2003年に経済アナリストの森永卓郎さんが『年収300万円時代を生き抜く経済学』という本を出した時、よほど若い人達を別にすれば、当時は、
「まさか年収が300万円なんて低収入になるはずがない」
という感想が圧倒的だった。
ところが、当時、こんな話があった。
コンピューターシステム開発を行う会社が、企業の会計・財務システムを開発を行うと、どうしてもその企業の社員の収入が分かってしまう。
特に、当時は今ほど個人情報や機密情報の保護が厳格ではなく、特に大手を除けば、情報保護はかなり緩かった。
それで、システム開発企業では、そこそこの企業でも、部長さんの年収が600万円ないこともよくあるとかいうのは、簡単に分かった。
さらに、こんな話もある。
大手塾では子供の進路を考える際に必要なので親の収入を普通に聞くことがある。
大手塾というのは、ほとんどの場合、優秀な生徒を募集する。そりゃ、一流の大学や中学等の合格率が売り物であるのだから当然だ。
そして、優秀な生徒の親は平均的に収入が多い。
そんな中で、ある大手塾の社長が、あくまで内輪の会話で言っていたことがある。
「父親の年収が、年齢掛ける10万円ならいい方だ」
つまり、40歳で40×10万円の400万円ならマシと言うのだ。
当時は、40歳なら、悪くて600万円で、800万円からなんとか高収入と言う・・・くらいが一般認識だったのではなかったと思う。

現在(2024年)、サラリーマンの平均年収は440万円程度と言われていると思うが、税金が高くなっているので、手取りでは200万円台前半と思う。
これは平均で、庶民の実態を示す中間値で言えば300万円ならマシな方と思う。
つまり、森永卓郎さんの「年収300万円時代」は本当というか、もっと悪くなっている。

3月の確定申告の時期、税務署近くで、確定申告に来た人にインタビューするYouTube番組を見たことがある。
ある68歳の人は、元税務署員で、62歳で退職し、今は月16万5千円の年金で生活していると言う。
彼は「65歳で2000万円の蓄えが必要だと言われているが、別に必要ないと思う」と言っていた。
私は、それが本当かどうかは分からない。
尚、世間で言う、65歳で2000万円必要という場合のモデルは以下のようらしい。
・夫婦2人暮らし。
・ローンなし。
・年金年200万円
そして、貯蓄2000万円の根拠は、退職金2000万円を前提にしているという、かなり恵まれた層の話である。

総合して言うと、日本は住みよい国ではないと思う。
「いや、まだまだ日本は安全で餓死がない豊かな国」と言う人もいると思うし、実際に世界に紛争地帯は多い。
しかし、下を見させることで不満を抑えることが支配者の常套手段だ。
だから、日本はもう良い国でないと認識して良い。
一方、徳川家康は、天下を取る秘訣は、
「身の程を知ること、あるいは、上を見ないこと」
と言ったと伝えられている。
このあたりのバランスが取れる人を賢い人と言うのだと思う。
そして、引き寄せが出来る人は賢い人だ。
だから、慎み深い家康が天下を取れたのだと思う。

緑の目の少女
AIアート840
「緑の目の少女」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)増補版 年収300万円時代を生き抜く経済学(森永卓郎)
(2)老後資金2000万円の大嘘(髙橋洋一)
(3)マスターの教え(ジョン・マクドナルド)
(4)人生の扉をひらく「万能の鍵」(ラルフ・ウォルドー トライン)
(5)幸福なる人生(中村天風)
  
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