このところ、このブログで、かつてなら秘密とされたような究極の真言である、旧約聖書の神の言葉、「私はなるようになるであろう」「私は常に生成する者である」を紹介し、これで誰でも十分な引き寄せが出来ると考えている。
もちろん、それは可能性の問題であり、実際に恩恵を受ける人類は多くないだろうが、やりさえすれば(唱えさえすれば)間違いなく可能と思う。
そこで、別に付け加えるというのではないが、もう1つの究極の神の定義を取り上げておく。
それが、上記の究極の真言が書かれた『魔法入門』でも、重要な本とされている、ダイアン・フォーチュンの『神秘のカバラー』に書かれている。翻訳は共に大沼忠弘氏である。
『神秘のカバラー』の第5章『否定的存在』の11節である。
次に引用する。
かつて私はある人からこう聞いたことがある。導師たる人間が存在するとすれば、彼こそ導師であった。「もし『神』とは何かを知りたいとすれば、一言で語ることができる。『神』とは圧力なのだ。」
その後、著者のフォーチュンは、この言葉を聞いた時に感じた自分の精神的変革について語っている。
ラメッシ・バルセカールが言っていた、「火薬に火をつける言葉」であったのだろう。師の役割は、そのような言葉を弟子に与えることだ。
ラマナ・マハルシが「悟りは言葉で説明出来ないが、それがあることを示唆することは出来る」と言うのを聞いて、やはり精神に変革を起こした人がいた。
この「神とは圧力なのだ」は、原文ではそのまま「God is pressure」である。
この pressure(プレッシャー)という言葉には、圧力という意味と共に、日本でも「プレッシャーがかかる」つまり「重圧がかかる」という意味で用いられるように、「重圧」「苦悩」という意味もある。
化学が得意な者なら、圧力と言えばボイル・シャルルの法則を思い出すかもしれない。
各自で好きなように捉えれば良い。
ところで、この言葉について、私には面白い体験がある。
2011年のことだ。
私の机の上に、3冊の本が、たまたま重ねて置かれていた。
その3冊全てに「気圧(けお)される」という言葉が使われて(書かれて)いた。
そんなこと、あるのだろうかと思う凄い偶然である。
しかも、そのうちの2冊は、同じページに書かれていたのだから尋常でない。
残りの一冊は、ひらがなで「けおされ」と書かれていて、すぐには気付かなかった。
「気圧される」とは「相手の勢いに押される。精神的に圧倒される」という意味だ。
不思議なことに、「気圧される」の言葉の通り、いつも受け身の言葉として用いられる。
能動的な言い方をすれば「気圧(けお)する」となるらしいが、このような使い方をすることは、まずない。
だがまあ、そんな経緯で、私にとって「神とは圧力である」は、「神とは気圧される存在」である。
映画『ベン・ハー』(1959年版)で、イエス・キリストが静かに対峙しただけで護衛隊隊長を怯ませた圧力を思い出す。
この映画のこの場面に感動したことを私に訴えた、ミュージシャン・司会者・セールスマン・元ホームレスがいた。
『神様のメモ帳』という小説で、こんなことが書かれていたように思う。
ある芸能プロデューサーだったかの話だが、アイドルになれる女の子は、可愛いだけではなく目力がないと駄目らしい。
このプロデューサーが言うには、この小説のヒロインであるアリスは、見かけは11~12歳にしか見えないが、目力はアイドル以上だった。
強い目力も、圧力、あるいは、「気圧する」力であろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)神秘のカバラー(ダイアン・フォーチュン)
(2)魔法入門(W.E.バトラー)
(3)ベン・ハー 製作50周年記念リマスター版(2枚組) [Blu-ray]
(4)神様のメモ帳(杉井光)
(5)The Mystical Qabalah(Dion Fortune) ※『神秘のカバラー』英語版
AIアート1340
「一瞬の永遠」
Kay
もちろん、それは可能性の問題であり、実際に恩恵を受ける人類は多くないだろうが、やりさえすれば(唱えさえすれば)間違いなく可能と思う。
そこで、別に付け加えるというのではないが、もう1つの究極の神の定義を取り上げておく。
それが、上記の究極の真言が書かれた『魔法入門』でも、重要な本とされている、ダイアン・フォーチュンの『神秘のカバラー』に書かれている。翻訳は共に大沼忠弘氏である。
『神秘のカバラー』の第5章『否定的存在』の11節である。
次に引用する。
かつて私はある人からこう聞いたことがある。導師たる人間が存在するとすれば、彼こそ導師であった。「もし『神』とは何かを知りたいとすれば、一言で語ることができる。『神』とは圧力なのだ。」
その後、著者のフォーチュンは、この言葉を聞いた時に感じた自分の精神的変革について語っている。
ラメッシ・バルセカールが言っていた、「火薬に火をつける言葉」であったのだろう。師の役割は、そのような言葉を弟子に与えることだ。
ラマナ・マハルシが「悟りは言葉で説明出来ないが、それがあることを示唆することは出来る」と言うのを聞いて、やはり精神に変革を起こした人がいた。
この「神とは圧力なのだ」は、原文ではそのまま「God is pressure」である。
この pressure(プレッシャー)という言葉には、圧力という意味と共に、日本でも「プレッシャーがかかる」つまり「重圧がかかる」という意味で用いられるように、「重圧」「苦悩」という意味もある。
化学が得意な者なら、圧力と言えばボイル・シャルルの法則を思い出すかもしれない。
各自で好きなように捉えれば良い。
ところで、この言葉について、私には面白い体験がある。
2011年のことだ。
私の机の上に、3冊の本が、たまたま重ねて置かれていた。
その3冊全てに「気圧(けお)される」という言葉が使われて(書かれて)いた。
そんなこと、あるのだろうかと思う凄い偶然である。
しかも、そのうちの2冊は、同じページに書かれていたのだから尋常でない。
残りの一冊は、ひらがなで「けおされ」と書かれていて、すぐには気付かなかった。
「気圧される」とは「相手の勢いに押される。精神的に圧倒される」という意味だ。
不思議なことに、「気圧される」の言葉の通り、いつも受け身の言葉として用いられる。
能動的な言い方をすれば「気圧(けお)する」となるらしいが、このような使い方をすることは、まずない。
だがまあ、そんな経緯で、私にとって「神とは圧力である」は、「神とは気圧される存在」である。
映画『ベン・ハー』(1959年版)で、イエス・キリストが静かに対峙しただけで護衛隊隊長を怯ませた圧力を思い出す。
この映画のこの場面に感動したことを私に訴えた、ミュージシャン・司会者・セールスマン・元ホームレスがいた。
『神様のメモ帳』という小説で、こんなことが書かれていたように思う。
ある芸能プロデューサーだったかの話だが、アイドルになれる女の子は、可愛いだけではなく目力がないと駄目らしい。
このプロデューサーが言うには、この小説のヒロインであるアリスは、見かけは11~12歳にしか見えないが、目力はアイドル以上だった。
強い目力も、圧力、あるいは、「気圧する」力であろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)神秘のカバラー(ダイアン・フォーチュン)
(2)魔法入門(W.E.バトラー)
(3)ベン・ハー 製作50周年記念リマスター版(2枚組) [Blu-ray]
(4)神様のメモ帳(杉井光)
(5)The Mystical Qabalah(Dion Fortune) ※『神秘のカバラー』英語版
AIアート1340
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