トランプ前大統領のスローガンであるMAGA(マガ。メイク・アメリカ・グレート・アゲイン:アメリカを再び偉大な国にする)は、第40代アメリカ合衆国大統領であったロナルド・レーガン(任期1981~1989)がスローガンとしていたもので、トランプ自身がレーガンを敬愛しているようだ。
ところで、レーガンは選挙活動において、非常に単純な分かり易いメッセージを繰り返したと言われている。
もちろん、実際には具体的で込み入った話もしたのだが、特に演説の最後等では、「アメリカは強くなる。生活は良くなる」という耳に残るメッセージを徹底的に繰り返し強調したのである。
ある意味、国民の大半は無知であり、難しい話をしても理解されない。
しかし、この「アメリカは強くなる。生活は良くなる」なら、低学歴者であろうが老人であろうが分かる。
この誰でも分かるメッセージをしっかり伝えることで得票を得て大統領選挙で勝利しただけでなく、実際、レーガンは大幅な軍事拡大を行って強いアメリカを復活させ、また、経済的にもレーガノミックスと呼ばれる減税を基にした景気拡大政策で長期の好景気を実現し、国民の生活は確かに楽になった(失敗も多かったが)。
このことは、「アメリカは強くなる。国民の生活は良くなる」という観念を国民に植え付けることで、国民にそういった引き寄せを起こさせたと考えられるが、実際は、それが最も重要なのだと思う。
これが、アレキサンダー大王以前から、有能な為政者が使った政治的引き寄せの手法である。
トランプ前大統領もまた、「アメリカは再び安全になる」「アメリカは再び自由になる」「アメリカは再び尊敬される」「アメリカの経済は再び強力になる」・・・そして、これらをまとめて「アメリカは再び偉大になる」と締めくくる、極めて分かり易く印象的なメッセージを繰り返し、自身に対するプラスイメージを定着させると共に、国民に集団的な引き寄せを行わせ、就任後も成功するだろう。
もちろん、この政治的引き寄せは、どこの国でも行える。
ただし、特に日本の政治家には、国民の心を1つの方向に向けるカリスマ性とかリーダーシップが全くない。
心を1つの方向に向けると言っても、洗脳では活力がなく、疑念を起こさせ、引き寄せの力は起こらない。
安倍総理には素質があったが、敵が多く、そして、敵に打ち勝つトランプのようなバイタリティーに欠け、ネガティブキャンペーンに屈した感がある。
日本のインフルエンサーも、人々に小さな引き寄せは起こさせるのであるが、彼らには大きなカリスマ性も一貫性もなく、チャチな引き寄せしか起こらない。
一方、プーチン大統領のように、最悪の状況からスタートし、国民を煽動というレベルを超えて精神的に従わせ、引き寄せを起こさせることで、問題は多いながらも、軍事力、経済力等を向上させ続ける指導者がいる国は幸運であると思う。
吉本隆明さんが言うように、国とは共同幻想である。
その中で、特に非常時には、トランプやプーチンのようなカリスマ性のあるリーダーは必要であると思う。
日本ではそれは期待出来ないので、各自、自分の精神性を導き、良い引き寄せを行うことが最も安全なのである。

AIアート884
「逆光」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)スピーキング・アウト ~レーガン政権の内幕~
(2)ドクター・ハマー ~私はなぜ米ソ首脳を動かすのか~(アーマンド・ハマー)
(3)トランプの真実 ~トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔~
(4)プーチン(上) ~生誕から大統領就任まで~
(5)共同幻想論(吉本隆明)
(6)ダイヤモンドを探せ(ラッセル・コンウェル)
ところで、レーガンは選挙活動において、非常に単純な分かり易いメッセージを繰り返したと言われている。
もちろん、実際には具体的で込み入った話もしたのだが、特に演説の最後等では、「アメリカは強くなる。生活は良くなる」という耳に残るメッセージを徹底的に繰り返し強調したのである。
ある意味、国民の大半は無知であり、難しい話をしても理解されない。
しかし、この「アメリカは強くなる。生活は良くなる」なら、低学歴者であろうが老人であろうが分かる。
この誰でも分かるメッセージをしっかり伝えることで得票を得て大統領選挙で勝利しただけでなく、実際、レーガンは大幅な軍事拡大を行って強いアメリカを復活させ、また、経済的にもレーガノミックスと呼ばれる減税を基にした景気拡大政策で長期の好景気を実現し、国民の生活は確かに楽になった(失敗も多かったが)。
このことは、「アメリカは強くなる。国民の生活は良くなる」という観念を国民に植え付けることで、国民にそういった引き寄せを起こさせたと考えられるが、実際は、それが最も重要なのだと思う。
これが、アレキサンダー大王以前から、有能な為政者が使った政治的引き寄せの手法である。
トランプ前大統領もまた、「アメリカは再び安全になる」「アメリカは再び自由になる」「アメリカは再び尊敬される」「アメリカの経済は再び強力になる」・・・そして、これらをまとめて「アメリカは再び偉大になる」と締めくくる、極めて分かり易く印象的なメッセージを繰り返し、自身に対するプラスイメージを定着させると共に、国民に集団的な引き寄せを行わせ、就任後も成功するだろう。
もちろん、この政治的引き寄せは、どこの国でも行える。
ただし、特に日本の政治家には、国民の心を1つの方向に向けるカリスマ性とかリーダーシップが全くない。
心を1つの方向に向けると言っても、洗脳では活力がなく、疑念を起こさせ、引き寄せの力は起こらない。
安倍総理には素質があったが、敵が多く、そして、敵に打ち勝つトランプのようなバイタリティーに欠け、ネガティブキャンペーンに屈した感がある。
日本のインフルエンサーも、人々に小さな引き寄せは起こさせるのであるが、彼らには大きなカリスマ性も一貫性もなく、チャチな引き寄せしか起こらない。
一方、プーチン大統領のように、最悪の状況からスタートし、国民を煽動というレベルを超えて精神的に従わせ、引き寄せを起こさせることで、問題は多いながらも、軍事力、経済力等を向上させ続ける指導者がいる国は幸運であると思う。
吉本隆明さんが言うように、国とは共同幻想である。
その中で、特に非常時には、トランプやプーチンのようなカリスマ性のあるリーダーは必要であると思う。
日本ではそれは期待出来ないので、各自、自分の精神性を導き、良い引き寄せを行うことが最も安全なのである。

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英雄を必要とする国が不幸なのだ。』
(20世紀のドイツの詩人 ベルトルト・ブレヒト)