成功体験には必要な面もある。
テストで良い成績を取ったり、描いた絵がコンクールで入選したり、ギターを自力で演奏出来るようになったり、小さなことでも成功することで、自信と成功のノウハウが得られる。
ただし、親に塾に行かされてテストで良い点を取ったり、親にピアノを習わされてピアノ演奏が出来るようになったりと、他者の力で成功した部分が大きいと、あまり自信も成功のノウハウも得られない。
今述べた通り、成功体験は自信と成功のノウハウが得られるが、大きな欠点もある。
それは、成功体験で得た自信とノウハウは、成功したことと同じ種類、同じレベルのことにしか役に立たないことだ。
学校のテストで成功して得た自信とノウハウは、社会で成果を上げるためには、ほとんど役に立たない。
一流大学を出てまで学校や塾の教師になりたがるのは、お勉強での成功体験しかなく、お勉強での自信と成功ノウハウしかないことを自分で分かっているからだ。それなら、社会に出てから、新しい種類の成功体験を求めれば良いのだが、お勉強しかやったことがないので、別のことに挑戦するのが恐いのである。
成功体験には、それぞれの種類の成功による特化型と、全てに通用する汎用型がある。
お勉強での成功、スポーツでの成功、楽器演奏での成功によって得られるのは特化型の成功体験で、それらを積み重ねることによって得られる、あらゆることに通用するのが汎用型の成功体験だ。
ところが、世間でよく見られる間違いが、特化型の成功体験を、何にでも通用する汎用型だと勘違いすることだ。
たとえば、東大に入ったり、大きなスポーツ大会(高校野球甲子園大会やオリンピックなど)で優勝したところで、それはあくまで、お勉強やスポーツの特化型の成功体験で、他の分野のことにも役に立つ部分もあるだろうが、それほどではない。
しかし、一流大学入試とかオリンピックとかで成功すると、やたらはやし立てるものだから、成功した者達も、周囲も、そんな特化型でしかない成功体験の自信とノウハウが何にでも通用すると思ってしまうのだ。
ある大きな学習塾で、「我々が生徒に教えるのは勉強ではなく生きるノウハウです」といった、いかにも「我々は本当の教育集団だ」とでも言いたげな宣伝をしていたが、自惚れも甚だしい。お勉強の成功ノウハウしか持たない塾講師に教えられるのはテストで良い点を取る方法だけだ。
生きるノウハウを教えられる塾講師がいるとしたら、それは、数多くの種類のことでの成功体験がある塾講師である。
だから、学校の教師でも塾の教師でも、社会経験がある教師が良いのが当たり前で、むしろ、社会経験のない人間を教師になどしてはならないというのが真実であると思う。
世襲政治家の欠陥は、本来、政治家には多くの種類の成功体験から得られる汎用型の成功体験が必要なのに、狭い種類の特化型の成功体験しか持てないことだ。簡単に言えば、お勉強の成功体験や、ある種の人付き合いの成功体験、ある種の処理の成功体験などしかなく、本当に政治に必要なノウハウを持たないまま政治家になってしまうのだから、まともな政治家になれるはずがない。
日本は特異なほど世襲政治家が多く、海外の政治家と比べレベルが低いのは当たり前である。
引き寄せの本は沢山あり、面白いものも多いが、上のようなことが全く分かっていない者が書いた本は薄っぺらで嘘臭い。
お勉強しかしたことがない者が経営者として成功するよう引き寄せを行った場合、引き寄せられるのは沢山の成功体験を得られる場所や状況である。それなしに経営者になれるはずがない。
つまらない異性と付き合うのに必要な成功体験は少ないが(それでもゼロではない)、素晴らしい異性と付き合うには、いろいろなことでの成功体験がなければ、良い付き合いは出来ない。
大きな富を得るのも同じで、ある程度の金も稼いだことがないニートがいきなり金持ちになれるはずがない。
だが、引き寄せを行うと、ちゃんと必要な成功体験を得られるステージに導かれる。
アメリカの作家マイク・ハーナッキーは『成功の扉』という素晴らしい引き寄せの本を書いているが、彼自身が作家で成功する引き寄せを行った時のことが書かれていて興味深い。
彼は、「何をやったのかは憶えていないががむしゃらにやり、やがて収入もうなぎ上りになった」と書いている。
つまり、必要な成功体験を含むいろんなことをがむしゃらにやったのであり、そうなるのが引き寄せである。
そして、それは、ハーナッキーも言う通り、憶えていないようなもので、おそらく楽しいものである。

AIアート651
「ピュア」
Kay
ジョセフ・マーフィーの本は、成功体験を無視したような夢物語的なことは書かれていない。それが、彼の本が社会の上位者にまで受け入れられる理由である。ただし、彼の本の解説書のほとんどは、愚か者にも売るために夢物語的なものになっている。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)成功の扉(マイク・ハーナッキー)
(2)人生に奇跡を起こす(ジョセフ・マーフィー)
(3)大物になる男の「5時から社長」術(栗山天心)
(4)ドクター・ハマー~私はなぜ米ソ首脳を動かすのか(アーマンド・ハマー)
(5)アイアコッカ~わが闘魂の経営(リー・アイアコッカ)
