ラマナ・マハルシが呼吸制御について端的に語ったものが記録されている。
これに関しても、『エイリアンインタビュー』と照らし合わせて考えると興味深く、また、意義があると思う。
その呼吸法は、何度か書いたことがあるが、次の通りである。
これらの言葉を言葉で唱えながら、()内のように呼吸するのである。
(3)を終えたら(1)に戻る。
どのくらいの回数するかは自分で考えるべきである。

(1)私はこれではない(出息)
(2)私は誰か?(吸息)
(3)私は彼である(呼吸停止)

『Talks with Sri RamanaMaharshi』の、おおえまさのり氏訳の『南インドの瞑想』(大陸書房)によれば、「プラーナーヤマ(呼吸法。上記の呼吸法と思われる)の純粋な進歩が、人々の憧れる超能力をもたらす」とある。

この呼吸法に関しても、『エイリアンインタビュー』にある通り、我々の実体が、神(のようなもの)、至高の実在である不滅の魂であることを、理屈の上だけでも知っていれば、より有意義なメソッド(手法)となる。

上の(1)~(3)について、順に、簡単に説明する。
まず、「(1)私はこれではない」は、自分は、この身体でも、この偽りの記憶によって感じているアイデンティティーでもないと、正しく言っている。
次に、「(2)私は誰か?」で、今は、私は本当の自分が誰か忘れているかもしれないが、魂が忘れているわけではなく、真摯に根気よく尋ねれば、魂が応答してくれる。
そして、答は「(3)私は彼である」だが、「彼」という男性名詞が気に入らない場合は「私はそれである」でも良いことになっている。
「彼」「それ」とは、我々の実体である、無限の魂、至高の実在、あるいは、神(のようなもの)である。
これらのことを、呼吸法の実習中、常に意識する必要はないが、心の片隅にでもあると、実習は楽しく、また、進歩は速くなると思う。

ピンときたら、是非、実習をお奨めする。
尚、上記呼吸法に関するマハルシの話は『ラマナ・マハルシとの対話 第二巻』(ナチュラルスピリット)にも収録されている。








  
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