呼吸法その他で思考が消えれば、その後どうするのかというと、何もしなくて良い。
すでに神のようなものなのだから。
では、その時、人間らしい心はないのかというと、そこらにあるのではないかと思う(笑)。
あまりに進み過ぎて、そんな心が全く見当たらない人というのは、食べ物を食べようとしないので、誰かが口の中に食べ物を押し込みでもしないと餓死してしまうかもしれない。そうしなくても死なないという説もあるが、私には分からない。
ラマナ・マハルシほどの人でも、ラメッシ・バルセカールによれば、少しは心が残っていたそうだ。

だから、正確には「思考がほとんど消えた状態」ということだろうが、そんな状態も含め「思考が消えた状態」とする。
我々の場合は、常時、思考が消えた状態であることは難しい。
けれども、少しの間とか、あるいは、瞬間的に思考が消えた状態になることは、そう難しいことではなく(目覚めた瞬間は大抵そうだ)、そんな時、何か閃いたら、躊躇なくそれをやろうと思うだろうから、逆らわず、そのままやれば良い。
閃くと言っても、思考がある(心がある)状態では、食べよう、飲もう、好色なことをしようなど、ロクなアイデアが浮かばないが、思考が消えている時の閃きは魂の声であり、神の声と言っても良い。

稀に、魂の声が言葉ではっきり聞こえる人がいる。
例えば、「この人と結婚しなさい」とか。
テキサスの大富豪ロス・ペローは、著書に「妻がなぜ自分と結婚してくれたのかはいまだ謎だ」と書いていたが、彼の妻は、魂の声を聴ける人だったのかもしれない。
(ペローは非常に背が低い醜男だと自分で認めている)
船井幸雄さんの奥さんは、後にご自分でそうだったと船井さんに言ったらしい。
結婚時、船井さんの奥さんは非常に若かったが、船井さんは30過ぎで頭も禿げかかっており、しかも、子持ちだったらしい。
本来なら、若いお嬢さんが、そんなオヤジと結婚するメリットは何もない。
だが、昔の日本人の女性は、そんな人が多かったのだと思う。
そうでなくなったから、結婚しない人が多くなり、結婚するとしても正しい人と結婚しないのですぐに離婚したり、離婚しないまでも良くない関係になるのだと思う。

天使降臨
AIアート387
「天使降臨」
Kay


まあ、魂の声が言葉で聞こえる場合は珍しいが、そこまででなくても、思考が消えればちゃんと分かるものである。
ある人は、催眠術の実験中、たまたま思考が消えてしまったが、その時に、絵を描こうと閃き、それに逆らわずに絵を描き始めた。
元々は絵を描いたことはない人で、最初は下手だったが、描きたいという衝動のままに描いていたら、みるみる上達し、その人は旧ソ連の人だったが、やがて、絵がクレムリン宮殿の中に展示されるほどの画家になった。

あなたも、呼吸法や腕振り運動や佐川幸義流四股で思考を消せば、良い閃きを得られると思う。








  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