今回は『老子』第73章である。
この章を一言で言えば「考えると分からない」である。
私は、学者の説を見たわけではないが、この章は、ほとんど改ざんされていると思っている。
何と言っても、老子は2500年も前の人で、この時間は想像以上に大きなものだ。
だから、『老子』がどれほど改ざんされているとしても、驚くこともない。
ただ、『老子』全体を貫くシンプルな理があり、それは極めて貴重である。
どう貴重であるかというと、決して、道徳的な意味とか、処世術、君子の道、引き寄せのやり方といったレベルではない。
そんなものは些細な問題だ(簡単にまとめて得られる)。
『老子』の価値の1つには、超高度なテクノロジーによって作られたマインドコントロール装置によって、非常に愚鈍な、たとえて言えば虫けらのような状態にされてしまっている我々が、本来の自分である全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出す重要なヒントであることだ。
だが、実際に何をすれば良いのかということについては、『老子』では、それほど明確ではなく、取り除かれてしまっているのかもしれないので、私は、20世紀初頭にラマナ・マハルシが提唱した「私は誰か?」と問うことが、実に的確であると分かり、それを採用している。

AIアート20
「遠い惑星」
Kay
とはいえ、メソッド(手法)として、老子は、自然に従うことを一貫して述べており、これは、列子や荘子にも継承されている(老子と列子の関係は分からないが)。
そして、この章でも、「本当に重要なことは、頭で考えて分かるものではなく、自然に従うことで分かる」という、全ての章で言っているのと同じことを言っている。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』の最も重要な言葉、「本当に大切なものは目に見えない」も、「本当に大切なものは思考で理解出来ない」と言い換えて良いが、では、どうすれば、その本当に重要なことが分かるのかというと、「自然に従うことによって」である。
しかし、それは特に現代では難しくなっている。
だが、ラマナ・マハルシは、いわば神を利用する方法である「私は誰か?」と自分に問うことで、実は利用した神は自分だったと分かるという、何とも壮大な(ある意味「上手い」)方法を示した。
よって、自分が全知全能の無限の魂(=神)であることを知識として押さえた上で、それを納得するのではなく、思い出すために「私は誰か?」と問うのである。
この章を一言で言えば「考えると分からない」である。
私は、学者の説を見たわけではないが、この章は、ほとんど改ざんされていると思っている。
何と言っても、老子は2500年も前の人で、この時間は想像以上に大きなものだ。
だから、『老子』がどれほど改ざんされているとしても、驚くこともない。
ただ、『老子』全体を貫くシンプルな理があり、それは極めて貴重である。
どう貴重であるかというと、決して、道徳的な意味とか、処世術、君子の道、引き寄せのやり方といったレベルではない。
そんなものは些細な問題だ(簡単にまとめて得られる)。
『老子』の価値の1つには、超高度なテクノロジーによって作られたマインドコントロール装置によって、非常に愚鈍な、たとえて言えば虫けらのような状態にされてしまっている我々が、本来の自分である全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出す重要なヒントであることだ。
だが、実際に何をすれば良いのかということについては、『老子』では、それほど明確ではなく、取り除かれてしまっているのかもしれないので、私は、20世紀初頭にラマナ・マハルシが提唱した「私は誰か?」と問うことが、実に的確であると分かり、それを採用している。

AIアート20
「遠い惑星」
Kay
とはいえ、メソッド(手法)として、老子は、自然に従うことを一貫して述べており、これは、列子や荘子にも継承されている(老子と列子の関係は分からないが)。
そして、この章でも、「本当に重要なことは、頭で考えて分かるものではなく、自然に従うことで分かる」という、全ての章で言っているのと同じことを言っている。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』の最も重要な言葉、「本当に大切なものは目に見えない」も、「本当に大切なものは思考で理解出来ない」と言い換えて良いが、では、どうすれば、その本当に重要なことが分かるのかというと、「自然に従うことによって」である。
しかし、それは特に現代では難しくなっている。
だが、ラマナ・マハルシは、いわば神を利用する方法である「私は誰か?」と自分に問うことで、実は利用した神は自分だったと分かるという、何とも壮大な(ある意味「上手い」)方法を示した。
よって、自分が全知全能の無限の魂(=神)であることを知識として押さえた上で、それを納得するのではなく、思い出すために「私は誰か?」と問うのである。
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