誰かがあなたに、「私は超能力者だ」と言ったら、あなたはその証明を求めるかもしれない。
『涼宮ハルヒの憂鬱』の中で、自分は超能力者だと言う古泉一樹(こいずみいつき)に、主人公のキョンは、とんでもないことを言う。
「このコーヒーを再び熱くしてみろ」
キョンは、この世の大原則をひっくり返せと言ったようなもので、古泉に世界を滅ぼす能力があるか確認しようとしたことになる。
幸い、古泉は、「僕の能力は、そんな分かり易いものではない」と言ったが、それは一番分かり難いことである。
熱いコーヒーは冷めていき、外気と同じ温度になる。
これは、科学的原理で言えば、コップの水の中に一滴のインク(水溶性)を入れると、初めはインクの色が目立つが、やがてインクは拡散してコップの中に均等に広がるのと同じだ。
初めは鮮明な記憶も、時と共に薄れていくのも同じかもしれない。
若者が老いていくのも同じである。
長い目で見れば、宇宙全体がどんどん冷えていき、最後は凍り付いてしまう。
これらを一言で言えば、「乱雑さは増大する」ということで、科学的には「エントロピー(乱雑さ。無秩序さ)は増大する」と言う。
一滴のインクは「秩序がある」状態なのに、「無秩序になって」水の中を広がるし、コーヒーの熱は初め「秩序があって熱い」のに、「無秩序になって」熱が広がっていくのである。
要は、ぎゅっとつまった状態は秩序があり、それがバラバラになることを無秩序と言うのだろう。
お腹やお尻が「きゅっと引き締まっている」ことが若いことで、「だらしなく緩んでいる」ことが年寄りだと言えば分かり易いと思う。
科学的には、エントロピー(乱雑さ。無秩序さ)は必ず増大するので、「若返る」ということは実際にはない。一時的に、そう見るよう誤魔化すことが出来るだけである。
エントロピーの逆転は絶対にないことが分かっているからである。
ただ、エントロピーの逆転は理屈の上では起こすことが出来る。
それには、マクスウェルの悪魔というものが存在すれば良いのだが、マクスウェルの悪魔は存在しない。
ちなみに、スーパーマンが飛行する原理はエントロピーの逆転で、スーパーマンの体内にはマクスウェルの悪魔が存在しているのである。
しかし、実際にはマクスウェルの悪魔は存在しないので、スーパーマンも存在しないことになる。
ところが、ロシア生まれ(現在はウクライナ領)のアメリカの著名な物理学者ジョージ・ガモフは、エントロピーが減少する世界も存在すると言う。
そこでは、コーヒーの温度がどんどん上がって蒸発し、記憶がどんどん鮮明になっていくという・・・あまり良い世界ではない(笑)。
みんなスーパーマンで空を飛び、どんどん若返って一番秩序ある状態・・・おそらく受精卵になって、さらに消えていく(無になる)。
ところで、神に不可能はないのだから、エントロピーの逆転も可能なようだ。
ババジという聖者は数世紀に渡って若いまま生き、『ヒマラヤ聖者の生活探求』の大師達は歳を取らず、何人かの大師達の母親は数百歳かもしれないが天使のような美少女だ。
夢のような話だが、宇宙テクノロジーによってエントロピーを逆転させているのだろうか?
