人間の最大の願いは、精神の安定らしく、そうであれば、一番辛いのは、精神が不安定であることだ。
精神の安定を、自我(心)の安定だとすると、心理学者の岸田秀さんが本に書かれていたが、自我が安定している人間はいないらしい。
つまり、どれほど強く見える人間も、自我はグラグラと揺れ動いているということで、それはなるほどそうだと思う。
しかし、精神の安定は、自我の安定というよりは、自我の消失だ。
ヴァーノン・ハワードが本に書いていたように、グラつく自我を、グラつくままにしておけば、やがて抜け落ちる。虫歯のようなものだ(笑)。
だが、虫歯同様、抜け落ちるまでが苦しい。それに耐えられず、グラつくのを止めようとする者がほとんどだ。
止めようとする最悪の方法が、酒や麻薬、あるいは、薬品だろう。
その他にも、一般にストレス解消というものは大抵悪い。

自我を消し、精神を安定させる直接的な方法は、大きな喜びを感じることだろう。
その理由は、心からの願いが叶った時というのは、心が本来あるべき場所・・・つまり、魂の中に収まっていて、外にさ迷い出ないからだ。
心が魂の中に隠れていれば、心(自我)は消えたのと同じである。
一億円の宝くじに当たったとか、好きな人に告白したらOKをもらったとかいう時には、少々辛いことがあっても、どうでもよくなるのは、そんな原理だ。
だから、四の五の言わず、心からの願いを叶えれば良い。
そのためには、願いが価値あるものでなくてはならない。
多くの願いは、叶ってしまえば、さほどでもないものだ。

とはいえ、「私の本当の願いは何だろう?」と考えてはいけない。
考えても、ロクな願いは浮かばない。

それで、一番幸福なことは、死んで生きることらしい。
だから、大昔から、優れた秘密結社では、自分が死んだ後の世界を想像したり、自分を地中深く埋葬する想像をするのである。
イエスは、生きているうちも超人であったが、制約はあった。しかし、死んで復活した後は無限の存在だった。
仙人というのも、本物は、修行して仙人になるというよりは、死んで復活した人間らしい。だから、初級の仙人のことを死解仙と言う。
それで、具体的にどうやるかだが、氷を溶かした水を飲むことだ。
水は氷ると、特殊な結晶を作るが、溶けてもその結晶が分子レベルで維持されている(いずれは解体する)。
それを飲むと、身体に特別な作用を起こし、それが身体を健康にすると共に心を純化させる。
動物の中には、雪解けの水を好んで飲むものがあるが、本能的にそんなことが分かるのだろう。
氷水は、若返りにも効果が高い。
人間でも、氷水を好む者は、本当は仙人である可能性が高い。
一説では、金星人が地球換算で百歳以上でも、二十歳前の少女に見えるのは、そんな原理であるらしい。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆

(1)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(2)投影された宇宙 ホログラフィック・ユニヴァースへの招待(マイケル・タルボット)
(3)おもしろい生理学(ボリス・フェドロヴィチ・セルゲーエフ)
(4)トーチェ氏の心の法則(トーチェ夫妻)
(5)ユフラテの樹(手塚治虫)
(6)ローム太霊講話集
(7)心はなぜ苦しむのか(岸田秀)
(8)なぜあなたは我慢するのか(ヴァーノン・ハワード)

古い館と新しい少女
AIアート1220
「古い館と新しい少女」
Kay

  
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