人間は万物の霊長と言われながら、異常で壊れた動物であるという面もある。
戦争が極端な例だが、人間同士で殺し合い、過剰に傷付け合うといったことは、他の動物にはないことだ。
もちろん、他の動物にだって、メスを巡ってオス同士が争うことはあるが、相手に致命傷を与えるようなことはない。
オス同士の決闘は、高等な動物になれば、ほぼ威嚇で勝負が決まり、虫などでは、たとえば、相手のバックを取ったものが勝ちと、人間のスポーツ以上に厳格なルールを自主的に守る。

ある意味、人間だけが狂っている。
なぜ人間が狂っているのかというと、いろんな説があるが、どの説も完全に受け入れられてはいない。
有名な説にはジクムント・フロイトのものがあり、また、アーサー・ケストラーの説も割と説得力がある。
この2つを簡単に説明するとこうだ。
フロイト説はこうだ。
まず、人間は本能が壊れている。
他の動物は本能に従っていれば生きられるが、人間は本能が壊れているので、うまく生きられない。
その分かり易い例が、人間は教えられないと交尾(セックス)が出来ないということだ。他の動物は、当然ながら、教えられずとも自然に行う。
それで、壊れた本能を補い、生きるために人間に生じたのが自我なのである。
だが、自我は、かなり短い期間で作られたと考えられる。
つまり、自我は間に合わせで緊急に作られた面があって、かなり出来損ないなのであるが、この自我に支配された人間もまた出来損ないであるので、戦争や殺し合いや、その他、おかしなことを沢山やってしまうのである。

ケストラー説も、フロイト説と似たところがある。
人間の脳には、魚の脳、爬虫類の脳、下等哺乳類の脳などの部分があり、それらを、人間の脳と言える大脳皮質が覆っている。
大脳皮質が理性を司り、下等生物の脳が本能を司っている。
しかし、フロイト説の自我同様、大脳皮質も、急速に発達したため、不完全で、下等生物の脳を制御出来ず、本能的衝動が現れると、理性は容易く崩壊する。
かっとすると暴力を振るったり、殺したり(今流には「切れる」と言う)、性的衝動を感じると、理性がそれを抑えられずレイプしたり、あるいは、マスターベーションがやめられないなどに、その証拠が見られる(チンパンジーもマスターベーションをするらしいが、異性が近くにいないと出来ない)。

赤いバラと初音ミク
AIアート54
「赤いバラと初音ミク」
Kay


人間というのは、そもそもが、不自然に作られている。
これについては、宇宙人による遺伝子操作により、急速に変化させられたという説があるが、この説に信憑性がある理由が沢山ある・・・というより、そうとでも考えないと説明がつかないことが多いのだ。
詳しく書くと長くなるので簡単に言うと、ある時期(20万年前という説がある)からの人間の思考能力の急速な発達はあまりに不自然なのである。

人間が遺伝子操作で生まれた生物であることは間違いないと思えるが、本当にそうであるかどうかは、とりあえず置いておく。
それよりも、フロイトもケストラーもよく考えたが、人間が壊れている(逸脱している)本当の理由は、太古の昔に宇宙人が地球に仕掛けたマインドコントロール装置のせいであると思われる。
もちろん、この装置の原理や詳細な作用は分からないが、その効果には、自我(心と言っても良い)を拡大する働きがあるのだろう。
自我が拡大すれば、心という不自然で厄介なものが魂を覆い、本来の自己である魂は、自分を、そんな奇妙な心であると思い込んでしまう。
それが人間が狂っている理由だ。
その証拠に、自我が少ない人間ほど、壊れておらず、自然であるから、強く、美しい。
マインドコントロール装置によって、自我を拡大させられることを阻止すれば、魂の全知全能の無限の知恵と力が復活する。
自我を拡大させられないためには、常に「私は誰か?」と自分に問い、心を消すことが、最も優れた方法である。
「私は誰か?」の原理や効果については散々書いてきたし、重要なことは実践なので、ピンとくるものがあれば、即座に実践することをお勧めする。








  
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