どんな願いも即座に叶うという話がある。
おそらくそれは正しいのだが、ついてこれない人がいるので、そのことを言わなかったり、おとぎ話のように話すことになる。
だが、実際は非常に単純な話で、仏教の教典によくある表現では「健康な若い人が腕を曲げ伸ばしするように」簡単である。
どんな願いでもとは、たとえば・・・という話はしないことになっているらしい。
文字通り何でもなのだが、やっぱりついてこれない人がいて、そんな人は、(賢い人からすれば)話を変な方向に平気で持っていってしまうのである。
賢い人は「馬鹿にはつきあっていられない」と言いたくても、今の世の中は馬鹿の方がずっと多いのだから、言い方に気をつけないといけない。

では、願いを持っているが、それをどうやって叶えるのかという話になるかもしれない・・・というか大抵なる。
どうもしなくて良い。
何もしなくて良いし、何もしてはならない・・・正確には、「しない方が良い」になるかもしれない。
なぜなら、もう叶っているからである。
今の地球人を最低限納得させるために、「パラレルワールド(並行宇宙)で叶っている」とか「未来に叶っていて、時間は未来から過去に流れている」といった、まるで煙に巻いているような苦しい言い方をする。
私は「実相の世界で叶っている」という言い方が好きだが、普通の人相手には、実相だけで本が一冊書けてしまうかもしれない。

次に、地球人が言うことは、「では、どうして願いが叶っているように見えないのか?」であるが、これは単に自分次第であるからだ。
つまり、現象として現れるのは、その人の状態によって、時間がかかるように見える。かかる時間は、比較的短いこともあるし、数十年のこともある。もちろん、必要な状態にならないと、一生現実化しないかもしれない。
すると、当然ながら、地球人の問は「現実化のスピードを高めるにはどうしたら良いか?」となる。
そして、これが最終クエスチョンになるだろう。
答は、悟りを開けば良いと言ったら大袈裟なので、意識を変化させれば良いということになると思う。
意識の変化は、地球人には結構難しいようだ。
たとえば、黒人は白人より劣っているということをガチで信じている客観的には人種差別主義者が、黒人も白人も全く平等だと意識を変えるようなものである。
これは、本当は非常に簡単なことであるのに、やはり、一生かかっても変わらないかもしれない。
人種差別主義者がそうでなくなるメソッド(手法)というのも変な話であるかもしれないが、願望実現や引き寄せに関しては、そんなものを求める人が多い。
しかし、人種差別を例にすれば、それは全く自分次第であることが分かるだろう。

だが、人種差別主義者の話は良い例だと思う。
人種差別主義者が、そうでなくなるようなことをすれば良いのである。
真理に目覚めることが出来るような修行をするなんてのもその1つだが、それはある意味悟りを求めることであり、やっぱりどのくらい時間がかかるか分からない。
それに、一説によれば、太古の昔、高度なテクノロジーを持つ宇宙人が、地球のどこかに、地球人が歪んだ意識しか持てないようにするマインドコントロール装置を設置したという話があるが、それが本当と思えることがある。
だが、その装置の影響を免れた人達がいて、親切にも、そのやり方を教えてくれている。
たとえば、釈迦や老子がそんな人物らしいが、彼らの教えは、かなり歪められて解説されてしまっている。
けれども、釈迦の教えは龍樹が、老子の教えは荘子がかなり易しくしてくれている。
とはいえ、龍樹の教えは、念仏のようなものを唱えることで、荘子の教えは、一切をなりゆきにまかせることと捉えるしかないわけである。
そうでないと、普通の人にはついていけない。
とにかく、決して難しいことではないので、なんとか意識を変えていただきたいものである。
前回の「至高体験」を起こす方法も、易しい方法の1つである。

女生徒
AIアート669
「女生徒」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)歎異抄 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
(2)龍樹の仏教 ~十住毘婆沙論 (ちくま学芸文庫)
(3)荘子(そうじ) 1(中公クラシックス)
(4)荘子(徳間文庫)
(5)至高体験(コリン・ウィルソン)
(6)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(7)運のいい人、悪い人(中山正和)
  
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