思考を消せば全能で無敵である。
とはいえ、思考も必要であると思われている。
これに関しては、とりあえず、「左脳(思考)も大切だが、右脳(直観)の方が重要」という程度の言い方がされていることがある。
コリン・ウィルソンなどは、『右脳の冒険』の中で、左脳(思考)の役割は「しゃんとすること」程度だと述べているほどである。
ジョージ・アダムスキーは、心は左脳や思考を指し、意識は右脳や無思考の英知を指すと定義した上で、意識が主で心が従であると、良い表現をしている。

ただ、どういうわけか、人間は、思考、左脳、心を主とし、無思考(直観)、右脳、意識を従にしてしまう。
それが不幸の原因である。
そこで、思考、左脳、心を、見えないほどおとなしくさせてしまえば良いのだが、それが難しい。
ところが、20世紀初めに、インドのラマナ・マハルシが「私は誰か?」と自分に問えば、思考が消えてしまう(正確には完全に従の状態になるということかもしれないが)ことを発見した。
これは、思考的にも面白い発見で、思考、左脳、心は、「私」という概念と共にあることを利用している。
一方、意識、右脳、無思考(直観)には「私」という概念がない。
そこで、思考(左脳、心)に、「私」について考えさせると、他のことを考えることが出来ず、主になろうとしないことを利用するのである。
とはいえ、こういう理屈を言っても、なかなか分からないし、別に分かる必要もない。
ただ、ここらの見解は、思考を消した(従の状態にした)賢い人々の間で一致しているので、間違いないことであると思う。

生命連鎖
AIアート167
「生命連鎖」
Kay


簡単に心を一瞬消す方法が2つある。
それは、人差し指を1本立てることと、数を10から0まで(1まででも良い)頭の中でカウントダウンすることである。
人差し指を立てることは、武術の中でも剣術では基本とされ、人差し指は「師匠預けの指」を言われて、使わないことになっている。
禅語でも、「倶胝竪指(ぐていじゅし)」などという難しい言葉を憶える必要はないが、倶胝(ぐてい)というお坊さんが、何を聞かれても人差し指を1本立てて見せ、「思考を消せば万事解決」であることを示した。
一頃よく知られた、五郎丸というラグビー選手がキックの時に取るポーズは、両手の指を立てるもので、あれは、ルーティンというよりは、実際は指を立てることの思考を消す効果でパフォーマンスを上げるテクニックである。
また、昔はよく、怒って頭に血が上った者に、頭の中で数を10から0まで逆に数えさせたものだ。
それで思考が消え、同時に怒りも消え、結果、やはりパフォーマンスが向上するのである。
もちろん、いずれのやり方でも、完全に思考が消えることはなく、個人差があるが、全く効果がないということはないだろう。








  
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