IQ(知能指数)が150といったら上位0.1パーセントの天才と言われるが、そんな人だって、イライラしている状態ではIQ90くらいになるし、激怒すればIQ60くらいになる。
逆に、こんな話がある。
病院で、低IQと言われる人が、病院で治療を受けていたが、何かの薬物の影響で感情が消えて極端に冷静な精神状態になった時に、驚くほど聡明な会話をし、医師達には、その患者がまるで天才的な賢者に見えたと言う。
つまり、優秀な頭脳であるかどうかは、精神の冷静さ次第ではないかということだ。
密教的なメソッドにより、平凡な人間が天才になったという話があるが、そのメソッドが心を静めるものであるらしい。

人間だけとは限らないが、脳は非常にフレキシブル(柔軟性がある)で、各部分が本来とは異なる機能を果たすことがある。
たとえば、生まれつきの視覚障碍者の視覚情報を処理する部分が聴覚情報を処理することに使われて、異常な聴覚能力を示すなどである。
あるいは、こんな話もある。
脳の言語中枢に異常があり、7歳になっても話すことが出来ない少女が描いた絵が、ダ・ヴィンチが描いたと言っても信じられるほど見事であったという。彼女は、絵の訓練を受けたことはなかった。
そして、その少女の言語中枢が発達し、話せるようになると、その天才的な絵の能力は消えてしまったという。
ある天才的なミュージシャンが、「僕は特別な何かを持っているんじゃなく、何かが欠けているんだ」と言ったことが、まさに天才の秘密であると思う。
天才とか超優秀と言われる人は、普通の人が簡単に出来ることが出来なかったりする。
要は、脳は使い方次第なのであり、ある能力を犠牲にすることで、別の能力を増やせるのである。
イーロン・マスクが「僕はイメージで考える」と言うのも、本来は映像処理をする脳の部分を使って思考しているように思えるが、AIだって、本来はグラフィック処理を行うGPUというプロセッサを使って推論処理をしているのである。

最初の話に戻るが、感情というのは、脳の機能の大きな部分を使ってしまい、思考能力や、その他の能力を低下させるのだろう。
武道で、明鏡止水(めいきょうしすい)という、心が消えた状態になった時に、異常な能力を発揮するのも、感情に使われてしまう脳の部分を、武道に必要なことに使わせることで起こる現象と考えられる。

呼吸を静かにするほど、感情が消え、記憶力が高まったり、異次元的な発想が湧くことがある。
これを利用した学習法にスーパーラーニングというものがあったが、あまり聞かなくなったのは、これが流行ると、教育で儲けることが出来なくなるからではないかと思う。
要は、呼吸を静かにすれば、それで良いのである。
ただ、これを、普通に呼吸を止めることだと誤解し、水に潜る時のように、喉の筋肉を収縮させて気道を塞いでしまう息の止め方をしても、あまり効果はない。
あくまで、呼吸の速さを普段の1/1000に落とすような感じで、呼吸が止まっているように見える状態にすることで感情や余計な思考が消えるのである。
私がよく言う「微かな呼吸」である。
普段から、微かな呼吸をするようにすれば、心が静かになり、脳を感情に占領されなくなり、他の重要な機能で使うことが出来るようになる。
おそらく、それでIQも高まるだろう。

そして、引き寄せというのも、脳に何らかの機能を発揮させることで起こるのであると思われる。
そのためには、脳をその他のことで使うのを止(と)めることが必要だ。
私が幼い時に、奇跡的な現象を起こしたのも、脳を別の仕事から解放し、ある能力に多くのリソースを割り当てることによってだった。
そして、それは子供に出来る簡単なことだが、簡単過ぎて大人には分からないのだ。
そのコツを言ったり実践すれば、世の中から排除される。たとえば、学校や会社から排除される。正確には、学校や会社の凡人のグループから排除されるのだ。
次回に続く。

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(1)幼児化するヒト ~「永遠のコドモ」進化論~(クライブ・ブロムホール)
(2)ホロン革命 新装版—部分と全体のダイナミクス(アーサー・ケストラー)
(3)イーロン・マスク 上(ウォルター・アイザックソン)
(4)ニコラ・テスラ 秘密の告白(二コラ・テスラ)

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