「気合負け」「貫禄負け」という言葉がある。
笹沢佐保さんの時代劇小説『木枯し紋次郎』で、悪党ながら剣の達人である2人の浪人が、無宿渡世人(旅の博打打)の紋次郎を見て言う。
「その貫禄、只者ではあるまい」
紋次郎はただ立っていただけだし、紋次郎の腕が立つといったところで、38歳の紋次郎は誰かに「十年前の(全盛期の)あっしが十人がかりでも(その浪人達に)敵いやいたしやせん」と言うほどで、浪人達もそんなことは分かっていて、紋次郎を見くびってはいるが、それでも剣を磨いた者として、紋次郎の言い知れぬ雰囲気を感じるのである。
また、私がセールスマン時代に読んだ、アメリカの一流セールスマンの著書にこんなことが書かれていた。
その一流セールスマンが駆け出しの若い頃、彼はある大物経営者にセールスする機会が与えられた。
ところが、この若いセールスマンは、この偉大な経営者と対面して、すっかり緊張してしまい、何も言えない。
そんなセールスマンに経営者は少しいら立った態度を見せるが、セールスマンが、
「あなたのような大人物を前にして、私は何も言えません」
と正直に言うと、経営者は態度を和らげ、
「私も若い頃はそうだった。そう緊張せずリラックスしなさい」
と言い、友好的な雰囲気を作り、若いセールスマンはセールスを成功させた。
このセールスマンは、この自分の経験を語ることでセールスの重要なことを教えているのだが、その時、ひどく貫禄負けしていたことは確かだ。
実際のところ、貫禄負けや気合負けをしてうまくいくことは、あまりない。
かといって、虚勢を張っては、もっと悪い結果になる。所詮、本当の気合や貫禄が必要だ。
恋愛の告白においても、男子が好きな女子を前に、緊張してたどたどしい態度で下手な告白をするのは、ドラマなどでは良い場面として描かれるが、実際はそれが好結果につながることはない。
これも男子の一種の気合負けであるが、女子は自分の気合を超える男子を受け入れるのである。
言い換えれば、本物の気合があれば告白だってうまくいく。
逆に、女子に気合があれば、力のない男子や、横暴なだけで実際の力量は大したことがない男子を軽く追い払えるのである。
私が高校生くらいの時に入手した漫画で、若い空手家が中国のカンフー(少林寺拳法)の達人に対した時、達人の雰囲気に飲み込まれ、気合負けしそうになったが、その空手家は「けおされてたまるか」と思い、気合を入れてこのカンフー超人に挑む。
私は当時、この「けおされて」とひらがなで書かれた言葉の意味が分からなかったが、そのずっと後、2冊の本を同時に読んでいたのだが、その2冊の同じページに「気圧(けお)される」という文字があり(すごい偶然だ)、しかも、その漫画を含めた3冊を同じところに置いていた。
そして、ダイアン・フォーチュンの『神秘のカバラー』に、「神とは圧力である」と書かれていたことを思い出した。

AIアート372
「赤い花白い花」
Kay
そして、最近、あらゆる呼吸法の研究や実践で、この「気合い」と言われるようなエネルギーを深呼吸で作ることが出来ることが分かった。
「気合い」は実際に力があるからこそ、人間は魂でその雰囲気を感じる。
その威力は無限である。
たとえば、あなたの前に、超高度な文明を持つ宇宙人が現れ、その宇宙人が悪意があるかどうかはともかく、あなたや人類を害する意図があり、それを楽々行えるとしても、あなたの気合が十分であれば、宇宙人は手も足も出ない。
それが宇宙人であろうが、強い悪霊や悪魔であっても同じである。
それだけの気合は、いつも言う、『弓と禅』に書かれた弓術の達人、阿波研造の呼吸法を基にした「神の圧力呼吸」を積み重ねることで得られる。
胸に(肺に)十分に息を吸い、この息の圧力を感じ、この圧力を腹に生じさせるのである。
それが十分に出来るようになると、スターリンを前にしても平静でいられ、引き寄せも自在になる。
笹沢佐保さんの時代劇小説『木枯し紋次郎』で、悪党ながら剣の達人である2人の浪人が、無宿渡世人(旅の博打打)の紋次郎を見て言う。
