ラマナ・マハルシへの28の質問とその回答を収めた『私は誰か?』の、16番目と17番目の質問とその回答である。

質問16
魂とはどのようなものでしょうか?

回答
魂は真のあなたであり、魂は全てであり、全ては魂である。
魂以外には何もないというのが真実である。
魂は全知全能の無限の存在であり、人々の概念の中で最も魂に近いものは神である。
全てである魂は、自分以外の存在を前提とする「私」「自分」という想念とは無縁である。
我々が一切の思考を消し、思考する主体である心を消し、心の正体である「私」が消えれば魂が現れる。
「私」という想いがあるなら、魂は隠されている。
水が徐々に希薄な水蒸気になるように、「私」が希薄になれば、徐々に魂が現れる。
「私」という想念が希薄であるほど、魂が大きく現れている。

※悪い意味で言う「自分(私)がない」は、小さな私という観念を作り、その観念に固執している状態である。

大気圏外に静止しているUFO
AIアート34
「大気圏外に静止しているUFO」
Kay


質問17
神が全てを支配しているのではないのでしょうか?

回答
神とは大自然の法則であり、大自然そのものである。
大自然の法則が世界を支配しており、その意味では、神が全てを支配していると言えるのである。
大自然の法則の1つである落下の法則は、空気や空気の動きである風に阻まれてはっきりとは見えないが、星の動きはいかなるものにも阻まれず正確に見ることが出来る。
それで、優れた人達の多くが星の動きを見て大自然の法則である神を感じ、神である大自然の法則に従うことで、隠された魂を現すことが出来たのである。

※老子は、大自然の法則を「道」と言った。大自然の法則である「道」に従うことで魂を現したのである。

質問16と17に対し、マハルシは相手の理解力に合わせるため、伝統的な話を借り、苦労して答えているが、その真意は上記の通りであると思う。








  
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