私は小学5年生の時、クラスメイト全員のIQ(知能指数)を知る機会があり、IQと成績がピッタリ一致することに気付き衝撃を感じた。
IQについて、「人間の本当の優秀さを示さない」「単にIQテストが得意かどうかを示すだけ」みたいに軽く言う人がいるが、私のような体験をすると、そうではないことは明白だ。
IQが分かると、その子のキャラクターが完全に理解出来た。
優等生は全員IQ120以上で、130以上は「賢いなあ」と思わせる子だった。
100から110だと、馬鹿ではないが、張り切った時だけそこそこ出来るという程度。
90から100は、頑張っても低空飛行で、言動にも冴えたところがない。
80未満は勉強ということに関しては、明らかに劣等生で、これは努力してどうなるものでもないとはっきり感じた。
ちょっと面白いのが110から120で、それほど賢くはないが、地味にそこそこ良い成績を取り、授業中、教師に指名されると、何だかんだ言いながら正解を言う場合が多い。
一説では、IQ110から120が、最も社会でうまくやれ、そこそこの規模で成功する可能性が高いと言うが、このクラスのIQの者は、努力すればそこそこの成果を出せるが、怠けると全く駄目で、良い想いをするためには頑張らないといけないことが分かり、自助努力をして引き締まった人間になる場合が多いのだと思う。

『サザエさん』というアニメの磯野一家のキャラクターは不自然だ。
カツオが試験で悪い点を取って怒られる場面が昔はよくあったが、怒られたってIQが低いと良い点は取れない。
カツオはすぐに遊びに行くことが勉強が出来ない理由のように思わせているが、IQが低いと勉強に興味がないのは自然で仕方がない。
ところが、カツオの父親の波平は、少なくとも原作では京大卒で、カツオだってIQは高いはずで、実際、カツオは頭の回転が速いことが一貫した設定である。
つまり、カツオの設定はおかしいのである。

ただし、これが世の中の大誤解なのだが、IQは固定されたものではない。
限度はあるかもしれないが、かなり伸ばすことは可能と思える。
しかし、特に子供は、良い環境にないとIQを伸ばすことが出来ない。子供は自分ではどうにもならないのだ。
だが、IQが低い親は、たとえば「男の子は外で元気に野球みたいなことをするのが良い」と思い込んでいて、息子が家の中で本を読んでいたら、その母親は、それが悪いと思うよりも嫌だと感じ、「外に出て遊びなさい」と強要し、息子がIQを伸ばす機会を奪ってしまう。
ところで、現代は、子供は親を見習ってスマートフォンばかり見ていることが多く、ほぼ明らかであるが、スマートフォンの過度の使用は確実に頭を悪くする。これによって、IQが高い子も低い子も、多くが、IQが低くなるのだと思う。

面白いのはUFO研究家で名高い矢追純一さんの場合で、矢追さんが子供の時、母親は矢追さんが家で勉強したり本を読むことを決して許さなかったが、母親は、矢追さんが、試験はいつも百点、通信簿はオール5でないと許さず、矢追さんの成績はほぼその通りだった。
ただし、これにはカラクリがあり、矢追さんの父親は天才的に優秀な人で、矢追さんもIQが高いに違いないのだ。
つまり、誰でも矢追さんのように出来るわけではない。

有名な知識人は、一流の大学に入っている人が多い。
インフルエンサーと言われる堀江貴文さんや成田悠輔さんは東大で、有名IT事業家の川上量生さんは京大、人気国会議員の原口一博さん、米山隆一さんは東大で、特に、米山隆一さんは親しみやすいキャラクターながら医師、医学博士、弁護士である。
個人的偏見かもしれないが、どこかお馬鹿に見える深田萌絵さん(ITビジネスアナリストを自称)も早稲田(25歳で入学)だ。
IQ110以下の普通の人は、死ぬほど努力したって彼らのようにはなれないのは、いくら野球が好きでも大谷翔平さんになれないのと同じような理屈だ。

よって、特に子供はそうだが、大人もIQを高くする(この言い方が嫌なら頭を良くする)努力をした方が良い。
IQ90とか100とかのまま頑張っても、辛いだけで成果は少ないと思う。
とはいえ、脳トレみたいな世の中で出回っているものは、ひょっとしたらIQ110程度までは伸ばせるかもしれないが、子供だましであると思う。
そうではなく、知的好奇心を持つよう導く優れた方法論が必要である。
ただし、支配者層は国民が馬鹿であることを望むので、難しい面はある。
大人の場合で言えば、まずは、自分の頭を良くすることに興味を持つことが必要だと思う。そう思わない限り、頭が良くなることはないと思う。
だが、馬鹿ほど、自分は頭が良いと思っている。だから、馬鹿は馬鹿と言われたら激しく怒る。
そこで、自分は努力したって東大に行けないことを認めると良いと思う。
東大に入ったからといって、人間として優秀ということはないが、地頭が良いのは間違いない。
まずは、自分は頭が良くないことを認めないと始まらない。私はそう思う。

夕暮れ
AIアート797
「夕暮れ」
Kay


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