今回は『老子』第36章である。
この章を一言で言えば「世の中はあべこべ術で動かす」である。

この章は、引き寄せの最大奥義でもあるが、もちろん、そんなチャチなものではない。
ただ、チャチなものではないながら、引き寄せとしては最大奥義であることも確かだ。
つまり、ここに書かれていることで、簡単に引き寄せが出来る。
古代から、あらゆる賢人はこのことを知っていて、世の中程度のことは軽々と動かした。

やり方は、この章にも書かれている通り、頭の理屈と逆をやるだけだ。
・縮めたければ広げよ
・弱めたければ強めよ
・衰退させたければ繁栄させよ
・奪うなら与えよ

伊達政宗の師として知られる臨済宗の僧、虎哉宗乙(こさいそういつ)も、
「痛ければ痛くないと言え、悲しければ笑え、暑ければ寒いと言え」
と政宗に教え、政宗は秀吉や家康にも恐れられる武将となった。
私は、政木和三さんから、
「私はお金なんてちっとも欲しくないんです。でも入ってくるものは仕方がなく、毎年1憶円も納税する羽目になっています。私は女なんてちっとも欲しくないんです。でも、私に身をまかせる女が百人いると思っているから、そうなっちゃうんです」
と聞いたものだ。

ちなみに、こんなやり方で大成功した事業家が、ドワンゴ創業者の川上量生さんだが、彼は、偉くなってから、理屈通りのことをやるようになってしまった・・・というか、やらざるをえなくなった。それで力を失くしたと思う。

モテる男なら皆知っていることだが(モテる女も同じと思うが)、女の子をモノにしたい場合は、興味がない態度をすることだ。
すると、女の子の方から来るものだ。
だが、こんなことすら、悪の宇宙人のマインドコントロール装置に操られている者は、知恵がないので分からず、「欲しい欲しい」と迫るので、全くうまくいかないのだ。

この章の奥深い意味は、『老子』の他の章と同じなので、今回は軽い話に留める。
こだわってはいけないが、まあ、適度な範囲で世の中を動かし・・・つまり、引き寄せを行い、快適を得ても良いだろう。








  
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