我々は本当は神のような存在であり、一般に信じられているような能力しか持たない哀れな、地を這う虫のような存在ではない。
ではなぜ、地を這う虫のような存在であるのかというと、これは簡単なことで、単に、地を這う虫の真似をしているからだ。
知力に関しても、我々は、極めて高く、低くはないのだが、それは、学校の試験や受験で高得点を取るような制限されたつまらない能力ではない。

『ヒマラヤ聖者の生活探求』の中で、ヒマラヤの大師(英語ではマスター)達に接するうち、アメリカのある調査隊員は、
「なぜ人間たる我々が地を這う虫の真似をしなきゃならないんだ」
と気付き、能力の一部を解放した。
すると、白紙の紙に、自動で仕事の書類が仕上がり、燃える火の中でも平気でいられた。
(著名な精神科医のミルトン・エリクソンも、自動で書類が仕上がる仕事法を行っていた)
彼は何をしたのだろう?
虫の真似をする代わりに、大師の真似をしたのである。それだけだ。
ひろさちや氏が、著書『空海入門』で、『徒然草』を引用して言ったように、
「狂人のマネをすれば狂人、仏陀のマネをすれば仏陀」
なのである。

感性の優れた作家や漫画家には、精神がクリアになった時、人間の本質を感じ取ることがある。
SF作家の平井和正氏がそうだったし、彼は仕事がなくて困っていた時、漫画原作の仕事をしたが、彼と組んだ漫画家の桑田次郎(後に桑田二郎)氏や石ノ森章太郎氏らは、元々素質があったのが、それでさらに、人間の本質に気付くようになり、超能力をテーマにした漫画を独自にも描くようになった。
平井和正氏原作で桑田次郎氏が漫画を描いた『エリート』、平井和正氏原作で石ノ森章太郎氏が漫画を描いた『幻魔大戦』が代表的なものである。
これらは、出版されて半世紀ほども経つが、現在も出版され、特に『幻魔大戦』は紙の本でも新品が購入出来る。
私は幸い、これらの本を子供の時に詠み、登場人物の超能力者のマネをしたら、確かに超能力が発動したが、子供を徹底的に虫けらの状態に貶める学校により、思ったように力を伸ばせなかった。
これは、学校、あるいは、テレビだけの問題ではなく、人類全体を低い精神状態に留める強力な装置が働いていることが、根本的な問題である。
それが、最近、このブログでずっと取り上げている『エイリアンインタビュー』で明かされていることである。
GAFA(GAFMA。現在はGAMA、GAMAM)といったビッグテックを起こした者達も、皆、SFの愛読家で、SFに登場する超人達のマネをしたのだが、彼らは様々な事情で、結局は、宇宙人の装置の力に屈したように思われる。
宇宙人に直接狙われた可能性もあるが、表舞台に立つと、いろいろ障害があるのだと思う。
精神性を重んじたスティーブ・ジョブズは、若い頃は精神が乱れることが多かったが、中年を過ぎて、いよいよ本物になってきた時に、集中して攻撃されたように思う。
我々は、大事業を行うのではなく、「私は誰か?」と問うか、自分が神(のようなもの)であることを憶えていることで、精神の力で偉大なことを行うべきである。








  
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