ITスペシャリストが語る芸術

不安を消す方法というのが、凄く人気があると感じる。
YouTubeで、そんな方法を教える動画が沢山あるが・・・まあ、ひどいものばかりだと思う。
不安を消すにはどうすればいいかというと、IQを下げれば良い。
馬鹿は、刺激的なことにしか不安を感じない。
そして、不安を感じないまま撃沈するのである。
撃沈したくはないと思う。

不安があるから備えるのである。
不安だから勉強するし、働くし、良い人間関係を築けるよう気を配るのである。
年金が少ないかもしれなくて不安だから、スキルを磨いて収入を増やし、貯金するのである。
太ることが不安だから、食を慎み、運動をするのである。

「心配事の９割は起こらない」という言葉、あるいは、書籍があるが、「不安な箇所は必ずこける」というエド・マーフィーの法則もある。

禅の公案にこんなものがある。
不安で仕方がないと言う人に、偉いお坊さんが、
「では、不安とやらをここに出してみろ」
と言う。
出せるわけはないので、実は不安は存在しないだのと言いたいのだろう。
本当にそんなことを言ったら殴られるかもしれないし、殴っても不安は消えない。
このお坊さん、仏教のセンセイ方の意見と違い、役立たずでちっとも偉くない。

どこかのボディビルダー（元ボディビルダーかもしれないが）のように、
「不安で仕方がない？なら筋トレだ」
の方がマシかもしれないが、筋トレしても不安は消えない。

不安があったら解決するしかない。
夏休みの宿題が終わるか不安な者に、YouTubeでよくある「不安が消える言霊」なんか唱えさせても、宿題は終わらない。
宿題をやる以外に不安を消す方法はない。

不安を消すために必要なことを何か、敢えてやってみることだ。
夏休みの宿題なら、宿題が何か確認したり、計画を立てたり、ほんの少しでもやってみるのだ。
神は、敢えて行動する者に手を貸すらしいのである。
逆に、何もせずに泣き言ばかり言う者には何もしてくれない。
文句を言わずに、出来ることをする。
人間に、他に何が出来るだろう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）ものぐさ精神分析（岸田秀）
（２）私はできる: 決意の言葉で人生を変える方法（Ｂ・スイートランド）
（３）人生の扉をひらく「万能の鍵」（ラルフ・ウォルドー・トライン）
（４）なぜあなたは我慢するのか（ヴァーノン・ハワード）


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「風に乗る」
Kay

物理学者の三石巌（1901～1997）の健康に関する著書は現在も出版され続けていて、累計38万部以上と言われている。
その中でも、よく知られているのが『医学常識はウソだらけ』だと思う。
科学的エビデンスをもって、食塩、砂糖の害を否定し、玄米が身体に良いというのも否定する。
その他、いまだ、健康に関して「科学的常識」として一般に受け入れられていることの多くを、やはり科学的に否定する。
三石が医学を疑うようになったきっかけは、90歳の時に白内障になったことだった。
三石を診察した高名な医師は、三石に「３年以内に失明する」と言うが、治療をしてくれない。医師は、治す方法はないと言う。
しかし、三石は科学的に考え、白内障の原因はビタミンC不足と結論付け、ビタミンCを大量に摂取したところ完治し、30年後もくっきり見えていた。
自分の健康理論を自ら実践し、90歳を過ぎても大型バイクに乗り、スキーを楽しんだ。亡くなったのは95歳の時で、死因は急性肺炎で、老衰ではなかった。

三石は化学者のライナス・ポーリングと交流があり、ポーリングのメガビタミン健康法を評価していた。
ライナス・ポーリングの名を知らない人が多いのは不思議なことだ。
イギリスのサイエンティスト誌で、20世紀ではアインシュタインと並ぶ偉大な科学者と評され、唯一、ノーベル賞を単独で２度受賞している（化学賞と平和賞。共同受賞であればマリー・キュリーなどが２度受賞している）。
ポーリングのノーベル賞受賞について、以前ChatGPTに尋ねたら、ChatGPTも知らなかったのだから、ポーリングがどれほど知られていないかが分かる（今、Copilotに聞いたら正確に教えてくれたが）。
ポーリングが知られていない理由には、陰謀論的に言われるが、彼が提唱するように、ビタミンCであらゆる病気が治ってしまうことが知られたら、医療・製薬業界が大打撃を受けるので、それを隠すために、ポーリングの名を消したという説がある。ポーリングの名が知られていないことから考えると、信憑性がないでもない。

