ラマナ・マハルシの質問への回答を収めた小冊子『私は誰か?』の8つ目からの質問である。
この小冊子は、ごく短いながら極めて貴重な聖典である。

質問8
心とは何でしょう?

回答
心は、魂の中に居る魔術師のようなものである。
心が魂の中から出てくると、心は魂を覆い、魂は心の中に隠れる。
(心にそんなことが出来る理由は後で簡単に述べる)
そして、心は外部世界を瞬間に作り出す。
さらに、心は1人の個人を作り出し、魂は、その個人と同一化する。つまり、魂は、自分が、心が作り出したその1人の個人であると思い込む。

質問9
どうすれば心の魔術のカラクリを暴けるでしょうか?

回答
心の最大の特徴は、「私という想い」を作ることである。
また、心は、自分の存在感を上げるために、絶えず活動する身体部位である心臓に巣食う。
それによって、心は、心こそが私であるというイカサマの観念を作る。
そこで、胸に意識を置き、「私、私、・・・」と心の中で言うと、自然に心臓に意識が収束し、同時に、自然に心の魔術が明確になる。

質問10
どうすれば心は静かになるのでしょうか?

回答
「私は誰か?」と自分に問うことで心は静かになる。
その原理はこうである。
「私は誰か?」と自分に問うと、先程述べた通り心臓に巣食った心に隙間が出来、そこから、心に覆われていた魂の光が漏れ出す。
魂は心よりはるかに上位者なので、魂の光が現れる度合いに従って心は不活性化し止まる。

今回は、ここまでである。

水に化身したゼウス
AIアート31
「水に化身したゼウス」
Kay


尚、なぜ、心が、自分よりはるかに上位者である魂を覆えるのかというと、ある高度なテクノロジーで作られた装置の働きで、魂が不活性化するからである。
だが、魂の力がなくなったわけではないので、いったん魂を復活させ、心を浄化すれば、もう勝手なことは出来ない。
その心もまた、装置によって異常なものに改造されているのである。








  
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