何度か書いたことがあるが、私は会社勤めをしていた時、ごく部分的な期間を除き、ほとんど仕事をしなかった。それでも、かなり優遇され、良い想いをしていたと思う。
ただ、ごく稀に、特殊な働きをして、よく考えればなかなかの成果だったこともある。
たとえばこんなことがあった。
私が、大企業ではないが優良企業に勤めていた時、当時、日の出の勢いにあったベンチャー企業が接近してきて、両社が業務提携をしたことがあった。
両社の関係は密接になっていき、重要なパートナーとして関係を強化していった。
そんなある日、まだ若い技術者であった私は、社長に、そのベンチャー企業についての所感を尋ねられたことがあった。
私は、「ロクでもない会社だから、即刻手を切った方がよろしいかと」と答えた。
社長は激怒したようではあったが、社外だったこともあり(昼食の店の中)、何とか気持ちを抑えている様子で、私に理由を尋ねた。
私が「ハイテクベンチャーでありながら、技術力がない」と言うと、社長は「それならなぜ、あんなに高収益なのだ?お前の言うことはおかしい」と問い詰めてきたが、これには答え難かった。だが、答えずとも、詐欺みたいな策略でうまくやっているだけと言ったも同然だと思う。
それから、しばらくした日だった。
最初に述べた通り、私は全く仕事をしない社員だったので、のんびり過ごしていたら、社長から直接内線電話があり「社長室に来い」と言われた(通常、こんな命令は社長の秘書から伝えられる)。
いよいよクビか・・・とはちっとも思っていなかった(笑)。
行くと、社長は私にソファに座るように言い(私がお客様のようだ)、社長も正面に座ると、「お前が言う通りだった」と言い、秘書の女性に、私に紅茶を持ってこさせた。
社長は何かを掴んだのだろう。アンテナは広い人である。
やがて、両社の提携解消がマスコミ報道され、その後、そのベンチャー企業は業績が悪化していき、数年後、巨額負債を抱えて倒産した。
あのまま親密な関係を続けていたら、こちらもどうなっていたか分からなかった。

こんなふうに、私はいざとなれば活躍(一言言っただけだが)することがあった。
昔の中国で言う食客(普段は何もしないが、国家に緊急事態が発生した時には国や王家を救う役目を負わされる賢者)といった良いものではないが、普通の人には出来ないことも少しは出来るのだと思う。

そんなわけで、私のような異様な能力を持てば、私のように楽が出来る(笑)。
当時、私は深呼吸の修行を熱心にやっていたと思う。
一頃はまっていた速読やスーパーラーニングの訓練の中に深呼吸があり、それが良い感じだったことが影響したと思う。
また、こんな事情もあった。
昔、小林充さんという有名な能力開発コーチがいて、オリンピック金メダリストやプロスポーツのトップ選手などの指導をしていることを売り物にしていた。
私は個人的には、小林さんの能力開発理論を全く信用していなかったが、彼が著書に「釈迦やイエスが悟りを開いたのは、深呼吸をしたからだ」と書いていたことには、直観的に納得した。
小林さんが教える深呼吸は、特別なものではなく、政木和三さんが子供の時に行った腹式呼吸や、W.E.バトラーが教えた「4の呼吸」と似たようなものだと思う。
私は、深呼吸のやり方は、自分が楽に出来るなら何でもいいと思う。
事細かいことを本に書いている人やYouTubeで教えている人もいるが、私はそんなものは必要がないと思う。
私は今は、「亀のように呼吸する」程度の感じでやっている。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)魔法修行: カバラの秘法伝授(W.E.バトラー)
(2)人生を思うように変える呼吸法(パム・グラウト)
(3)この世に不可能はない(政木和三)
(4)プラス・イメ-ジ成功法(小林充)
(5)驚異の右脳速読術
(6)スーパー・ラーニング( シーラ・オストランダー、リン・シュローダー)

霞と白百合
AIアート1004
「霞と白百合」
Kay

  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