ピアノや電子オルガン(ヤマハエレクローンが多いと思う)をそこそこ弾ける子供がいるが、どうやって弾けるようになったかと言うと、「レッスンをさせられた」からで、自主的に独習したなんて子供はまずいない。
なぜそうなるのかというと、ピアノ等は難しく、長い期間のレッスンが必要で、特にやっている本人には上達が実感し難いので、それなりに強制されない限り続かないからだ。

一方、ギターは、それほど易しくないとはいえ、「そこそこ聴かせられる」程度の腕前は比較的容易に得られる。
私も中学1年生の時に、アコースティックギター(エレキでないギター)の中でもナイロン弦のクラシックギターをそこそこ演奏出来るようになった。
また、あまり楽器を演奏しそうにないタイプの従兄は、ギターを大学時代にやはり独習し、かなりの腕前で演奏出来た。
世界的プログラマーでコンピューター科学者(ハーバード博士)のポール・グレアムの本で見た覚えがあるが、高校時代の男子は、ギターが弾ければモテると思うと、情熱を注ぎ込んで練習し、あっという間に上達するものらしい。
まあ、私も、モテようという下心はあったように思うし、従兄も、あそこまで上達するからには、それがかなりあったことは推測出来るのである。

ところで、運動・スポーツも、短期間の成果を実感し難く、うまくやらないと長続きしない。
しかし、運動は、自覚しないのに力がついているという場合がよくある。
『灼眼のシャナ』(小説・漫画・アニメ)で、高校1年生の坂井悠二は、ヒロインのシャナ(見かけは11歳位の美少女だが超人)に頼んで毎日訓練してもらっていたが、悠二本人には強くなっているという自覚はない。しかし、彼をライバル視するクラスメイトの池速人は、パレードで長距離を歩いたり、学校の掃除で重いごみ袋を運ぶ時の悠二の体力に気付き驚く。
私も、小学4年生の時、従兄(上で話した従兄と同一人物で大学レスリング部主将)に腕立て伏せなどのトレーニングのやり方を教わり、あまり真面目にやったわけではないが、5年生の時、喧嘩で取っ組み合った時など、自分が圧倒的に強いことに驚いたものだった。ちなみに、私は、身長は高い方だったが痩せてひょろひょろしていた。

さて、腕振り運動や佐川幸義流四股はどうかというと、これはなかなか面白いと思う。
自分で有難味を感じるとか、ビックリするような成果となると、どちらかというとピアノに近く、なかなか自覚出来ない。
しかし、自覚できないながら確実な成果が出ているという点は、やはり運動である。
だが、ご存じの通り、これらはただの運動ではなく、もっと深い意味とか効果がある。
言ってみれば、身体全体を作り変えるようなもので、たとえて言うなら、ただの人間の身体から仙人や天狗や妖精の身体になるようなものだ。いや、本来の素晴らしい人間の身体に戻ると言う方が正しいかもしれない。
正直、私は、腕振り運動に関しては20年ほどやっても、成果は客観的には分かるが、自覚はあまりないのである。
佐川幸義流四股(足踏み四股)は、5年ほどやっているが、強い成果の自覚はわりと最近感じるようになった。とはいえ、こちらは、始めて間もない頃でも、他者が見た成果や、冷静に客観的に見た時の成果は、分かり易く、かなり凄い。

そして、深呼吸やアファーメーション、あるいは、念仏やマントラといったものの成果も、自覚は弱いのではないかと思う。
インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジにある西洋人が、
「私のような西洋人がオームのようなマントラを唱えて効果がありますか?」
と尋ねたら、マハラジは「驚くべき効果がある」と言ったが、そうであるにしても、やはり実感は得難いと思う。
科学的にも成果は確実と思われる志賀一雅博士の「よかった・ありがとう呼吸」は、安眠という点では成果をすぐに感じる場合が多いが、その他の驚くべき効果については、やはり実感し難いかもしれない。

私の知人の金持ちの「金があるからな」「儲かってしゃーない」という口ぐせは彼の祖父の真似らしいが、ひょっとしたら、彼はいまだ、その口ぐせの効果に気付いていないかもしれない。
と言うのは、彼はよく「金を稼ぐのは簡単なんだ」と言うが、自分がなぜ稼げるのかについては、それほど分かっているわけではなく、ある程度は自分で不思議がっているのである。
YouTube動画で見た「お金がある」という口ぐせで金持ちになった人は、振り返れば、その口ぐせの影響(ケチらなくなった)は2~3週間であったように思うというが、お金が入るようになったのは2か月後くらいというのは、後で気付いたのだと思う。
そして、そういった程度の自覚の場合、普通の人だと続かず、結局、大きな成果を得られず仕舞になるのだと思う。

ふわり
AIアート563
「ふわり」
Kay


腕振り運動、佐川幸義流四股、深呼吸、アファーメーション、マントラ、口ぐせの成果は、なかなか実感出来ないかもしれない。
しかし、注意深くしていれば、何かを感じると思う。
そうでなくても、効果は確実と思うので、たゆまず、根気強く続けるべきと思う。それを努力というなら、そんな努力は大切だ。
腕振り運動を普及させた関英男博士も著書に「根気強く続けることが大切」と書かれていたと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)神さまの周波数とシンクロする方法(志賀一雅)
(2)ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(ポール・グレアム)
(3)佐川幸義 神業の合気
(4)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川幸義流四股の記述あり
(5)人生を思うように変える呼吸法
(6)苫米地式 聴くだけで脳が生まれ変わるCDブック(苫米地英人)
(7)アイ・アム・ザット 私は在る(ニサルガダッタ・マハラジとの対話)
(8)灼眼のシャナ (電撃文庫)
(9)灼眼のシャナ Amazon Prime Video
(10)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
  
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