能力開発とは本来、能力を封じているものを除くことだ。
そして、能力を封じているものとは固定観念だ。
つまり、「これが出来ない」っていう嘘の固定観念を消せば良いだけだ。

『トーチェ氏の心の法則』の中で、ある民族の人間は、脚が折れても元気に走り回るという。
彼らは、「脚が折れたら走れない」という固定観念がない。
言い換えれば、「脚が折れたら走れない」ということを知らないのだ。
そのこと(脚が折れたら走れないこと)を知っている我々は、脚が折れたら走れないが、そんなことを忘れたら、やはり、脚が折れても走ることが出来るのだろう。
また、同書で、昔のエスキモーはトナカイの肉だけ食べていても健康だったが、栄養学の知識を教えたら、途端に病気になり出したという。
栄養学など知らない方が幸せだったのかもしれない。

私は、小学4年生の時、帽子取り競技で無敗という男子と対戦し、簡単に勝った。
なぜそうなったかというと、私は、そいつが強いことを知らなかったからだ。
また、体育の授業で走り高跳びをやったら、私は誰も飛べない高さを軽々と飛べた。
私は、飛べないことがあることを知らなかったのだ。
ある、モテモテの小学生の女の子がいたが、彼女がなぜモテたかというと、自分がブスだと知らなかったからだ。
ある時、彼女は、悪意ある人に、「あなたはブスだ」と告げられ、それから全くモテなくなった。

苦労して働かないとお金を稼げないということを知らない人は、楽々とお金を稼ぐ。
対して、普通の人は、働かないとお金を稼げないことをよく知っているので、働かないとお金を稼げないのだろう。
夢の中では、現実世界では知っているいろんなことを忘れているので、現実世界より多くのことが出来るが、夢の中でも、空を飛べないことを知っていたら、やっぱり飛べない。

早い話が、能力を高めたければ、あるいは、願いを叶えたければ、忘れてしまうことだ。

「何もしなくてもお金は入って来る」とアファーメーションすれば、余計に「何もしなければお金は入って来ない」という知識が強化されてしまう。
一方、1億円の使い道を考えていたら1億円が入って来ることがよくあるのは、1億円を使う想像に夢中になって、1億円がないことを忘れるからだ。
だが、1億円の使い道が生き生きと思い浮かばず、1億円を使う下手な、あるいは、空虚な空想をしたら、1億円がないという知識を強化してしまう。
バーナード・バルーク(成功した投資家、政治家)が言ったように、成功の秘訣とは「欲張らない」ことだ。
つまり、本当に必要のない1億円など欲しがらないことだ。
2千万円ほどあればいいじゃないか?(笑)そう思えば簡単だ。

世間の教義・信念を受け入れてはならない。
そのためには、まずはテレビは絶対に見ないことだ。
新聞のような文字情報は、テレビほどの洗脳力はないので、気を付けていれば、多少は読んでも良いだろう。
聖書や『千夜一夜物語』などは、悪い意味での常識を消してくれるので、読むと良いのではないかなと思う。
ただし、教会や学校などで読まされると、変な解釈を押し付けられて洗脳されるので、あくまで1人で読むことだ。
もちろん、「聖書の読み方」なんて解説書も良くないだろう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)トーチェ氏の心の法則(ジョエル マリー トーチェ、チャンピオン K.トーチェ)
(2)千夜一夜物語 巻9の2(リチャード・バートン) ※アラジンと魔法のランプ、アリババと40人の盗賊収録
(3)旧約聖書(新日本聖書刊行会)
(4)新約聖書(新日本聖書刊行会)

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