これまで、41日に渡って『老子』の「解説」ではなく「真意」を翻訳してきた。
その結果、分かったことは、『老子』は極めてシンプルで分かり易いのに、究極の真理を直接的に語っていることだった。

ただ、老子は、老子のようになる方法については、自然と融合するものであれば何でも良く、制限をつけなかったが、それでかえって、何をすれば良いのか分からなくなった。
だが、『老子』全81章に渡って、ラマナ・マハルシが提示した「私は誰か?」と問う方法が適合しないところは1つもなく、しかも、これが最も簡単な方法であると思う。

献花される歌姫
AIアート29
「献花される歌姫」
Kay


『老子』は、引き寄せの法則みたいなものははるかに超えている。
そんなものは簡単過ぎてお話にならない。
ところで、引き寄せについて、世の中では、こんなことが言われている。
「『お金持ちになりたい』と思っていると、ただ、その『お金持ちになりたい』と思う状況だけが実現する。お金持ちになりたいなら、既に自分がお金持ちであると思わないといけない」
なんとしみったれた言葉だろうか?
何の意味もない話である。
ところが、世の中では、この話について、どんどん議論が展開されてしまっている。
結局、それでうまくいかないからだ。
引き寄せのあらゆるメソッド(手法)に意味はない。
大切なことは、メソッドではなく、ただ1つ、魂が活性化されているかどうかだけだ。
そのためには、思考を消すことだけが必要である。
それで言えば、あらゆる引き寄せメソッドの中で、ただ1つ「元祖1式」と呼ばれるものだけが正しい。
これは、思考を消すため以外の思考をしないというものだ。
そのためには、具体的には、ひたすらアファーメーション(肯定的確言)をする。
言葉は何でも良い。
「神様の奇跡が起こる」でも「お金がある」でも「生きている」でも「ありがたい」でも。
それを1日1万回もやれば、思考する暇がなくなり、魂が活性化して、結果、幸運に恵まれる。
だが、アファーメーションの言葉そのものに何の意味もない。
ただ、思考を消す役に立つだけだ。
ところが、真にすみやかに思考を消す方法が、「私は誰か?」と自分に問うことだ。

ラマナ・マハルシの『私は誰か?』という小冊子がある。
28の短い質問に対するマハルシの返答を収めたもので、マハルシ自身が監修している。
本にするほどの分量でもなく、無料公開されているが、最近、入手が難しくなっている。しかし、下に挙げたマハルシの著書2冊に収録されている。
ただ、いずれも、はっきり言って、日本語訳が最悪だ。
やたら難しい、そして、抽象的な言葉が満載で、何を言っているのか分からない。
必要もないタミール語の読みを載せ、読者を混乱させてもいる。
出版者や翻訳者が、意味を理解出来ていないので、そんなことをしてしまうのだ。
そこで、次回から、『私は誰か?』をすっかり書き直そうと思う。
『老子』より簡単に、真理を直接掴むことが出来る。
とはいえ、必要なことは、ただ「私は誰か?」と問うことである。








  
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