今回は『老子』第77章である。
この章を一言で言えば「気配を消す」である。

この章も、先生方は、老子の真意をまるで分からず、道徳的に解釈してしまう。
この章には、「天は余っている方を減らし、足りない方を補う」と書かれている。
これをもって、先生方が、
「人間は、貧しい庶民から税を搾り取って、裕福な支配者に貢いでいるが、天は、余っている方から足りない方に回すのだ」
と言えば、庶民は、「我々の支配者は強欲だ、天のようにやれ」と言って納得するのである。

だが、もちろん、老子は、そんな常識的なことを言ったりしない。
老子は気付いてしまったのである。
余っているなら、足りない方に回すと・・・つまり、天のようにやると安全だと。
そんなことをする者は、太古の昔、宇宙人が地球に仕掛けたマインドコントロール装置に発見されず、脳を改造されないのである。
具体的には、そこそこ儲けたら、もっと儲けようと欲張らず、立派なことをしても自慢せず、自分が優秀とか頭が良いなどと絶対に言わない。
これらを守っていると、マインドコントロール装置の影響がなく、世の中、思うままになる。
老子は、まず、幸福の極意とは、そのように(欲張らない等)して、マインドコントロール装置に発見される気配を消すことだと気付いたのだ。
現代でも、世界一の投資の達人に極意を尋ねたら「欲張らないことだよ」と答えたという話がある。

高空で静止するUFO
AIアート24
「高空で静止するUFO」
Kay


だが、今の世の人はますますそうなっているが、十分得ているのに、欲張ってもっと得ようとし、手柄を立てれば自慢し、いい大学でも出ていれば「俺は頭が良い」と直接間接に言いたがる・・・いわゆる「マウントを取る」ってやつだ。
だが、そんな者達は、マインドコントロール装置に強く支配され、魂が不活性になり、天を飛ぶことからますます離れ、地上を這う虫けらになるしかない。

とはいえ、我々は、欲張り、自慢し、承認欲求を満たしたがる。
それを自分の意思で止めることは難しい・・・いや、無理だ。
だが、「私は誰か?」と自分に問えば、余計な思考が消えることで、それら、余計な思考によって生まれる愚かさをなくすことが出来る。
そうすれば、マインドコントロール装置から解放され、魂は活性化して神のような力を取り戻す。
引き寄せというレベルの低い話ではないが、引き寄せだって愚かなままでは起こせない。
引き寄せも、必要なことは魂が活性化することで、そのための一番簡単な方法が「私は誰か?」と問うことなのである。
この老子解説、ここまで読んで下さっている方は幸運である。

尚、宇宙人のマインドコントロール装置については『エイリアンインタビュー』を読むと、実に納得出来るかもしれない。私は、この本に書かれていることが完全な事実ではないとしても、その概要を適用することで、あらゆることの説明がついてしまったのである。








  
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