IQ(知能指数)は、同じ1人の人間でも、心が極めて平静な時と、怒ったり、恨んだり、クヨクヨしたりで心が乱れている時では50から100近くまで違っていても不思議はない。
極めて聡明で、IQ140という人でも、逆上したら幼稚園児並のことを言ったりしたりするのをご存じの方は多いと思う。
そんな時、このIQ140の人間は、IQが50以下にまで、つまり、90以上もダウンしているのかもしれない。
逆に、IQ80で、頭が悪いと思われている人間が、死に際に、まるで賢者のように優れたことを語るという例もある。
これは、死を覚悟して、徹底的に心が静かになることで、IQが極端に高くなったのだと考えられる。
あるいは、幼い子供が、病気で死ぬ直前、賢い大人でも言えないような感動的なことを言ったという話もあるが、これは、死を覚悟した子供が、病気で精神が鍛えられていたり、また、その子が持っていた宗教的な観念などの影響で心が極端に静かになった結果、高度な知性を持ったのだと推測する。

つまり、高IQ者というのは、単に心が静かな者で、常に高IQであるということは、その者は心を静かにする方法を知っているというだけのことである。
一方、低IQ者は、いつも心が乱れ、揺れ動いており、心を落ち着かせる方法を知らない者なのである。
成田悠輔さんという、人気者の経済学者をご存じの方も多いと思う。
東大を首席で卒業し、MITで博士号を取り、イエール大学で助教授を務めているという天才のようだが、彼は話が面白いので、砕けた討論番組などでも人気者のようだ。
成田さんが、怒ったり、イライラするどころか、動揺する様子すら見たことがある者はおるまい。
いつもヘラヘラと愉快そうな笑顔を浮かべ、何かを主張しても、熱弁を振るうという感じではなく、まるで原稿を読んでいるようだ。
つまり、いつも徹底的に心が静かなのであり、典型的な天才の姿と思う。
ただ、最上級の心の静かさに達する能力がないと、画期的な成果を出すほどにはなれないが、成田さんがその域にまで達しているかは疑問だ。
堀江貴文さんは、怒っているように見えることはあっても、すぐに平静に戻るのは、やはり、頭が良いのだろう。
ひろゆきさんも、何を言われても、決して色をなすことがないのは、やはり賢い人であることを感じるが、彼の場合は、成田さんに比べると、まだ少しは動揺を感じることがあるように見える。それでも、なんとか意志の力で抑えることが出来ているが、もっと動揺を消せるようになれば、もっと賢くなると思う。

心を平静にするには、とにかく深呼吸だ。
よく深呼吸をすることだ。
また、普段から、深い、ゆっくりとした呼吸をし、それに慣れるほど平時のIQが高くなり、何をやってもうまくいく。
だが、それだけでは、弱いところを突かれた時・・・いわゆる「地雷を踏んだ時」に心が大きく乱れ、たちまち低IQ状態になる。
そんなことが起こらないような人間にするにはどうしたら良いかは、フロイトも頑張ったようだが、うまくいかなかったのだと思う。
その後、ダイアネティックスやNLPなど、いろんな手法が考えられ、一定の効果はあったのかもしれないが、私は、あまりうまくいってはいないと思う(だが、非常に参考にはなった)。
ラマナ・マハルシは、究極の完成に達するには心を消すしかないと言い、そのためには「私は誰か?」と問うことが重要だと言ったが、彼のタミール語の教えが、どのくらいうまく世界に伝わったかは不明だ。
誰でも出来る方法としては、私は、深呼吸の他には、マントラを根気強く唱えるか、薄目をすることだと思う。
これらについては普段から説明しているが、ますます良い説明が出来るだろうと思う。
また、高IQになることに興味がなくても、心が静かであれば引き寄せ力が強くなる。
心の活動力をXとし、引き寄せ力をYとすれば、Y=1/Xであり、Xが0に近付くほどYは無限大に近付く。グラフにすれば漸近線と呼ばれるものになる。

フェアリー・テイル
AIアート704
「フェアリー・テイル」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)ラマナ・マハルシの教え(山尾三省翻訳)
(2)人生を思うように変える呼吸法(パム・グラウト)
(3)密教の聖なる呪文: 諸尊・真言・印・種字
(4)新装版 神経言語プログラミング(リチャード・バンドラー)
(5)ダイアネティックス~心の健康のための現代科学(L.ロン.ハバード)
(6)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(7)その望みは宇宙がかなえてくれる(ベルベル・モーア )
  
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