ネヴィル・ゴダードの想定の法則は、最も効率的な引き寄せ法であるため、老少なく益多い。
一方、普通の引き寄せは、概して、労多く益少ない。
だが、想定の法則や、その原点であるゴダードの『AT YOUR COMMAND』の翻訳書を見ても、「これじゃあ分からないだろうな」と思う。
抽象的過ぎたり、肝心なポイントと補足的なことの区別が曖昧なのだ。
だが、想定の法則の手法は、他のあらゆる引き寄せの手法より簡単なのである。
そこで、一般的な引き寄せと想定の法則のやり方の違いを述べる。
題材(引き寄せたいこと)は、憧れの人を恋人にすることとするが、あらゆる願望に容易く応用可能だ。

一般的な引き寄せでは、彼女(彼氏)にしたい人と楽しくデートしている様子をイメージする。
どこで、どんなふうにデートするかを、具体的に、詳細に、鮮明にイメージする。
どんな服を着て、どこの遊園地で、何に乗り、どんなふうに楽しんでいるか?
どこのレストランのどの席で、どんな料理を、どんなふうに楽しむか?
相手の笑顔や会話なども思い浮かべればさらに良い。
それらが現実だと思えるほどの気分になり、実現を信じて疑わなければ叶う。

早い話、無理である。
ただ、実際に、そんなことが出来る人は確かにいる。
そんな人は、想像力が優れているのではなく、未来を見ることが出来るのだ。
無数の未来があり、その中の好ましい未来にフォーカスして、それを見ているのである。
だが、それを意図的に出来る人は、千人に一人いるかどうかである。

想定の法則では、こうやる。
彼女(彼氏)と恋人としてデートしたらどんな感じだろうと想像する。
具体的なことはどうでもよく、ただ、どんな気分かを想像出来る程度にぼんやりとした雰囲気を感じたり、一瞬の大雑把なイメージを思い浮かべれば良い。
そのくらいなら出来るだろう?
願いの実現を想定し、その気分を味わうだけである。
言葉は不要だが、「楽しいなあ」「嬉しいなあ」「幸せだなあ」と言ったら気分が高まるなら、心ででも言ってみれば良い(別に口に出しても良い)。
しかし、あくまで肝心なのは気分である。
願いが叶ったのだから楽しいはずだ。楽しくないなら、願いが間違っているのだ。
これらをまとめて言えば、「願いがかなったら、どんな気分か想像する」だけである。
これを何度もやれば、自ずと実現を信じるようになる。願望によっては、実現した時のイメージが鮮明になることもある。
だが、無理に信じようとしたり、イメージを思い描く必要はない。勝手にそうなるに任せるのだ。
だから、あえて言えば、性行為をする想定は大抵うまくいかない。そりゃそうだ。性行為の場合、イメージ優先になるからね。

緑の目の令嬢
AIアート762
「緑の目の令嬢」
Kay


普通の引き寄せでは、イメージ優先で気分が副次的なものである。
しかし、想定の法則では、気分が超第一で、具体的なイメージは副次的というより、どうでもいい。
ヘレン・ケラーは「五感は幻想、イデア(理想的観念)が本物」と言ったが、想定の法則では、
「五感は幻想、想定で起こる感情が本物」
であるのだと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)想定の『超』法則(ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(2)その思いはすでに実現している! (ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(3)世界はどうしたってあなたの意のまま(ネヴィル・ゴダード)※『AT YOUR COMMAND』翻訳書
(4)オプティミスト(ヘレン・ケラー)※『Optimism』翻訳書
(5)楽天主義(ヘレン・ケラー) ※『Optimism』翻訳書
  
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