論破することが素晴らしいことのように思う人が多いかもしれないが、論破でものごとが解決することはない。
なぜなら、論破された方が論破した方の意見に従うことはほとんどなく、争いがエスカレートして続くだけだからだ。
そもそも、論争で解決する問題は、ほぼない。
いくら論争しても、両者共、意見を変えることは滅多にない(全くないかもしれない)。
では、どうすれば良いかというと、知的な方法として最上なのは、ロシアのプーチン大統領が言った「相手への尊重と妥協」だ。
本当は、妥協だけで良いのだが、相手を尊重する意志がないと、良い妥協が出来ない。
だが、プーチンには悪いが、やはりこれは有効な方法ではなく、また、有効でないことは超優秀なプーチンが知らないわけがない。
なぜなら、誰も敵を尊重しないし、双方がギリギリ納得する妥協ポイント・・・いわゆる「落としどころ」を見つけることは、敵対する間柄では、ほとんど不可能だからだ。
そもそもが、争いとは、相手への尊重と妥協の両方がないところに発生するものだ。
知的には最上のプーチンの方法が駄目なら、知的には何も解決しないということだ。
それで、知的かどうかは別にすれば、良い・・・というか、唯一の方法は、「温かい思いやりの気持ちを持つ」しかない。
アニメ『エイトマン』の最終回は原作者の平井和正さんが自ら脚本を書いたが、その中で、スーパーロボットであるエイトマンを作った天才科学者の谷博士は、「相手への温かい思いやりの心を持つことだけが人類が生き延びる唯一の道であると私は信じる」と言い、それは正しいと思うが、厄介な問題がある。
温かい思いやりの気持ちを持つには、相手を自分と同じ人間と認識しなければならないことだ。
しかし、「育ち、教育、宗教、環境が異なれば、全く理解出来ない異なった人間になる」という考え方が一般的で、実際、そのように感じることが多いだろう。
中島敦の『名人伝』に、昔、どこかの王国では、臣下が自分の子供を塩焼きにして王様に献上することが優れた行いと見なされたことを例にし、昔の人の行いを表面的に判断してはならないといった意味のことを書いていたことは、その(同じ人間とは思えないほど異なる人間がいることの)極端な例と言えるだろう。
つまり、知的にも感情・情緒的にも問題が解決出来ないことが分かった。
では、もうどうしようもないのか?
そうではない。
なんとかなる道がある。
しかし、これは今の普通の人には理解し難いと思う。
それは、知的、感情・情緒的に解決出来ないなら、知性、感情・情緒を消し去ってしまうとどうだろうというものだ。
そして、実際、それであらゆる問題が解決出来る。
つまり、知性、感情・情緒が起こる基である、思考、心、自我といったもの(これらは根本的には同じである)を消してしまえば良いのである。
まあ、正確には、消すと言うよりは、勝手に活動しないようにすれば良い・・・分かり易い言い方をするなら、自動思考とか頭の中のおしゃべりを消してしまえば良いのである。
そして、他に人類が生き延びる方法はない。
他の人が心を消すのを待つ必要はない。
さっさと自分が心を消してしまえば、魂の全知全能の力が発揮されるのだから、問題はなくなる。
敢えて難を言えば、そんなことを信じられない人が大半ということであるし、誰も、それを信じさせることも出来ないことだ。
心を消す方法はいつも書いているので省くが、そもそもやり方は簡単・・・というか、特に決まった方法はない。
まあ、個人的なお薦めはと聞かれたら、今今メソッド(今この瞬間に集中する)かなとは思うが。
訓練としては、私は佐川幸義流四股が気に入っている。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)人生が楽になる 超シンプルなさとり方(エックハルト・トール)
(2)李陵・山月記(中島敦)※『名人伝』収録
(3)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)※佐川流四股解説あり
(4)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川流四股解説あり
(5)四股鍛錬で作る達人 ※佐川流四股解説あり
(6)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(7)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(8)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)
(9)プーチン(上) ~生誕から大統領就任まで~
