アニメで見ただけだが、『葬送のフリーレン』は、妙に正しい修行法を描いて見せている。
魔法使いフリーレンが、師の大魔法使いフランメの指示で行った修行の主なものは、魔力を制限することだった。
簡単なたとえで言えば、美人がずっと顔を隠すようなものだ。
それを、フリーレンはフランメの下で50年、おそらくは、その後もずっと続けている。
しかし、魔力を制限しても、敵を欺く(こっちは弱いと思い込ませる)ことが出来るだけで、強くなるわけではない。

ところが、『ローム太霊講話集』に、何度もこんなことが書かれている。
「誰しも放埓(ほうらつ。勝手気まま)に生きたいが、その気持ちに制限を課して生きると、神は課した制限の倍の力を与える」
たとえば、チョコレートが大好きなのに、それをあえて食べないことが自己制約(制約と制限はほぼ同じ)になり、不思議な力が得られる。
こういうことを、日本では昔から「断ち物」と言い、上杉謙信は、生涯女断ちをして戦の勝利を願い、実際、死ぬまで無敗だった。
水野南北が「食を節すれば節するほど幸運になる」と言ったのも、断ち物の一種のように思える。
ただ、水野南北は、大好きな酒を全く飲まないわけではなく、1日1合に制限して飲んでいたらしい。
制約、制限のことを『ローム太霊講話集』では「やせ我慢」とも言い、太霊ロームは弟子達に薦めたようだ。

実際、「私はこれだけは死んでもしない」というものがある者は、まず負けることはない。
ある世界的空手家は、子供の時に、「弱い者いじめだけは絶対にしない」と決め、それを実践し、空手家として大成功した。
彼はかなりの大嘘もついたが、あらゆる障害に打ち勝って、驚くべきことを成し遂げたと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)ローム太霊講話集
(2)葬送のフリーレン(Amazon Prime Video)
(3)大山倍達正伝

神の宮
AIアート1333
「神の宮」
Kay

  
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