前回、「与太話」とした最強の呪文であるが、与太話とは、デタラメ、デマカセの「いい加減」な話である。
「いい加減」とは、「丁度良い加減」で、右にも左にも行き過ぎない、バランスが取れたものだ。
最強の呪文は5文字であるが、呪文ではないが「いいかげん」も重要な5文字である。

それで、そんな「いいかげん」な5文字の呪文は「なんとなく」だ。
「何となく」ほど「良い加減」な感覚はない。
「なんとなく」が最強の呪文である理由は、この呪文は2つのことを指すからだ。
その2つとは、直観と予感だ。
直観は「なんとなく」感じるものだ。
そして、未来を創造するのは予感なのである。
この2つは、あまりに重要で、本格的に解説したら本1冊でも全然足りない。しかし、大切なことは実用だ。

直観はなんとなく感じるものだということに関し、『葬送のフリーレン』でうまく表現されていた。
初対面で、フリーレンはフランメ(フリーレンの師)を、ヒンメル(勇者)はフリーレンを、驚くべき強大な力の持ち主と言ったが、その理由を聞かれたら、フリーレンもヒンメルも「何となくだよ」と答えた。
そして、その「何となく」は正解だった。つまり、「何となく」感じる直観は正しいということだ。

経営者、政治家、軍人などは、「何となく」策を実行することはないにしても、重要な策は何となく浮かんだもので、その何となくを追及して策にする。そのことを持って「経営者は勘が大事」と言うのだろう。
何となくのまま実行しても、そこそこの規模の会社を経営することはあるが、大きな会社の場合は、理屈付けも必要だ。だから、大きな会社の社長はIQが高くないと(120以上)いけない。一方、そこそこの規模の会社の名社長は、案外にIQが高くない(110以下)人も多い。

世界を創造するものは予感である。
念じたことや願ったことが実現するのではなく、予感したことが実現するのである。
ただ、「淡い期待」と本当の予感を混同してはならない。
政木和三さんがよく言われていたが、女性は初対面の男性を見て「この人、私の夫になる」と感じることがあるが、それで選んだら間違いないそうだ。これは、予感であると同時に、予感が現実を創造するのである。

極端に言えば、1億円欲しいなら、「何となくだが、1億円手に入るだろう」と感じれば良く、そのためには、そう言えば良いだけである。
あの子を彼女にしたいなら、「何となくだが、あの子は僕の彼女になるだろう」と言えば良い。
何とも美しい言葉ではないかと思う。
言葉が直観に高まるためには、心が静かでないといけないが、「何となく」をつければ、自然に心が静かになるのが分かると思う。
これにより、引き寄せの神髄である「ソフトタッチ(穏やかな態度)」が自ずと実現するのである。
「なんとなく」ほどの呪文はないことが分かる。
尚、「心おだやかに」の呪文は、あらゆる意味で「なんとなく」を支援するのである。
この2つの言葉を憶えておけば不可能はない。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)葬送のフリーレン(Amazon Prime Video)
(2)旧約聖書 新改訳(新日本聖書刊行会)
(3)新約聖書 新改訳(新日本聖書刊行会)
(4)ペロー童話集(江口清訳)
(5)“いい加減”のすすめ~釈迦が教える生き方の自信~ (1984年) (ひろさちや、竹村健一)
(6)かもの法則(西田文郎)

なんとなく
AIアート1328
「なんとなく」
Kay

  
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