ドワンゴ創業者で現在は同社顧問の川上量生さんが中心に、来年(2025年)4月に開校を目指す、完全ネットワーク完結型大学であるZEN大学について、インターネットテレビ番組のアベマTVが特集しているのを見た。
司会者が川上さんに、なぜZEN大学を創ろうと思ったのかみたいなことを尋ねた時、ひろゆき(西村博之)さんが、「この人(川上さん)、基本的に暇なんですよ」と言うと、川上さんは楽しそうに笑い、ひろゆきさんも、冗談ぽかったが、嘘を言ったわけではない雰囲気だった。
つまり、川上さんが暇だというのも本当なのだろう。
まあ、川上さんが暇なのは元々分かっていることだ。
川上さんは、ドワンゴ会長時代、ほとんど出社せず、ネットニュースでドワンゴの入社式の日を知ったが、会社から入社式に関する連絡のメールは無かったと言う。
川上さんが言うところでは、川上さんに連絡をしても、毎年川上さんは入社式に来ないので、事務員がもう連絡もしなくなったのだろうということだ。
川上さんは、KADOKAWAとドワンゴが経営統合して作ったkADOKAWA DOWANGO(現カドカワ)の会長に就任するも、週4日、スタジオ・ジブリの見習い社員としてジブリに出勤するなどを見ても、本当に暇なのだろう。

まあ、そう言うひろゆきさんだって、本当かどうかは分からないが、2ちゃんねる掲示板で成功したことについて、「当時、掲示板事業をやっているところは沢山あったが、その中でなぜ僕が成功したのかというと、僕が暇で、続けられたから」と著書に書いている。
それは事実の部分もあると思う。

実際、成功するには、暇でないといけないと思う。
私は、成功と引き寄せは本質的に同じと思うが、引き寄せも暇でないと出来ない。
この「暇」とは、義務的なことが少ないということで、自分の好きなことをやっているなら、傍目には忙しそうに見えても悪い状態ではない。
だから、我々は何をおいても、暇でなければならない。
つまり、何もしないか、好きなことだけをやれる状態にすることだ。
これについては、2015年にクリプトン・フューチャー・メディア(初音ミクの会社)の伊藤博之社長が講演で言われていたことが核心を突いていた。
「成功するには何かを続けないといけないが、好きなことでないと続かない。好きなことが出来るためのシステムは自分で作らないといけない」
好きなことをするためのシステムとは微妙な言い方だが、要は「諸々含む」みたいな意味だろう。
まずは生活のためのお金が要るが、家族が出してくれるなら、それが何よりである。
ゴッホは弟が一切の経済的な面倒を見てくれたし、邱永漢さんは「ヒモになるのも手」と真面目に言われていた。
しかし、普通は自分でなんとかしないといけないが、ひろゆきさんは生活保護も有効な手段と言い、落合陽一さんは「日本は事実上のベーシック・インカム状態。皆、手続きを知らないだけ」と著書に書かれていた。
まあ、イエスやラマナ・マハルシによれば、神様が面倒を見てくれるはずである(笑・・・いや、笑ってはいけないか)。
私は、そこらは基本中の基本の引き寄せなのだから、誰でもすぐに何とかなると思うし、私も事実上、働いたことはあまりない(主に会社の中で遊んでいた)。
つまり、暇を引き寄せれば良いのである。
それがスタートだ。

どうすれば暇になるかなんて、人に聞くようでは駄目だ。
そんな基本的な引き寄せは、歩くことと同じで、教わらずとも出来る。
だが、余計な話なのだが、私が好きなものがある。
『8マン』(原作:平井和正。漫画:桑田次郎)という漫画で、実はスーパーロボットである8(エイト)マンは、普段は「東探偵事務所」の探偵、東八郎だ。
助手の可愛い女の子である幸子が東に「こんなに暇で、ちゃんとお給料がもらえるのか心配になってきたわ」と言うが、毎日暇でも、東は事務所のソファでいつも悠然と新聞を読んでいる。
東八郎の、この素晴らしい態度は見習うべきで、私が暇なのも、それを真似たおかげであると思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)ルールを変える思考法(川上量生)
(2)8マン(1)(平井和正、桑田次郎)
(3)ラマナ・マハルシの教え(ラマナ・マハルシ)
(4)新約聖書 福音書 (岩波文庫)

素敵な眺め
AIアート1108
「素敵な眺め」
Kay

  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