ラマナ・マハルシに対する28の質問と回答を収めた『私は誰か?』を書き直す。
これは、税務署職員であった男が、当時、二十歳そこそこであったマハルシに質問し、回答を得たものだが、その時のマハルシは数年に渡る沈黙の行を行っていて話すことがなく、回答は、砂の上に指で書かれた。
よって、実にシンプルな回答であったはずだ。
しかし、後年、活字の小冊子になる頃に、おかしなくらい複雑になってしまった。
そこで、それをシンプルに書き直す。
短い質問と回答なので、一度に複数取り上げることになると思う。

砂漠の上を飛ぶUFO
AIアート30
「砂漠の上を飛ぶUFO」
Kay


質問1
私とは誰でしょうか?

回答
私は身体ではない。
また、想念(思考と感情)を起こす心も私ではない。

質問2
それでは私は誰でしょう?

回答
身体や心がなくなっても残る、それらを超えた魂である。

質問3
魂とはどのようなものでしょう?

回答
存在するもの。
意識するもの。
至福であるもの。
こういったものである。

質問4
自分が魂だと分かるとどうなりますか?

回答
自分の外の世界というものがなくなる。

質問5
魂となった私が、外の世界を感じることはないのですか?

回答
ない。

質問6
なぜでしょう?

回答
実際にないからである。

質問7
どうすれば自分が魂だと分かりますか?

回答
心を消すことによってである。

今回は質問7までとする。
質問8以降で、心を消す方法が回答される。
『老子』全81章は、どの章も全て「心を消せ」と書いてあるのである。
その方法をシンプルに示すのだから、『老子』全81章に匹敵する。
とはいえ、やることはただ「私は誰か?」と問うことで、その意義を語るだけである。
『老子』にも実質そう書かれているが、『エイリアンインタビュー』で書かれている通り、魂は全知全能の無限の存在で、我々が知る概念で最も近いのは「神」である。
なぜ「私は誰か?」と問えば自分がそのような魂であると分かるのか、それが質問8以降の回答で述べられる。

尚、前回も述べたが『私は誰か?』は、無償公開されているが、いろいろあって最近は入手が難しいと思う。
本としては、『ラマナ・マハルシの教え』と『あるがままに ラマナ・マハルシの教え』の中に収録されている。








  
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