「その貫禄、只者ではあるまい」
紋次郎はただ立っていただけだし、紋次郎の腕が立つといったところで、38歳の紋次郎は誰かに「十年前の(全盛期の)あっしが十人がかりでも(その浪人達に)敵いやいたしやせん」と言うほどで、浪人達もそんなことは分かっていて、紋次郎を見くびってはいるが、それでも剣を磨いた者として、紋次郎の言い知れぬ雰囲気を感じるのである。
また、私がセールスマン時代に読んだ、アメリカの一流セールスマンの著書にこんなことが書かれていた。
その一流セールスマンが駆け出しの若い頃、彼はある大物経営者にセールスする機会が与えられた。
ところが、この若いセールスマンは、この偉大な経営者と対面して、すっかり緊張してしまい、何も言えない。
そんなセールスマンに経営者は少しいら立った態度を見せるが、セールスマンが、
「あなたのような大人物を前にして、私は何も言えません」
と正直に言うと、経営者は態度を和らげ、
「私も若い頃はそうだった。そう緊張せずリラックスしなさい」
と言い、友好的な雰囲気を作り、若いセールスマンはセールスを成功させた。
このセールスマンは、この自分の経験を語ることでセールスの重要なことを教えているのだが、その時、ひどく貫禄負けしていたことは確かだ。
実際のところ、貫禄負けや気合負けをしてうまくいくことは、あまりない。
かといって、虚勢を張っては、もっと悪い結果になる。所詮、本当の気合や貫禄が必要だ。
恋愛の告白においても、男子が好きな女子を前に、緊張してたどたどしい態度で下手な告白をするのは、ドラマなどでは良い場面として描かれるが、実際はそれが好結果につながることはない。
これも男子の一種の気合負けであるが、女子は自分の気合を超える男子を受け入れるのである。
言い換えれば、本物の気合があれば告白だってうまくいく。
逆に、女子に気合があれば、力のない男子や、横暴なだけで実際の力量は大したことがない男子を軽く追い払えるのである。
私が高校生くらいの時に入手した漫画で、若い空手家が中国のカンフー(少林寺拳法)の達人に対した時、達人の雰囲気に飲み込まれ、気合負けしそうになったが、その空手家は「けおされてたまるか」と思い、気合を入れてこのカンフー超人に挑む。
私は当時、この「けおされて」とひらがなで書かれた言葉の意味が分からなかったが、そのずっと後、2冊の本を同時に読んでいたのだが、その2冊の同じページに「気圧(けお)される」という文字があり(すごい偶然だ)、しかも、その漫画を含めた3冊を同じところに置いていた。
そして、ダイアン・フォーチュンの『神秘のカバラー』に、「神とは圧力である」と書かれていたことを思い出した。

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「赤い花白い花」
Kay
そして、最近、あらゆる呼吸法の研究や実践で、この「気合い」と言われるようなエネルギーを深呼吸で作ることが出来ることが分かった。
「気合い」は実際に力があるからこそ、人間は魂でその雰囲気を感じる。
その威力は無限である。
たとえば、あなたの前に、超高度な文明を持つ宇宙人が現れ、その宇宙人が悪意があるかどうかはともかく、あなたや人類を害する意図があり、それを楽々行えるとしても、あなたの気合が十分であれば、宇宙人は手も足も出ない。
それが宇宙人であろうが、強い悪霊や悪魔であっても同じである。
それだけの気合は、いつも言う、『弓と禅』に書かれた弓術の達人、阿波研造の呼吸法を基にした「神の圧力呼吸」を積み重ねることで得られる。
胸に(肺に)十分に息を吸い、この息の圧力を感じ、この圧力を腹に生じさせるのである。
それが十分に出来るようになると、スターリンを前にしても平静でいられ、引き寄せも自在になる。
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