昨日話題にした「今今メソッド」の裏には、科学的な(特殊相対性理論)裏付けがある。
正確に言うとややこしいのでざっくり言うが、「今」とは別に「拡張された今」という奇妙なものが存在する。
この拡張された今は、自分にとっては存在しないが、十数メートル離れた場所では、十億分の数秒ほど存在する。
地球上でも数万キロ離れれば、千分の一秒とか、それ以上になる。
月では数秒になり、火星では15分ほど、そして、アンドロメダ星雲では200万年ほどになる。
つまり、自分にとっての今この瞬間は、火星では15分続いていることになる。
これもざっくり言えば、時間は実際には存在しないのだが、同時に、空間も存在しない。
そもそも、時間と空間は同じものかもしれない。
そして、時間も空間も人間の意識が生み出しているものかもしれないので、心ではコントロール出来ないが魂ではコントロール出来るかもしれない。
古いSFにも、地球人と宇宙人の時間の流れが違うため、たとえば、地球人にとっての1秒が宇宙人にとっての数年になってしまい、コミュニケーションがとれないといったものがあったと思う。
この時間の流れの差は精神、あるいは、魂に起因するのかもしれない。
石ノ森章太郎さんの漫画『サイボーグ009』で、009こと島村丈には加速装置という、高速で動くことが出来る能力がある。
ところが、加速中の009には、周囲の動きがスローに見えるのであり、彼は、速く動いていると言うよりは、拡張された今を作り出しているように見え、これは、加速装置の原型である、H.G.ウェルズの『新加速剤』に出てくる、人間を加速させる「新加速剤」という薬の作用と同じだ。つまり、薬によって精神を変化させれば、今が拡張し、周囲の今との間にズレが生じるように見える。
SFもだが、漫画やアニメで、今の拡張をさりげなく描いているものがある。
たとえば、『美少女戦士セーラームーン』で、原作にはないのだが、セーラームーンが、セーラーウラヌスとセーラーネプチューンの2人を相手に戦う場面がある。
ウラヌス、ネプチューンの実力は桁外れで、1対1でもセーラームーンが敵うはずがない。
それでも、セーラームーンは意外な善戦を見せるが、ついにネプチューンに捕獲され、そこにウラヌスがとどめを刺しに来るという万事休すの場面で、不意にセーラームーンの姿が消え、ウラヌスとネプチューンは同士討ちになってセーラームーンの勝利となる。
視聴者にとっては変な場面であったが、セーラームーンが今を拡張したと考えれば成り立つ。
つまり、セーラームーンは、ウラヌス、ネプチューンにとっての一瞬を数分とかに拡張してしまい、ウラヌス、ネプチューンには急加速したように見えたのだ。
同時期のアニメ、『怪盗セイント・テール』では、これは立川恵さんの原作にもある、こんな話がある。
セイント・テールこと羽岡芽美の父親はマジシャンだが、ある時、父親は芽美に新作マジックを披露する。
芽美と父親は握手の形で手を握り合い、芽美が芽を閉じる。
ところが、芽美が目を開けると、芽美は母親と手を握り合っていた。
父親は種を明かさなかったが、芽美は、怪盗セイント・テールとして、そのマジックを使う。
セイント・テールがやったことは、明らかに加速化として描写され、これはやはり、今の拡張であると思える。
なぜ、これらのアニメのそれらの描写が行われたのか謎だが、これは神の配慮かもしれない。
ちなみに、私もそういった今の拡張を行ったことがある。
誰も似たようなものと思うが、私も、小学校の時の生徒の名など、同じクラスになった子のものしか憶えていないし、同じクラスであっても、今も憶えているのは、印象深かったり、特に関りがあった少数の子だけだ。
だが、一度も同じクラスにならず、それどころか一度も会話をしたことがないのに、クラスメイトよりはっきり名前を憶えている男子生徒がいる。
その彼は肉体的な強者として知られていた。
小学4年生の時だが、運動会で帽子取り競技というものがあった。
沢山の男子生徒が、ほぼ同数で紅白に分かれ、それぞれの色(赤か白)の帽子を被り、自分の帽子と違う色の帽子を被った者を敵と見なして、その帽子を奪うのである。
その有名な肉体的強者の少年は、この帽子取りでは無敵として知られていたが、その子が競技中、私の前に敵として現れた。
次の瞬間、彼は「あれっ、あれっ」と困惑し、手を私の方に伸ばしたり、自分の頭を触ったりしている。
彼の頭に帽子はなかった。
私が加速し、あるいは、拡張時間に入り、彼にとっては一瞬で、私は彼の帽子を奪ったのだ。
彼は、自分の帽子が急に消えたように感じたことだろう・・・いや、本当に急に消えたのだ。
競技に参加せずに見ている者達は、呆然としたり、騒いだりしていた。
加速することが重要なのではなく、これも無意識になることで発揮される能力なのだから、加速中は万能なのである。
これも、今今メソッドに励めば得られる力である。

AIアート851
「地球の夜」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)時間は存在しない(カルロ・ロヴェッリ)
(2)すごい物理学講義(カルロ・ロヴェッリ)
(3)怪盗セイント・テール(1)(立川恵)
(4)怪盗セイント・テール ※Amazon Video dアニメストア