AIアート1002
「物陰と桔梗」
Kay
なぜなら、論破された方が論破した方の意見に従うことはほとんどなく、争いがエスカレートして続くだけだからだ。
そもそも、論争で解決する問題は、ほぼない。
いくら論争しても、両者共、意見を変えることは滅多にない(全くないかもしれない)。
では、どうすれば良いかというと、知的な方法として最上なのは、ロシアのプーチン大統領が言った「相手への尊重と妥協」だ。
本当は、妥協だけで良いのだが、相手を尊重する意志がないと、良い妥協が出来ない。
だが、プーチンには悪いが、やはりこれは有効な方法ではなく、また、有効でないことは超優秀なプーチンが知らないわけがない。
なぜなら、誰も敵を尊重しないし、双方がギリギリ納得する妥協ポイント・・・いわゆる「落としどころ」を見つけることは、敵対する間柄では、ほとんど不可能だからだ。
そもそもが、争いとは、相手への尊重と妥協の両方がないところに発生するものだ。
知的には最上のプーチンの方法が駄目なら、知的には何も解決しないということだ。
それで、知的かどうかは別にすれば、良い・・・というか、唯一の方法は、「温かい思いやりの気持ちを持つ」しかない。
アニメ『エイトマン』の最終回は原作者の平井和正さんが自ら脚本を書いたが、その中で、スーパーロボットであるエイトマンを作った天才科学者の谷博士は、「相手への温かい思いやりの心を持つことだけが人類が生き延びる唯一の道であると私は信じる」と言い、それは正しいと思うが、厄介な問題がある。
温かい思いやりの気持ちを持つには、相手を自分と同じ人間と認識しなければならないことだ。
しかし、「育ち、教育、宗教、環境が異なれば、全く理解出来ない異なった人間になる」という考え方が一般的で、実際、そのように感じることが多いだろう。
中島敦の『名人伝』に、昔、どこかの王国では、臣下が自分の子供を塩焼きにして王様に献上することが優れた行いと見なされたことを例にし、昔の人の行いを表面的に判断してはならないといった意味のことを書いていたことは、その(同じ人間とは思えないほど異なる人間がいることの)極端な例と言えるだろう。
つまり、知的にも感情・情緒的にも問題が解決出来ないことが分かった。
では、もうどうしようもないのか?
そうではない。
なんとかなる道がある。
しかし、これは今の普通の人には理解し難いと思う。
それは、知的、感情・情緒的に解決出来ないなら、知性、感情・情緒を消し去ってしまうとどうだろうというものだ。
そして、実際、それであらゆる問題が解決出来る。
つまり、知性、感情・情緒が起こる基である、思考、心、自我といったもの(これらは根本的には同じである)を消してしまえば良いのである。
まあ、正確には、消すと言うよりは、勝手に活動しないようにすれば良い・・・分かり易い言い方をするなら、自動思考とか頭の中のおしゃべりを消してしまえば良いのである。
そして、他に人類が生き延びる方法はない。
他の人が心を消すのを待つ必要はない。
さっさと自分が心を消してしまえば、魂の全知全能の力が発揮されるのだから、問題はなくなる。
敢えて難を言えば、そんなことを信じられない人が大半ということであるし、誰も、それを信じさせることも出来ないことだ。
心を消す方法はいつも書いているので省くが、そもそもやり方は簡単・・・というか、特に決まった方法はない。
まあ、個人的なお薦めはと聞かれたら、今今メソッド(今この瞬間に集中する)かなとは思うが。
訓練としては、私は佐川幸義流四股が気に入っている。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)人生が楽になる 超シンプルなさとり方(エックハルト・トール)
(2)李陵・山月記(中島敦)※『名人伝』収録
(3)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)※佐川流四股解説あり
(4)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川流四股解説あり
(5)四股鍛錬で作る達人 ※佐川流四股解説あり
(6)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(7)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(8)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)
(9)プーチン(上) ~生誕から大統領就任まで~
AIアート1002
「物陰と桔梗」
Kay
人気ランキング参加中です |