運動と言えば、健康になるため、体力をつけるため、あるいは、ダイエットのために行うものであると一般には考えられている。
しかし、出来れば運動はしたくないと思う人も多く、実際、強い身体、美しい身体を望みながらも運動をせず、不健康で美しくない身体になる人が多数派かもしれない。
このようなことから、運動に対し、世間の人々の間で、「強く美しい身体のためには嫌な運動をしなければならない」という観念が出来てしまっているように思う。

しかし、実際は、楽しく、気持ち良いい運動で、美しい身体、強い身体を得られるのである。
なぜ、運動が辛く厳しいものであるという奇妙な観念が出来てしまったのかというと、次のような理由と思う。
つまり、辛い運動で、強く美しい身体を作った人が、自分を高く評価させたいため、あるいは、何等かの利益のために、運動には、辛い運動、苦しい運動しかないと全ての人々に信じさせたいからである。
言い方を変えれば、効果がある運動は辛く苦しいものであるということにならなければ、もてはやされず、あるいは、儲からなくて困る者達が沢山いるのである。
もちろん、無知という部分もあるのだろうが、この無知が出来た原因も、上のように、運動を自分のために利用した者達によるものである。

一般の人がやるべき運動は、筋トレでもジョギングでもなく、もっと楽で気持ちいい運動である。
そんな運動は沢山あるのかもしれないが、私が知る範囲では、腕振り運動と佐川幸義流四股(以降、佐川流四股)がある。
これらの運動は、健康になるとか、身体を強くする、あるいは、美しい身体を作るという目的とは別に、単に気持ちいいからするという面がある。
空いた時間が数分でもあれば、気持ちがいい、あるいは、やった後で気持ちいいからという理由で、特に利益を考えずに行うことが出来る。
確かに、腕振り運動であれば、これで難病が治ったとか、体調が良くなったり、ダイエットが出来たという報告が多いことから、それを目的としてやるという人も多いし、それはそれで良いのだが、まず第一に、楽しい、気持ちいいという理由でやった方が良いと思う。
それに、無目的に、ただ楽しいと思ってやった方が、結果的に高い成果が得られる場合が多いと思う。
佐川流四股などは、これを熱心にやって超人級の身体になったと思われる話もあるし、実際、武術家には、これを特に重視する人もいると思うが、一般の人の場合、まずは、気持ちいいとか、せいぜい、健康のためと思ってやると良いと思う。

ところが、たとえば腕振り運動に関し、
「確かに楽な運動で、辛くはないが、それほど楽しくも気持ち良くもない。それに、退屈で300回もやるのは正直辛い」
と言いたい人もいると思う。
これに関しては、私は、振り方が大き過ぎることが原因ではないかと思う。
腕には長さとある程度の重さがあるから、腕振り運動をすると、腕はある程度は大きく動くかもしれないが、自然な範囲で、なるべく小さく振ると良いと思う。
小さく、ある程度鋭く、ただし、無理に速く振らないようにやることを心がければ、気持ち良くやれるポイントが見つかると思う。
佐川流四股も同様で、四股と言えば、どうしても大相撲の四股・・・特に、近年の見栄え重視のオーバーアクションの四股を思い出してしまうが、佐川流四股は、少し足を開いて行う小さな足踏みである。
初めてやる場合は、YouTubeで「四股1000」で検索すると、いろんな人が佐川流四股をやる様子を見ることが出来る。
確かに、「四股1000」の四股は厳密には佐川流四股ではないかもしれないが、これで十分で、もっと本格的にやりたい場合は、下に参考になる書籍をご紹介するので、自分で工夫すれば良いだろう。
腕振り運動も佐川流四股も、自分が楽しく楽で気持ちいいと感じるよう、好きなようにやれば良い。
しかし、基本的には、動きは、自然な範囲でコンパクトであるほど良いと思う。

フラワーハウス
AIアート676
「フラワーハウス」
Kay


私も、元々は毎日、数百回に及ぶ腕立て伏せやスクワットをしたクチだが、確かに効果はあったが、運動時間が近付くと憂鬱になり、それを無理にやるのでストレスになったし、身体が故障することもよくあった。
しかし、腕振り運動や佐川流四股であれば、いつでも時間があれば好んで自主的に行い、効果に関しても、腕立て伏せやスクワットをやっていた時には感じられなかった優れた効果を感じている。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り) ※腕振り運動を詳しく解説
(2)気功革命 ※2種類の腕振り運動を解説
(3)佐川幸義 神業の合気 ※佐川流四股写真解説
(4)四股鍛錬で作る達人 ※佐川流四股の理論も含めた詳説
(5)月刊 秘伝 2022年 03月号 ※佐川幸義直弟子の解説と興味深い逸話
  
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