や『ソードアート・オンライン』と同様、コンピューターが作ったシミュレーションなのだろう。
それが分かれば深刻さが消え、gay(陽気)になれば、システムに命じ、世界を好きなように変えていけるだろう。
戯曲を読むと良いと思う。
尚、『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』は、単体の現代語訳は小学館の高価なものしかなく、近松の他の作品をお薦めする。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新編日本古典文学全集 (75) 近松門左衛門集 (2) ※『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』収録
(2)近松門左衛門 『曾根崎心中』『けいせい反魂香』『国性爺合戦』ほか
(3)イェイツ詩集(対訳) (岩波文庫)
(4)まだらの鳥~自伝小説~(W.B.イェイツ)
(5)ハムレット ~シェイクスピア全集(1)~ (ちくま文庫)
(6)リア王(シェイクスピア。新潮文庫)

AIアート1439
「古い城の庭園」
Kay
逆に言えば、明るければ、望まずとも良いものが引き寄せられ、幸運と感じる。
では、どうすれば心が明るくなるだろう。
明るいというのは「陽気」とも言う。
「陽気な人」と言ったら、「明るい人」よりやや軽薄なイメージがあるかもしれないが、一方で、積極的、活動的という雰囲気もある。
ここでは、「明るい人」と「陽気な人」を同じに扱う。
やや古い英語では、「陽気な」はgayと言う。
今では、Gayと言えば「同性愛の」という意味がよく知られているが、本来は、「陽気な」「明るい」「快活な」という意味が一般的であった。
「20世紀最大の詩人」と言われたW.B.イェイツ(ノーベル賞受賞。神秘家)は、gayをとても重要視した。
「世界を滅ぼし、作り直す者はgay(陽気)である」
「ハムレットも、リア王も、オフィーリアもgayであった」
こんなことを言うとは、イェイツは世界の裏側の仕組みをよく理解していた。彼は神秘家であり、魔法結社の会員であった。
そのイェイツは、詩『ラピス・ラズリ』で言っている。
「主役を演じるほどの役者は、自分が泣いたりはしない」
ハムレットも、リア王も、オフィーリアも劇の主役だ。彼らが登場するのは、シェイクスピアの戯曲(劇のシナリオ)である。
ハムレットを演じる名優は、ハムレットに感情移入して泣いたりしない。
幕が上がれば笑顔になり、敵役同士も仲良く談笑する。
この世界も劇であり、あなたも役者である。
だが、あなたは自分の役に感情移入してしまって暴走している状態だ。
私は正直、歌舞伎、狂言などの区別がつかないが、これらの日本の舞台劇では、いかにも芝居がかった演技をすることをご存じと思う。
日本人は、実際の世界が劇であることを何となく分かっていたので、あんなふうに、「これは劇でございます」という演技に共感し易いのである。
私は、近松門左衛門の戯曲『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』を読み、その見事な芝居臭さに感激し、世界は劇みたいなものだなあと納得したものである。
つまり、世界は、『マトリックス』や『ソードアート・オンライン』と同様、コンピューターが作ったシミュレーションなのだろう。
それが分かれば深刻さが消え、gay(陽気)になれば、システムに命じ、世界を好きなように変えていけるだろう。
戯曲を読むと良いと思う。
尚、『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』は、単体の現代語訳は小学館の高価なものしかなく、近松の他の作品をお薦めする。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新編日本古典文学全集 (75) 近松門左衛門集 (2) ※『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』収録
(2)近松門左衛門 『曾根崎心中』『けいせい反魂香』『国性爺合戦』ほか
(3)イェイツ詩集(対訳) (岩波文庫)
(4)まだらの鳥~自伝小説~(W.B.イェイツ)
(5)ハムレット ~シェイクスピア全集(1)~ (ちくま文庫)
(6)リア王(シェイクスピア。新潮文庫)

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