至高体験が起きた人は、圧倒的な幸福感を感じる。
ただし、平凡な人間は、至高体験が起きたとしても、それに留まる時間が非常に短いので、その時のことを忘れてしまう。
何度か書いたが、アブラハム・マズローが、至高体験は偉大な人間のみに起こると言ったのに対し、コリン・ウィルソンは、至高体験は誰にでも起こるありふれたものと言った。
一応は、ウィルソンが正しい(至高体験は誰にでも起こる)ことになったが、十分な時間、至高体験でいられるのは偉大な人間だけだ。
では、どのくらいの時間なら十分か?
次の、最高の文学の引用を見ていただきたい。
「ある数秒間がある。それは一度にせいぜい五秒か六秒しかつづかないが、そのときだしぬけに、完全に自分のものとなった永久調和の訪れが実感されるのだよ。これは地上のものじゃない」
~『悪霊(下)』(ドストエフスキー。新潮文庫)より。キリーロフのセリフ~
確かに5~6秒ならそこそこ長い。
だが、釈迦やイエスは、もっともっと長く至高体験でいられたのだと思う。
3つの至高体験の例がある。
1.「アラビアのロレンス」で知られる、T.E.ロレンスが、早朝の砂漠で、何度か起こった。
2.コリン・ウィルソンが、家族旅行中、立ち寄ったドラッグ・ストアの中で幼い娘が急にいなくなり、探し回った挙句、無事でいるのを発見した時。
3.ある平凡な主婦が、朝食を食べている夫や子供達を見ていた時。
この3つには共通点がある。
ロレンスは、軍の指揮官(中佐)として厳しい状況にあって緊張を強いられていた中、目を覚まして雄大な砂漠を見て心が解放された。
ウィルソンは、娘を心配する緊張が続いた後、娘が全く無事であることを知って緊張から解放された。
最後の主婦も、この時、非常に忙しく緊張していたらしいが、朝陽の中、平和に朝食をとる夫や子供達を見て解放感を感じた。
つまり、緊張の後の解放が、至高体験に至る1つの鍵であることが分かる。
そして、このことに気付いて、自己開発セミナーに取り入れて一時的に成功した人を私は知っているが、全体としてはあまり良いものではなかったと思うので紹介しない。
一応言うと、それは小林充氏のMT法で、「一時的に成功した」とは言っても、柔道の山下泰裕氏やプロ野球の原辰徳氏その他の有名人らを指導した。
コリン・ウィルソンは、ペン先等に強く集中し、その集中を一気に解くことを繰り返すと、至高体験に近いことが起こることを、いろいろな書籍で書いていると思う。
これは、一応は効果はある。
しかし、これは、以前に書いた、息を沢山吸って止め、額などに意識を集中することと同じ原理で、こちらの方が効果が高い。
息を吐く際には、自然に集中を解くので、効果的に、集中と弛緩が行えるのである。
一度では、なかなか至高体験に達しないので、何度か行うと良い。
AIアート712
「天啓」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)至高体験(コリン・ウィルソン)
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)悪霊(上)(ドストエフスキー。江川卓訳。新潮文庫)
(4)悪霊 (1) (ドストエフスキー。亀山郁夫訳。光文社古典新訳文庫)
(5)砂漠の反乱 (T.E.ロレンス。中公文庫)
(6)プラス・イメージ成功法(小林充)
ただし、平凡な人間は、至高体験が起きたとしても、それに留まる時間が非常に短いので、その時のことを忘れてしまう。
何度か書いたが、アブラハム・マズローが、至高体験は偉大な人間のみに起こると言ったのに対し、コリン・ウィルソンは、至高体験は誰にでも起こるありふれたものと言った。
一応は、ウィルソンが正しい(至高体験は誰にでも起こる)ことになったが、十分な時間、至高体験でいられるのは偉大な人間だけだ。
では、どのくらいの時間なら十分か?
次の、最高の文学の引用を見ていただきたい。
「ある数秒間がある。それは一度にせいぜい五秒か六秒しかつづかないが、そのときだしぬけに、完全に自分のものとなった永久調和の訪れが実感されるのだよ。これは地上のものじゃない」
~『悪霊(下)』(ドストエフスキー。新潮文庫)より。キリーロフのセリフ~
確かに5~6秒ならそこそこ長い。
だが、釈迦やイエスは、もっともっと長く至高体験でいられたのだと思う。
3つの至高体験の例がある。
1.「アラビアのロレンス」で知られる、T.E.ロレンスが、早朝の砂漠で、何度か起こった。
2.コリン・ウィルソンが、家族旅行中、立ち寄ったドラッグ・ストアの中で幼い娘が急にいなくなり、探し回った挙句、無事でいるのを発見した時。
3.ある平凡な主婦が、朝食を食べている夫や子供達を見ていた時。
この3つには共通点がある。
ロレンスは、軍の指揮官(中佐)として厳しい状況にあって緊張を強いられていた中、目を覚まして雄大な砂漠を見て心が解放された。
ウィルソンは、娘を心配する緊張が続いた後、娘が全く無事であることを知って緊張から解放された。
最後の主婦も、この時、非常に忙しく緊張していたらしいが、朝陽の中、平和に朝食をとる夫や子供達を見て解放感を感じた。
つまり、緊張の後の解放が、至高体験に至る1つの鍵であることが分かる。
そして、このことに気付いて、自己開発セミナーに取り入れて一時的に成功した人を私は知っているが、全体としてはあまり良いものではなかったと思うので紹介しない。
一応言うと、それは小林充氏のMT法で、「一時的に成功した」とは言っても、柔道の山下泰裕氏やプロ野球の原辰徳氏その他の有名人らを指導した。
コリン・ウィルソンは、ペン先等に強く集中し、その集中を一気に解くことを繰り返すと、至高体験に近いことが起こることを、いろいろな書籍で書いていると思う。
これは、一応は効果はある。
しかし、これは、以前に書いた、息を沢山吸って止め、額などに意識を集中することと同じ原理で、こちらの方が効果が高い。
息を吐く際には、自然に集中を解くので、効果的に、集中と弛緩が行えるのである。
一度では、なかなか至高体験に達しないので、何度か行うと良い。
AIアート712
「天啓」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)至高体験(コリン・ウィルソン)
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)悪霊(上)(ドストエフスキー。江川卓訳。新潮文庫)
(4)悪霊 (1) (ドストエフスキー。亀山郁夫訳。光文社古典新訳文庫)
(5)砂漠の反乱 (T.E.ロレンス。中公文庫)
(6)プラス・イメージ成功法(小林充)
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