宇宙の広さは我々の想像を超える・・・どころの話ではない。
地球の大きさでさえ、我々がなんとなく意識しているより桁外れに大きい。
月までの距離を実感として感じることが出来れば、気が遠くなるどころでは済まないかもしれない。
その地球と月の距離だって、銀河1つから見ても、誤差の範囲どころか、無きに等しきものだ。
そんな銀河が、宇宙には2超個もあると推測されているが、そもそも、「兆」がどれほどの量か実感出来る人は、まあ、いない。
時間に関しても、我々は数万年など想像も出来ないが、人類の歴史は20万年とも言われ、地球の年齢は45億年程度で、宇宙の年齢は138億年程度という説がある。

大自然の広大さに接すると、自分の問題がいかにちっぽけかを感じて気が静まるという話があるが、宇宙規模で感じることが出来れば、何ごとも問題でない・・・どころか、問題など存在もしていないだろう。
では、極限の世界から見れば、我々の存在には何の価値もないのかというと、頭で考えれば全くその通りだが、思考を消せば、我々は宇宙そのものである。

宇宙から見れば、100万円も100兆円も全く違わない。
やっとの思いで100万円稼げたという人には、1億円は手の届かない金額であるが、本当は100万円を稼ぐのと全く同じように100兆円が稼げる。
そもそも、100万円稼ぐのも100円稼ぐのと同じだ。
だが、何らかの理由で、それぞれの人間の脳にはリミッターがかけられていて、そのリミッターを外すことが出来た人が、1億円とか1兆円と大きな金額を稼ぐし、新技術を開発したり、スポーツの新記録を作るのだろう。
大事なことは、リミッターにも必要性があるのであり、リミッターは悪ではなく、これを外すには、外すだけの理由が必要だ。
凡人は、リミッターを外すボタンを欲しがるが、そんなものはない。
ボタンを押せばリミッターが外れるなどという都合の良い話はない。

象をつなぐ杭の話をご存じの方もいるだろう。
幼い子象の時に、杭につながれていた像は、大きくなって楽々と杭を引き抜くことが出来る力があるのに、自分にはそれが出来ないと思っているから、本当に杭を抜けない。
我々も、それと同じ状態だ。
と、ここまでの話は、自己啓発セミナーのセンセイもよく言うが、どうすれば、自分には杭が抜けないという思い込みを消せるのかは、本当はセンセイも知らないのだ。
「自分には本当に杭が抜けないのだろうか?」と疑うことだ。
ただし、ソフトタッチで。
簡単である。

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霧の森
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「霧の森」
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