今回は、最も強力でありながら聖なるマントラでもある「私は私」についてお話する。
このテーマに関しては、私はかなり詳細に語れるが、それでは即実用にならないので、なるべく簡単に話す。

マーク・フィッシャーの世界的ベストセラー『成功の掟』(引き寄せ書と言って良いと思う)で、ミリオネアを名乗る億万長者の老人が、主人公の青年に教えた最も力ある言葉は、
「心を静め、自分が神であると知れ」
だった。
だが私は、これは、聖書の誤訳、あるいは、誤解であると思う。
だが、言葉自体は良いので、効果がないわけではない。
しかし、本来の言葉の力は、これとは比較にならない。

この言葉は、おそらく、聖書の詩編46にある、
「静まって、わたしこそ神であることを知れ」
(日本聖書協会1955年訳)
の引用と思う。
ちなみに、新日本聖書刊行会の1970年訳では、
「やめよ。わたしこそ神であることを知れ」
となっている。
そして、この言葉を言ったのが誰かは書かれていない。
普通には、それを言ったのは、神(主。ここではヤコブの神)だと思われているだろう。

私は、不可思議な存在から、この言葉「静まって、わたしこそ神であることを知れ」は正確には、
「私が神であると知って安心しろ」
だと教えられた。
それで、全ての疑問が解けた。
上の詩編46の言葉、
「静まって、わたしこそ神であることを知れ」
は、
「自分が神であると知って安心しろ」
と訳すのが正しい。

つまり、最初に戻ると、「私は私」というのは、「私は神」という意味だ。
「私=神」というのは、アマナ・マハルシの本によく出てくるが、やや曖昧な感はある。
実を言うと、私がここ(「私は私」が「私は神」という意味)に至るには、沢山の文献をあたり、瞑想(一般には黙考という)した。
このことに関し、いくらか分かり易い説明としては、ジョン・マクドナルドの『マスターの教え』にある。
それは、
(1)『マスターの教え』(飛鳥新社。山川紘矢・山川亜希子訳)では第12章。
(2)『あなたの人生をプラスの結果に導く マスターの教え』(パンローリング。関岡孝平訳)では第2部の第6章。
(3)『The Message of Masters あなたの運命の主人となるために』(ボイジャー・プレス。若葉椰子訳)では第12章。
に書かれている。
文章は全く難しくないが、正直、意味がさっぱり分からない人がほとんどと思う。
だが、「私は私」が「私は神」という意味だと分かれば、あっけなく分かる。

別に、意味が分からなくても、「私は私」というマントラは素晴らしい力を発揮する。
最近、私は、有名な宇宙人バシャールが、このマントラを非常に高く評価している動画を見たが、その解説は見たことがない。
多分だが、バシャールは解説しなかったのだろう。

平和な町
AIアート598
「平和な町」
Kay


そして、上の詩編46の言葉、
「自分が神であると知って安心しろ」
を自分用にアレンジした、
「私が神であると知って安心する」
が、最も安らぎを得られる言葉であると思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)マスターの教え(飛鳥新社。山川紘矢・山川亜希子訳)
(2)『あなたの人生をプラスの結果に導く マスターの教え』(パンローリング。関岡孝平訳)
(3)『The Message of Masters あなたの運命の主人となるために』(ボイジャー・プレス。若葉椰子訳)
(4)口語訳 旧約聖書(日本聖書協会1955年訳)
(5)旧約聖書 新改訳(新日本聖書刊行会1970年訳)
(6)新装版 成功の掟(マーク・フィッシャー)
  
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