福沢諭吉の『学問のすすめ』には深い真意があるという話があるが、私は分からない。
この書は、まず、「天は人の上に人を作らず、人の下の人を作らず」から始まっていたと思うが、全くデタラメとしか思えない。
確かに、福沢諭吉は、家柄のことを言っているのではなく、また、スポーツや芸術といった、特殊な才能のことを言っているのではないことは、『学問のすすめ』というタイトルからも明らかだろう。
つまり、福沢諭吉は、生まれつきの基本能力・・・早い話が、「頭の良さ」は皆同じだと言っているわけだ。
たとえ、そうは言っておらず、生まれつきの能力(頭の良さ)に多少の差があるとしても、努力で逆転出来ると言いたいのかもしれない。
こういった嘘を、ずっと日本人は信じていたのである。
その影響で、努力したら誰でも大谷翔平になれると思っている人も少なくはないと思う。
生まれつき、IQ(知能指数)に差があることは科学的に分かっているが、橘玲(たちばなあきら)さんが、そんなことを書いた本のタイトルが『言ってはいけない』となっているように、少なくとも、それは日本では言ってはならないタブーとされている。
美人やイケメンが得だと言うことは、公的にはタブー(教育者や政治家が言ってはならない)であるが、知らない者はいない。
IQも同じなのだが、IQは、顔の良さよりもはるかに厳格なタブーである。
しかし、顔のこともIQのことも、ちゃんと言うべきである。無論、言い方の配慮は必要であるが、闇雲にタブーにして隠すことの弊害は大きい。

小学校の初めに、算数で「九九」を憶えさせられる。
私は、あっという間に憶える子と、いつまでも憶えられない子がいることを興味深く見ていた。
もちろん、家で先に九九を憶えさせられたから、早く憶えるように見えるだけの子もいるが、それでも、そんな子と本当に頭の良い子とは、答える速さとか軽やかさに違いがあるように感じた。
九九を簡単にマスターするのは、IQ110以上(上位30%)で、IQが低いほど、マスターするのに苦痛を伴うように思う。

近年、問題なのは、幼児期に英才教育を受け、脳の成長だけは早められた子だ。
そんな子は、小学校の間は、IQ120以上になり、学校の勉強が簡単で、優越感を持つ。
しかし、英才教育では、脳の発達が早まるだけであって、地頭が良くなるわけではないので、中学生頃には、遺伝的なIQに戻ってしまい、勉強が難しくなり、成績が下がり、自信を失くす。
私も、そんな子を知っている。小学生の時は、勉強が良く出来、大袈裟ではあるが「神童」「天才」と呼ばれていたのに、中学の最初はまだ、そこそこだが、1年が終わる頃には普通、2年生以降は、やる気をなくしてしまい、劣等生グループに入ってしまっていた。
英才教育は危険である。
あるいは、潜在的なIQが115位で、幼児期の英才教育によりIQ120~130以上になり、小学校ではトップクラスの成績で、難関の私立中学に入学するが、そこで知能の発達が止まり、たちどころに落ちこぼれになる。そんな者が大人になり、普通の人よりは少し頭が良いのと、一流中学や高校を出ているプライドだけは高いせいで、変な人間になってしまったという者も実際に見た。

いまだ、欠けている認識が、IQが後天的に向上するということで、これは科学的に証明した例も少なくないと思う。
まあ、IQ100がIQ150に上がるようなことがあるのかどうかは分からないが、人間の脳の潜在能力は極めて高く、IQ120くらいには誰でもなれると思う。
ところで、世間でIQ160だのIQ180だのといった人の話があるが、それはほとんど、デタラメな推測だし、ことIQということに関しては、120位を超えるとあまり意味はなく、どうしても能力を測定したいなら、別の方法が必要になるのだそうだ。
それで言えば、IQが上位2%(だいたいIQ132以上)の者が入れると言うメンサというものも、あまり意味はないように思え、たとえば、脳科学者の中野信子さんも、一度メンサに入ったが、ロクなのがいないので脱会したという。
世界には、IQ116以上の者が入れるクラブがあり、運営方針が良いせいで、むしろ、こちらは肯定的な評価があるらしい。
よって、IQ116とか120くらいを目標にIQを高めれば良いと思う。
「どうやったらIQを高めることが出来ますか?」と尋ねる者に、あまり見込みはない。
そんなヒントは、インターネットがなかった時代だって、いくらでも得られたと思う。
それで、メソッドを行い、信頼性が高そうな書籍でIQを計り、効果を試すと良いと思う。

ただ、分かっていることは、どれほどIQが高い人だって、激怒したら、たちどころにIQ60くらいに落ちてしまうことだ。
逆に、心を静めるだけで、IQ116程度には上がるような気もする。
そこでやはり「心おだやかに!」と唱え、心がおだやかになる状況を引き寄せれば、また、それを続ければ、IQ116とか120程度は簡単と思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)言ってはいけない―残酷すぎる真実―(橘玲)
(2)日本人の9割が知らない遺伝の真実(安藤寿康)
(3)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(4)頭脳を鍛える(ドロシー・コリガン )
(5)私の声はあなたとともに ~ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー~
(6)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(7)新釈 荘子 (PHP文庫)
(8)星からの宅配便(ベルベル・モーア)

みずうみ
AIアート1305
「みずうみ」
Kay

  
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