目が覚めている時なら絶対信じないようなことも、夢の中では何も疑わずに受け入れる。
たとえば、犬が喋っていようが、自動車が空を飛んでいようが、自分の家が宮殿であろが・・・
これがどういう意味か分かるだろうか?
それは、夢の中では、心、あるいは、脳がコントロールされているということだ。
だが、このことになかなか気が付かない。
夢の中で、現実に飼っている自分の愛犬を焼いて食べると、目が覚めてからは「悪い夢だった」と思うが、夢の中ではそれほどとも思っていなくても不思議はない。
あるいは、夢の中で自分の親や子供や、あるいは、兄弟姉妹を殺しても、ほとんど罪悪感が起こらないことだってあると思う。
これが、マインドコントロールされていない状態でなくして何だろう?

夢の中の自分がコントロールされていることに気付く者は稀だ。
たとえば、夢の中で恋人を殺したとしても、目が覚めると「ただの夢だ」と思う。
だが、本当にその恋人を愛していた場合は、夢の中の自分がコントロールされていたことにはっきり気付く。
たとえ夢でも、自分を自分と認識している自分が、そんなことをするはずがないことが分かるからだ。
私にも、こんな経験がある。
夢の中で友人を裏切ったのだが、私はその友人を非常に敬愛しており、いかなる状態であろうが、そんなことをするはずがないので、「心を操られた」と気付いたのである。

そして、これが重要なのだが、目覚めている時ですら、我々は例外なく、脳をコントロールされている。
科学的には、人間は、自分が考えていると思っているが、思考は自動的に起こるのであり、自分が考えていると思い込まされているだけであることが分かっているようだ。
だが、100%完全にコントロールされているわけではなく、わずかな自分の意思もある。
その自分の意思が、心をコントロールされていることに気付くことが重要である。
我々の脳をコントロールしているのが、悪魔か悪霊か地底人か宇宙人かは分からないが、私は宇宙人的なものだと思っている。
夢の中では心が完全にコントロールされているので、そのこと(心がコントロールされていること)に全く気付かない。
しかし、目覚めている時は少しコントロールが弱まるので、意思はそのこと(心がコントロールされていること)に気付く可能性がある。

脳のコントロールから脱すれば、何でも分かるし何でも出来る。
脳のコントロールから脱するには、無意識(目覚めていながら思考・心が消えていること)に入れば良い。
そのための最も単純な方法の1つが「南無阿弥陀仏」など何でも良いが、ストレスにならない言葉を常に頭の中で唱えることである。
宇宙人は、そのようにはコントロールしないし、そのようなことをしている心をコントロール出来ないからだ。
なぜストレスにならない言葉でないといけないのかと言うと、単に、そうでないと続かないからだ。
なるべく多くの繰り返しが必要であり、法然は1日6万回念仏を唱えたという。
他にも方法は沢山あるが、これが一番易しい方法と思う。
だが、脳をコントロールされていることに気付かないと、なかなか出来ないかもしれない。

妖精族
AIアート832
「妖精族」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)エイリアン・インタビュー(ローレンス・スペンサー)
(2)或るヨギの自叙伝(パラマハンサ・ヨガナンダ)
(3)老子 (岩波文庫)
(4)荘子 (PHP文庫)
(5)エスの本(ゲオルク・グロデック)
(6)不滅の意識 ― ラマナ・マハルシとの会話(ポール・ブラントン他)
(7)選択本願念仏集(法然)
  
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