12日前(2023年9月3日)、このブログで、オイゲン・ヘリゲルの著書『弓と禅』に書かれた弓術の達人、阿波研造(あわけんぞう)の呼吸法を引用した。
それは、新訳の方であり、再度引用すると、
息を吸った後、息を静かに押し下げなさい。腹壁が程々に張るようになると、少しの間保ちなさい。それから出来るだけ長く同じ調子で息を吐きなさい。少し休んで、勢いよく空気を吸います。ーー息を吐いたり吸ったりするリズムは次第に自然に決まってきます。
である。
これに関し、私は、重要なことが書かれてはいるが、正確に書かれているとは思えないと述べた。
昔購入した『弓と禅』の旧訳が家の中で見当たらなかったので再度購入した。
この旧訳の方の該当部分を引用する。
息を吸い込んでから腹壁が適度に張るように、息をゆるやかに圧(お)し下げなさい。そこでしばらくの間息をぐっと止めるのです。それからできるだけゆっくりと一様に息を吐きなさい。そして少し休んだ後、急に一息でまた空気を吸うのですーーこうして呼気と吸気を続けて行ううちに、その律動(リズム)は、次第に独りでに決ってきます。
2つを合わせ、分かり易く書き直すると、次のようになると思う。
(1)普通に息を吸う。
(2)吸った息をゆっくりと下腹に送る気持ちで自然に腹を少し張る。
(3)しばらくの間、腹が張った状態を保つことで呼吸の流れが止まったままにする。
(4)息をゆっくりと一様に吐く。
(5)息を吐いた状態でしばらく静止し、呼吸の流れが止まったままにする。
(6)短く、やや強く息を吸う。
(7)(2)から繰り返す。
注意したいことは、普通の人は「息を止める」と言われたら、喉の気管を喉の筋肉で締めるが、それをやってはならず、息を吸った状態、吐いた状態で「静止する」ことである。
息をいっぱいに吸った状態で息を吐かずにいたり、息を吐き切った状態で息を吸わずにいたら、自然にそうなる。
そんなふうにして息を止めるのである。
この呼吸をすることで、阿波研造は、オイゲン・ヘリゲルが力一杯引こうとしても全く引けない弓を簡単に引き、阿波がヘリゲルに腕を触らせたら、実際、筋肉は全く張っておらず、力が抜けた状態であったという。

AIアート358
「月の光」
Kay
上記の呼吸法が難しく感じたら、簡易なやり方として「息を短く吸って細く長く吐く」だけで良い。
吸うときには、自ずと、やや強く勢いよく吸うことになる。
普通の呼吸の時より、やや多めに吸う。
この際、「ナ・ダーム」と唱えながらやる手もある。
「ナ」と唱えながら短く、やや勢いよく吸い、「ダーーーーム」という感じで、細く長く吐くのである。
「ナ・ダーム」は、呼吸に適したよく考えられた音程で、思考が起こらず、呼吸のリズムを取りやすい。
簡易な呼吸法に慣れてきたら、阿波研造の呼吸法を試みると良いだろう。
それは、新訳の方であり、再度引用すると、
息を吸った後、息を静かに押し下げなさい。腹壁が程々に張るようになると、少しの間保ちなさい。それから出来るだけ長く同じ調子で息を吐きなさい。少し休んで、勢いよく空気を吸います。ーー息を吐いたり吸ったりするリズムは次第に自然に決まってきます。
である。
これに関し、私は、重要なことが書かれてはいるが、正確に書かれているとは思えないと述べた。
昔購入した『弓と禅』の旧訳が家の中で見当たらなかったので再度購入した。
この旧訳の方の該当部分を引用する。
息を吸い込んでから腹壁が適度に張るように、息をゆるやかに圧(お)し下げなさい。そこでしばらくの間息をぐっと止めるのです。それからできるだけゆっくりと一様に息を吐きなさい。そして少し休んだ後、急に一息でまた空気を吸うのですーーこうして呼気と吸気を続けて行ううちに、その律動(リズム)は、次第に独りでに決ってきます。
2つを合わせ、分かり易く書き直すると、次のようになると思う。
(1)普通に息を吸う。
(2)吸った息をゆっくりと下腹に送る気持ちで自然に腹を少し張る。
(3)しばらくの間、腹が張った状態を保つことで呼吸の流れが止まったままにする。
(4)息をゆっくりと一様に吐く。
(5)息を吐いた状態でしばらく静止し、呼吸の流れが止まったままにする。
(6)短く、やや強く息を吸う。
(7)(2)から繰り返す。
注意したいことは、普通の人は「息を止める」と言われたら、喉の気管を喉の筋肉で締めるが、それをやってはならず、息を吸った状態、吐いた状態で「静止する」ことである。
息をいっぱいに吸った状態で息を吐かずにいたり、息を吐き切った状態で息を吸わずにいたら、自然にそうなる。
そんなふうにして息を止めるのである。
この呼吸をすることで、阿波研造は、オイゲン・ヘリゲルが力一杯引こうとしても全く引けない弓を簡単に引き、阿波がヘリゲルに腕を触らせたら、実際、筋肉は全く張っておらず、力が抜けた状態であったという。

AIアート358
「月の光」
Kay
上記の呼吸法が難しく感じたら、簡易なやり方として「息を短く吸って細く長く吐く」だけで良い。
吸うときには、自ずと、やや強く勢いよく吸うことになる。
普通の呼吸の時より、やや多めに吸う。
この際、「ナ・ダーム」と唱えながらやる手もある。
「ナ」と唱えながら短く、やや勢いよく吸い、「ダーーーーム」という感じで、細く長く吐くのである。
「ナ・ダーム」は、呼吸に適したよく考えられた音程で、思考が起こらず、呼吸のリズムを取りやすい。
簡易な呼吸法に慣れてきたら、阿波研造の呼吸法を試みると良いだろう。
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