『ベン・ハー』は3度映画化されているが、最も成功したのは1959年の作品で、アカデミー賞最多の11部門を受賞した(後に『タイタニック』『ロード・オブ・ザ・リング』が並んだ)。
1959年作品での、イエス・キリストがユダの前に登場する場面が私は好きだが、2016年作品にも、普通は大して注目されない場面かもしれないが、私は重要視する場面がある。
どの作品でも、クライマックスはユダとメッセラの戦車競技(戦闘用馬車による攻撃し合いながらの競争競技)対決だろう。
2016年作品で、その戦車競技でのこんな場面がある。
ユダとメッセラの、互角の激しい戦いの末、勝負を決めたのは、ユダの「引く」腕力だった。
その決定的な場面で、奴隷時代にガレー船のオールを引くユダの映像がスクリーンに現れる。
身分の高い貴族であったユダが、身に覚えのない罪で捕らえられて奴隷になり、3年もの間、毎日長時間、ガレー船の暗い船倉でオールを漕ぎ続けたのである。
だが、それで鍛え上げられた腕力が強敵メッセラを打ち破ったのである。

少し前は、筋力は、数回繰り返すことが限度の強い力で行う運動でないと得られないというのがスポーツ科学の常識で、学校の保健体育の教科書にもそう書かれていたし、今も書かれていると思う。
しかし、日本の武道家や西洋のレスラーらは、数百回・数千回の腕立て伏せやスクワットを行ってパワーをつけているし、器具を使わず、これらの自重運動のみを行う一流選手や達人も少なくないのが、私には不思議だった。
そして、近年、軽い負荷でも数多くやれば、重い負荷で少ない回数運動したのと同じ(あるいはそれ以上の)効果があることが研究者により報告されていると聞く。
従来型のやり方では、怪我や故障のリスクが大きく、また、長続きしないと思う。

ユダの場合は、強制的にやらされ、不本意であったはずだが、必死でやったと思う。
それがユダに、強力な力を与えたが、私は、ユダは筋力だけではなく、何らかの精神的、あるいは、霊的な力も得たのだと思う。

毎日、足踏み四股を数千回行っていた佐川幸義が高齢(90歳以上)になっても若さと超人的な力を維持したり、毎朝二千回の腕振り運動を行っていた関英男博士が90歳を過ぎても世界中を飛び回り、常に海外の論文を読んで研究を続けることが出来たことも、軽い運動を毎日数多く継続することの効果が関係すると思われる。

一等性と赤い花
AIアート542
「一等星と赤い花」
Kay


幸い、私も、毎日二千回以上の佐川幸義流四股と、それなりの数の腕振り運動を行っており、効果も感じているが、今は、深呼吸をもっと行いたいと思う。深呼吸は立派な運動であり、これだけで心身、さらには魂を磨き上げている人もいると思う。
なかなか深呼吸をすることを思い出さないが、徐々に多く思い出せるようになってきたと思う。
アメリカの一世を風靡した歌手・女優であったジュディ・ガーランドは「もし私が呼吸することを忘れていたら、思い出させて」と言ったというが、彼女はなぜか、その力を知っていたのだろう。だが、彼女が忘れた時、誰も思い出させてくれるはずがなく、末路は哀れであったが。
だから、自分で覚えていなくてはならない。

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