昔、私は、政木和三さんに、超人になる方法を尋ねたことがある。
政木さんは「簡単です」と言われた。
その方法とは、「欲望をぽーんと捨てる」だった。
確かに、あまり親切な言い方ではなかったが、私には非常に適切な答だった。
だが、私はもっと分かり易く言いたい。
欲望を捨てることは、思考を消すことで出来る。
欲望とは思考(=心)が存続するために思考が作り出したものだ。
なら、思考そのものを消せば、欲望は存在出来ない。

思考を消す方法は、いつも言う通り2つだ。
1つは、「私は誰か?」と自分に問うこと、もう1つは、人生を神(のようなもの)に明け渡すこと。
人生を神に明け渡すとは、全てを諦めるということだ。
人生を神に明け渡せば、神が良いものをくれるなんて助平心を持っている間は駄目だ・・・いや、確かにその通り(人生を明け渡せば神が良いものをくれる)なのだが、それを期待しているなら諦めたことにならない・・・つまり、人生を明け渡したことにならない。
実は、政木さんも、人生の明け渡しを勧めたのだし、荘子なんかもそうだ。
その意味で「欲望をぽーんと捨てろ」と言ったのである。
しかし、それは難しいのだ。
諦めたフリをしても、心の中では欲望が(助平心が)渦巻いているものである。

かといって、「私は誰か?」と1日中長期間に渡って問い続けることも難しい。
そこで私は、思考(=心)と実は同じものである呼吸を殺す方法を取るのである。
いや、実際、「息を殺す」とはよく言ったものだ。
「息を潜める」という言い方もあるが、これもとても良い。
息を潜めれば思考が弱くなり、息を殺せば思考が消える。
常に、静かな呼吸、微かな呼吸をすれば、思考はだんだんと消えていき、代わって、超思考とも言える魂の知恵と、それに従うような力が現れる。
たゆみなく続ければ、ついには思考は消え、全知全能になる。
そうなることを、私が政木さんに言った超人と言うのである。

First of May
AIアート216
「First of May」
Kay


政木さんは超人だった。
60歳を過ぎてもゴルフではプロでも出せない飛距離を飛ばし、未来を正確に予測し、1秒で大発明を行い、目の前の人物の前世やIQを知ることが出来た。
それはただ、欲望をぽーんと捨てること・・・微かな呼吸をすることで出来るのである。
政木さんは、小学5年生の時、1分に1回の呼吸をマスターし、それ以来、人生が完全に変わったのである。
常に息を潜める、そして、息を殺す。
それで超人になるのである。








  
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