「魔法を使って治している」とまで言われた驚異的(に優秀)な精神科医のミルトン・エリクソンは、大学で精神医学を学んだわけではないらしい。
エリクソンは、17歳の時、ポリオに感染し、目玉以外を動かせない状態になった。
彼の病状が悪化した夜、彼は、隣の部屋で、医者が彼の母親に話す声が聴こえた。
「息子さんは、明日の朝まで持たないでしょう」
エリクソンは、ただ1つ動かせる目玉を動かして窓を見ると、
「絶対に朝陽をもう一度見てやる」
と思った。
もちろん、彼は生き延び、世界最高の精神科医になった。
引き寄せの鉄則を思い出しておこう。
それは、「シャンとすること」で、「泣き言を言わないこと」と言っても良い。
私も、病気で死にそうになったら、
「絶対にもう一度、マジカルミライに行ってやる」
と思うことにしよう(笑)。

高名な精神科医になったエリクソンのところに、手のつけられない札付きの不良男子高校生が連れて来られた。
エリクソンはその不良高校生に言った。
「君が来週、真面目な生徒になったら、皆、驚くだろうね?」
不良高校生は笑いながら、
「そりゃ驚くだろうね」
と答えた。
会話はそれだけだったが、この不良高校生はすぐに更生した。
この現象を説明出来る人はいないと思う。
だが、簡単なことだ。
不良と言うからには、この男子高校生の心は荒れているはずだ。それは、不良だろうが苦しいことだ。
「君が真面目な生徒になったら、皆、驚くだろうね?」
エリクソンの落ち着いた声でそう言われた不良高校生は、そんな場面を想像したのだ。
それは・・・心安らぐ光景だった。
心の安らぎ・・・それが彼の求めていたものだ。
彼は、無意識にかもしれないが、たった今イメージした心の安らぎを願った。
そうしたら、心が安らぐ要因である、自分が真面目な生徒になるという状況になった。
これは、「心おだやかに!」と唱えたら、心がおだやかになる状況が引き寄せられることと同じである。

エリクソンは、どうやって魔法のような力を得たのだろう?
長くなったので、それは次回。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)私の声はあなたとともに ~ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー~
(2)神経言語プログラミング(リチャード・バンドラー)
(3)「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく(アレクサンダー・ロイド)
(4)星からの宅配便(ベルベル・モーア)

異世界への通路
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「異世界への通路」
Kay

  
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