『エイリアンインタビュー』という、アメリカの作家ローレンス・スペンサーの著書がある。
これは、1947年に、アメリカのニューメキシコ州ロズウェルで墜落したUFOに乗っていた宇宙人の1人(他の2人の宇宙人は死亡)から、当時23歳だった女性看護師マチルダ・マックエルロイが聞いた話を記録したものだ。
宇宙人の名はエアルということになっている。
宇宙人エアルとマチルダの会話はテレパシーで行われた。
この対話内容は米国の機密情報であり、公開されないはずだが、その内容の重大さに、老年になり死期が迫ったマチルダは、これを一般大衆に隠しておくべきではないと考え、これを公開するに相応しい人物として、作家のローレンス・スペンサーを選び、彼に文書を送った。

以上、細かい部分は省いているのは当然である。
ローレンス・スペンサーは、『エイリアンインタビュー』をあくまでフィクションとして出版している。その理由も必ずしも単純ではないが、一応、自分の身の安全を計ったと考えて良いだろう。「一応」である。
では、『エイリアン・インタビュー』が真実であるかというと、それは分からないが、これには、方便とかたとえ話が含まれているのは、当然と考えて良いだろう。
宇宙人エアルから話を聞いたマチルダは、教養ある精神的に立派な女性であったとはいえ、当時まだ23歳であり、いろいろな意味で偏見というか固定観念が沢山あったのは当然で、仮にエアルが真実を語ったとしても、理解不能な部分が多かったはずである(理解出来ない部分の方がずっと多いと考えて良いと思う)。
だから、『エイリアンインタビュー』をそのまま完全な真実と受け取ってはならないが、可能であれば、そこに含まれる貴重な真理を認識すべきである。
私としては、これまで謎であったことの多くが、この『エイリアンインタビュー』で説明がついてしまい、大いに驚いたものだ。

砂浜
AIアート101
「砂浜」
Kay


以上から考え、この『エイリアンインタビュー』は誰にでも読む権利があるとはいえない。
思い出すのは、『チャタレイ夫人の恋人』で知られる作家D.H.ローレンスが著書『無意識の幻想』の序文で、
「この本を読む資格が誰にでもあると思ってはならない。ほとんどの人にとっては、すぐに破棄した方が良いものである」
と書いていたことだ。
どうしても分からない人はいるし、そんな人が言う愚かな批判に付き合う気はさらさらないのだろう。
そして、大半の人間は愚か者なのである。
『エイリアンインタビュー』も同じで、読み手を選ぶ。
どんな人物が適切な読み手かというと、一般的な言い方をすれば頭の良い人だが、この「頭が良い」というのは、当然ながら、学校の成績が良い者のことではない。
せいぜい、一般的な言い方をするなら、「勘の良い者」「直観力に優れた者」「天才」ということになる。
あくまで「せいぜい」だが。
頭の悪い者は、この「せいぜい」や、先程も使ったが「一応」という微妙なニュアンスや行間が全く読めない。

私が言う「頭が良い」は、簡単に言えば「思考が消えた者」「心が消えた者」だ。
こう言うと、以前もこのブログのコメントで、誰かが「あなた、心がないのですか?」と書いていたが、このようなことを書く者を相手にしている暇はない。
この手のコメントは公開しないが、結構多いのである。

心を消し、賢くなるには、「私は誰か?」と自分に問うしかないことは常に書いているが、その原理を理解しようと思ったら、それなりの探求心が必要であると思う。
それを、「俺を一言で納得させてみろ」的な言い方をするのは、やはり愚か者なのである。

さて、昨日も書いたが、気付かない人が多いが、今はすでに第三次世界大戦のさなかと言ってよく、不条理なこと、理不尽なこと、道理に合わないことが、当たり前にまかり通っている。
よくSNSで、各国政府やエリート、大富豪、巨大企業の悪事を書いて悦に入っている者が多いが、そんなことを書いても、無意味とは言わないが、何の力もない。
有名YouTuberが、バイデンファミリーの不正の証拠を公開し、多くの視聴者が「これで勝った」と思っても、それは全くの誤解である。
戦争なんだから、勝つのは力がある方である。
ある意味、勝った方が正義である。
言ってみれば、トランプが正義だと言う人も多いが、次の大統領選でバイデンが勝ったら、バイデンが正義なのである。

『エイリアンインタビュー』も、自己満足の書ではなく、力を得るための書として読むのでなければ、やはり愚かな読み手なのである。








  
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