引き寄せも、一種のエントロピーの逆転で、地球の科学を前提にすれば理屈に合わないので、頭の硬い人達には人気がなかったり胡散臭く思われるのである。
しかし、人間が知っていることなど、極めて僅かだという謙虚さがあれば、案外に簡単にエントロピーの逆転も起こる。
別に、エントロピーの逆転が標準になって、ガモフが言ったディストピアのような世界になるという極端なことを言っているのではない。
関英男博士は、そのやり方が少し分かったので、工学の分野では世界的権威なのにトンデモ科学者扱いされることも多かった。
要は、秩序をもたらす意志のある素粒子を集めれば良いのであるが、長くなったので、やり方は午後の記事で書く。
ちなみに、エントロピーを逆転させる力を持つ魔女が、アニメ『エル・カザド』に登場する美少女エリスである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)不思議の国のトムキンス(ジョージ・ガモフ)
(2)マックスウェルの悪魔(都筑卓司)
(3)涼宮ハルヒの憂鬱(谷川流)
(4)エル・カザド(dアニメストア for Prime Video)
(5)ヒマラヤ聖者の生活探究 第1巻(ベアード T.スポールディング)

AIアート1027
「哀しみの白百合」
Kay
『涼宮ハルヒの憂鬱』の中で、自分は超能力者だと言う古泉一樹(こいずみいつき)に、主人公のキョンは、とんでもないことを言う。
「このコーヒーを再び熱くしてみろ」
キョンは、この世の大原則をひっくり返せと言ったようなもので、古泉に世界を滅ぼす能力があるか確認しようとしたことになる。
幸い、古泉は、「僕の能力は、そんな分かり易いものではない」と言ったが、それは一番分かり難いことである。
熱いコーヒーは冷めていき、外気と同じ温度になる。
これは、科学的原理で言えば、コップの水の中に一滴のインク(水溶性)を入れると、初めはインクの色が目立つが、やがてインクは拡散してコップの中に均等に広がるのと同じだ。
初めは鮮明な記憶も、時と共に薄れていくのも同じかもしれない。
若者が老いていくのも同じである。
長い目で見れば、宇宙全体がどんどん冷えていき、最後は凍り付いてしまう。
これらを一言で言えば、「乱雑さは増大する」ということで、科学的には「エントロピー(乱雑さ。無秩序さ)は増大する」と言う。
一滴のインクは「秩序がある」状態なのに、「無秩序になって」水の中を広がるし、コーヒーの熱は初め「秩序があって熱い」のに、「無秩序になって」熱が広がっていくのである。
要は、ぎゅっとつまった状態は秩序があり、それがバラバラになることを無秩序と言うのだろう。
お腹やお尻が「きゅっと引き締まっている」ことが若いことで、「だらしなく緩んでいる」ことが年寄りだと言えば分かり易いと思う。
科学的には、エントロピー(乱雑さ。無秩序さ)は必ず増大するので、「若返る」ということは実際にはない。一時的に、そう見るよう誤魔化すことが出来るだけである。
エントロピーの逆転は絶対にないことが分かっているからである。
ただ、エントロピーの逆転は理屈の上では起こすことが出来る。
それには、マクスウェルの悪魔というものが存在すれば良いのだが、マクスウェルの悪魔は存在しない。
ちなみに、スーパーマンが飛行する原理はエントロピーの逆転で、スーパーマンの体内にはマクスウェルの悪魔が存在しているのである。
しかし、実際にはマクスウェルの悪魔は存在しないので、スーパーマンも存在しないことになる。
ところが、ロシア生まれ(現在はウクライナ領)のアメリカの著名な物理学者ジョージ・ガモフは、エントロピーが減少する世界も存在すると言う。
そこでは、コーヒーの温度がどんどん上がって蒸発し、記憶がどんどん鮮明になっていくという・・・あまり良い世界ではない(笑)。
みんなスーパーマンで空を飛び、どんどん若返って一番秩序ある状態・・・おそらく受精卵になって、さらに消えていく(無になる)。
ところで、神に不可能はないのだから、エントロピーの逆転も可能なようだ。
ババジという聖者は数世紀に渡って若いまま生き、『ヒマラヤ聖者の生活探求』の大師達は歳を取らず、何人かの大師達の母親は数百歳かもしれないが天使のような美少女だ。
夢のような話だが、宇宙テクノロジーによってエントロピーを逆転させているのだろうか?
引き寄せも、一種のエントロピーの逆転で、地球の科学を前提にすれば理屈に合わないので、頭の硬い人達には人気がなかったり胡散臭く思われるのである。
しかし、人間が知っていることなど、極めて僅かだという謙虚さがあれば、案外に簡単にエントロピーの逆転も起こる。
別に、エントロピーの逆転が標準になって、ガモフが言ったディストピアのような世界になるという極端なことを言っているのではない。
関英男博士は、そのやり方が少し分かったので、工学の分野では世界的権威なのにトンデモ科学者扱いされることも多かった。
要は、秩序をもたらす意志のある素粒子を集めれば良いのであるが、長くなったので、やり方は午後の記事で書く。
ちなみに、エントロピーを逆転させる力を持つ魔女が、アニメ『エル・カザド』に登場する美少女エリスである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)不思議の国のトムキンス(ジョージ・ガモフ)
(2)マックスウェルの悪魔(都筑卓司)
(3)涼宮ハルヒの憂鬱(谷川流)
(4)エル・カザド(dアニメストア for Prime Video)
(5)ヒマラヤ聖者の生活探究 第1巻(ベアード T.スポールディング)

AIアート1027
「哀しみの白百合」
Kay
| 人気ランキング参加中です |
|