テストで良い成績を取ったり、描いた絵がコンクールで入選したり、ギターを自力で演奏出来るようになったり、小さなことでも成功することで、自信と成功のノウハウが得られる。
ただし、親に塾に行かされてテストで良い点を取ったり、親にピアノを習わされてピアノ演奏が出来るようになったりと、他者の力で成功した部分が大きいと、あまり自信も成功のノウハウも得られない。
今述べた通り、成功体験は自信と成功のノウハウが得られるが、大きな欠点もある。
それは、成功体験で得た自信とノウハウは、成功したことと同じ種類、同じレベルのことにしか役に立たないことだ。
学校のテストで成功して得た自信とノウハウは、社会で成果を上げるためには、ほとんど役に立たない。
一流大学を出てまで学校や塾の教師になりたがるのは、お勉強での成功体験しかなく、お勉強での自信と成功ノウハウしかないことを自分で分かっているからだ。それなら、社会に出てから、新しい種類の成功体験を求めれば良いのだが、お勉強しかやったことがないので、別のことに挑戦するのが恐いのである。
成功体験には、それぞれの種類の成功による特化型と、全てに通用する汎用型がある。
お勉強での成功、スポーツでの成功、楽器演奏での成功によって得られるのは特化型の成功体験で、それらを積み重ねることによって得られる、あらゆることに通用するのが汎用型の成功体験だ。
ところが、世間でよく見られる間違いが、特化型の成功体験を、何にでも通用する汎用型だと勘違いすることだ。
たとえば、東大に入ったり、大きなスポーツ大会(高校野球甲子園大会やオリンピックなど)で優勝したところで、それはあくまで、お勉強やスポーツの特化型の成功体験で、他の分野のことにも役に立つ部分もあるだろうが、それほどではない。
しかし、一流大学入試とかオリンピックとかで成功すると、やたらはやし立てるものだから、成功した者達も、周囲も、そんな特化型でしかない成功体験の自信とノウハウが何にでも通用すると思ってしまうのだ。
ある大きな学習塾で、「我々が生徒に教えるのは勉強ではなく生きるノウハウです」といった、いかにも「我々は本当の教育集団だ」とでも言いたげな宣伝をしていたが、自惚れも甚だしい。お勉強の成功ノウハウしか持たない塾講師に教えられるのはテストで良い点を取る方法だけだ。
生きるノウハウを教えられる塾講師がいるとしたら、それは、数多くの種類のことでの成功体験がある塾講師である。
だから、学校の教師でも塾の教師でも、社会経験がある教師が良いのが当たり前で、むしろ、社会経験のない人間を教師になどしてはならないというのが真実であると思う。
世襲政治家の欠陥は、本来、政治家には多くの種類の成功体験から得られる汎用型の成功体験が必要なのに、狭い種類の特化型の成功体験しか持てないことだ。簡単に言えば、お勉強の成功体験や、ある種の人付き合いの成功体験、ある種の処理の成功体験などしかなく、本当に政治に必要なノウハウを持たないまま政治家になってしまうのだから、まともな政治家になれるはずがない。
日本は特異なほど世襲政治家が多く、海外の政治家と比べレベルが低いのは当たり前である。
引き寄せの本は沢山あり、面白いものも多いが、上のようなことが全く分かっていない者が書いた本は薄っぺらで嘘臭い。
お勉強しかしたことがない者が経営者として成功するよう引き寄せを行った場合、引き寄せられるのは沢山の成功体験を得られる場所や状況である。それなしに経営者になれるはずがない。
つまらない異性と付き合うのに必要な成功体験は少ないが(それでもゼロではない)、素晴らしい異性と付き合うには、いろいろなことでの成功体験がなければ、良い付き合いは出来ない。
大きな富を得るのも同じで、ある程度の金も稼いだことがないニートがいきなり金持ちになれるはずがない。
だが、引き寄せを行うと、ちゃんと必要な成功体験を得られるステージに導かれる。
アメリカの作家マイク・ハーナッキーは『成功の扉』という素晴らしい引き寄せの本を書いているが、彼自身が作家で成功する引き寄せを行った時のことが書かれていて興味深い。
彼は、「何をやったのかは憶えていないががむしゃらにやり、やがて収入もうなぎ上りになった」と書いている。
つまり、必要な成功体験を含むいろんなことをがむしゃらにやったのであり、そうなるのが引き寄せである。
そして、それは、ハーナッキーも言う通り、憶えていないようなもので、おそらく楽しいものである。

AIアート651
「ピュア」
Kay
ジョセフ・マーフィーの本は、成功体験を無視したような夢物語的なことは書かれていない。それが、彼の本が社会の上位者にまで受け入れられる理由である。ただし、彼の本の解説書のほとんどは、愚か者にも売るために夢物語的なものになっている。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)成功の扉(マイク・ハーナッキー)
(2)人生に奇跡を起こす(ジョセフ・マーフィー)
(3)大物になる男の「5時から社長」術(栗山天心)
(4)ドクター・ハマー~私はなぜ米ソ首脳を動かすのか(アーマンド・ハマー)
(5)アイアコッカ~わが闘魂の経営(リー・アイアコッカ)
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