今日の早朝、重大なことを発見し、ここに書いた。
それは、「宇宙は今生まれた」「私は今生まれた」という事実である。

「世界五分前仮説」という、似たものがある。
これは、世界は5分前に出来たのであり、それ以前の世界の記憶は全て捏造であるというものだ。
突飛に聞こえるかもしれないが、夢のことを考えれば、ごく当たり前のことである。
世界五分前仮説は、アリストテレスと並ぶ人類最大の論理学者と言われる、天才数学者、哲学者のバートラント・ラッセルによって提唱された。
ノーベル賞に数学賞はないが、ラッセルはノーベル文学賞を受賞した唯一の数学者である。
尚、「世界五分前仮説」の「五分」は、ついさっきという意味で「五分」そのものに特別の意味はない。

私が悟った「世界は今生まれた」は、「世界五分前仮説」と似ているが、「世界五分前仮説」が、つい先ほど出来た世界が継続しているというのに比べ、「世界は今生まれた」は、世界は常に新しく生まれ続けているところが違う。
しかし、本質では同じかもしれない。

明確にではないが、「世界は今生まれた」ことに私が気付いたのは4歳の時で、部屋のドアノブを見つめていた時、不意に、一瞬前には何もないことに気付いた。
その後も(今でも)、意識をぼーっとさせ、何かをじっと見つめると、その感覚は確実に蘇るが、「世界は今生まれた」という適確な表現が初めて出来た。

たとえば、あなたが1千万円の借金があるということは、今、そんな世界を作ったのである。
おそらくは、パラパラ漫画のように、借金1千万円の世界を連続して作り続けているのかもしれないが、別に、律儀に、借金1千万円の世界を作り続ける必要はない。
いきなり貯金1千万円の世界を作るのも良いし、徐々に借金を減らし徐々に貯金を増やす世界を作っても良い。
そして、問題は、それが容易いかだが、容易い。
だが、どういうわけか、借金1千万円の世界を作り続けてしまうのだ。

冬の巴里
AIアート576
「冬の巴里」
Kay


なぜ、我々が毎回同じような世界を作るのかというと、考えても分かる。
それは、我々は、世界はずっと前から続いているという、偽の記憶を持たされているからだ。
言い換えれば「借金1千万円であるという記憶を与えられ続けている」のである。
そこで、この世界も夢と同じ、いや、夢であると断言し、今、夢の世界に入ったと思うことだ。
あるいは、直接的に「世界は今生まれた」と言葉で言っても良い。
何度も言葉で「世界は今生まれた」と言ったり思ったりしていれば、やがて、言葉がなくても、そんな思念を持てる。
その思念を持ち続けるのだ。
すると、開いた手のひらの上にダイヤモンドを出現させることも出来るようになると思う。

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(1)不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?
(2)時間の発見―その本質と大脳タイム・マシン(コリン・ウィルソン著、竹内均訳)
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(4)ヒマラヤ聖者の生活探究 第1巻
(5)アリストテレス 形而上学 上
(6)幸福論(バートラント・ラッセル)
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