(5)サイボーグ009(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)
(6)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)
(7)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)
正確に言うとややこしいのでざっくり言うが、「今」とは別に「拡張された今」という奇妙なものが存在する。
この拡張された今は、自分にとっては存在しないが、十数メートル離れた場所では、十億分の数秒ほど存在する。
地球上でも数万キロ離れれば、千分の一秒とか、それ以上になる。
月では数秒になり、火星では15分ほど、そして、アンドロメダ星雲では200万年ほどになる。
つまり、自分にとっての今この瞬間は、火星では15分続いていることになる。
これもざっくり言えば、時間は実際には存在しないのだが、同時に、空間も存在しない。
そもそも、時間と空間は同じものかもしれない。
そして、時間も空間も人間の意識が生み出しているものかもしれないので、心ではコントロール出来ないが魂ではコントロール出来るかもしれない。
古いSFにも、地球人と宇宙人の時間の流れが違うため、たとえば、地球人にとっての1秒が宇宙人にとっての数年になってしまい、コミュニケーションがとれないといったものがあったと思う。
この時間の流れの差は精神、あるいは、魂に起因するのかもしれない。
石ノ森章太郎さんの漫画『サイボーグ009』で、009こと島村丈には加速装置という、高速で動くことが出来る能力がある。
ところが、加速中の009には、周囲の動きがスローに見えるのであり、彼は、速く動いていると言うよりは、拡張された今を作り出しているように見え、これは、加速装置の原型である、H.G.ウェルズの『新加速剤』に出てくる、人間を加速させる「新加速剤」という薬の作用と同じだ。つまり、薬によって精神を変化させれば、今が拡張し、周囲の今との間にズレが生じるように見える。
SFもだが、漫画やアニメで、今の拡張をさりげなく描いているものがある。
たとえば、『美少女戦士セーラームーン』で、原作にはないのだが、セーラームーンが、セーラーウラヌスとセーラーネプチューンの2人を相手に戦う場面がある。
ウラヌス、ネプチューンの実力は桁外れで、1対1でもセーラームーンが敵うはずがない。
それでも、セーラームーンは意外な善戦を見せるが、ついにネプチューンに捕獲され、そこにウラヌスがとどめを刺しに来るという万事休すの場面で、不意にセーラームーンの姿が消え、ウラヌスとネプチューンは同士討ちになってセーラームーンの勝利となる。
視聴者にとっては変な場面であったが、セーラームーンが今を拡張したと考えれば成り立つ。
つまり、セーラームーンは、ウラヌス、ネプチューンにとっての一瞬を数分とかに拡張してしまい、ウラヌス、ネプチューンには急加速したように見えたのだ。
同時期のアニメ、『怪盗セイント・テール』では、これは立川恵さんの原作にもある、こんな話がある。
セイント・テールこと羽岡芽美の父親はマジシャンだが、ある時、父親は芽美に新作マジックを披露する。
芽美と父親は握手の形で手を握り合い、芽美が芽を閉じる。
ところが、芽美が目を開けると、芽美は母親と手を握り合っていた。
父親は種を明かさなかったが、芽美は、怪盗セイント・テールとして、そのマジックを使う。
セイント・テールがやったことは、明らかに加速化として描写され、これはやはり、今の拡張であると思える。
なぜ、これらのアニメのそれらの描写が行われたのか謎だが、これは神の配慮かもしれない。
ちなみに、私もそういった今の拡張を行ったことがある。
誰も似たようなものと思うが、私も、小学校の時の生徒の名など、同じクラスになった子のものしか憶えていないし、同じクラスであっても、今も憶えているのは、印象深かったり、特に関りがあった少数の子だけだ。
だが、一度も同じクラスにならず、それどころか一度も会話をしたことがないのに、クラスメイトよりはっきり名前を憶えている男子生徒がいる。
その彼は肉体的な強者として知られていた。
小学4年生の時だが、運動会で帽子取り競技というものがあった。
沢山の男子生徒が、ほぼ同数で紅白に分かれ、それぞれの色(赤か白)の帽子を被り、自分の帽子と違う色の帽子を被った者を敵と見なして、その帽子を奪うのである。
その有名な肉体的強者の少年は、この帽子取りでは無敵として知られていたが、その子が競技中、私の前に敵として現れた。
次の瞬間、彼は「あれっ、あれっ」と困惑し、手を私の方に伸ばしたり、自分の頭を触ったりしている。
彼の頭に帽子はなかった。
私が加速し、あるいは、拡張時間に入り、彼にとっては一瞬で、私は彼の帽子を奪ったのだ。
彼は、自分の帽子が急に消えたように感じたことだろう・・・いや、本当に急に消えたのだ。
競技に参加せずに見ている者達は、呆然としたり、騒いだりしていた。
加速することが重要なのではなく、これも無意識になることで発揮される能力なのだから、加速中は万能なのである。
これも、今今メソッドに励めば得られる力である。

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