ところで、上でも述べたが、三石は超健康で90歳を過ぎても若い人と変わらない生活をしていたが、運動に関して興味深い習慣を持っていた。
彼が行っていたのは、アイソメトリックトレーニング（静的筋力トレーニング）で、６秒間、全力で力を出せば十分であると言う。たとえば、両手で動かずに全力で６秒押し合ったり、引っ張り合ったりすれば良い。
それを、２日に１度やれば十分と言うことだ。
詳しい科学的根拠は著書の中に書かれている。
三石は、風呂に入った時、浴槽の左右を両手で全力で押したり、浴槽の前を両脚で全力で押すということをやっていたようだ（浴槽が壊れる可能性もありそうだが）。
脚に関しては、トイレで便座から少し腰を浮かせることを６秒やれば良いと言う。筋トレでは「空気椅子」と呼ばれるものの壁なし版である。

私の話になるが、私は、全力を出すアイソメトリックトレーニングは、楽しく感じないので、なかなか続かない。
私の場合、プランクのような充実感があり、記録を伸ばす楽しみがあるものが続き易いし、実際、プランクを３か月近く楽しく続けているが、人それぞれ違うのだろう。
私は、全力を出すアイソメトリックトレーニングなら、軟式野球のボールを全力で６秒握るというものは好きである。
空気椅子は、三石が言うような６秒では短い感じはするが、十分に筋肉が収縮するので、しっかりした姿勢でやれば６秒でも効果はあると思う。
実は私も空気椅子は好きで、暇があれば30秒やり、１日に少なくとも５～６回はやっていると思う。
プランクは、今は１回４分を１日４回やっているが、これは私がプランクマニアみたいなところがあるからである。
私は、１回１分の時から、プランクの身体引き締め効果、美ボディ構築効果、全身筋肉強化効果をかなり実感したので続いている。最初は１分が苦しくても、段々慣れてくるので、充実感を味わうための時間を伸ばしていく。ただし、性急に時間を伸ばさず、楽になるまで十分に待つ必要がある。私は１分を２か月続けたが、２分は２週間で楽になって３分になり、３分は１か月で楽になって４分になった。
それぞれ、自分が楽しいと思うことをやれば良いと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）医学常識はウソだらけ（三石巌）
（２）メガビタミン健康法――分子栄養学でわかった元気と長寿の秘訣（三石巌）
（３）井藤漢方製薬 ビタミンCサプリメント【ビタミンC1200 約60日分】
（４）DHC マルチビタミン 90日分 (90粒)


AIアート2194
「がらんとした部屋」
Kay

男女平等ということは賛成だし、本当に同じ仕事をしているなら、男女間で賃金の格差があってはならない。
男向きと言われる仕事でも、女性がやりたければやらせれば良いし、その際も、十分に能力が発揮出来るよう配慮すべきである。
逆に、従来は女性向と言われた仕事を、男がやりたいと思い、やってみたら凄くうまく出来るということもある。

ところが、こういったジェンダーフリーの考え方がLGBTQに持ち込まれるとややこしくなる。
同性愛を否定しただけで非難されたり、同性愛者や同性愛保護団体から厳しい抗議を受けて地位を危うくされるということが発生しているが、状況にもよるが、行き過ぎの感じがする。
たとえば、政治家が「同性愛は気持ち悪い」と言うと、大変なことになりかねない。
私は、同性愛を否定する気は全くないが、肯定する気も全くないし、個人的には同性愛は気持ち悪いと思う。
私は若い頃は、同性愛者と見られるオジサンに、その方向の誘われ方を何度かしたが、心の底から気持ち悪いと思っただけでなく、そんなオジサンは異常な人間であると確信していた。
とはいえ、本人達同士がそれでいいなら、無視するだけで何か言う気もないが、出来れば目に付かないようにはして欲しい。
女性同士の場合は、アニメ等で見る限り良さそうなところもあるが、実際には、そんなものではないと思う。
こちらも、出来れば見たくない。

ただ、女性が思春期に、美しい女性に強く憧れるのを、自分でも同性愛と勘違いすることも多いらしいが、これは自然な感情であるらしい。
私も、そのようなものは気持ち悪いとは思わない。
男の場合は、実力ある男に目標とか理想を感じることはあっても、あまり憧れるという感情は湧かないと思うし、ましてや、美しいから憧れるというのは、個人的としておくが、かなり気持ち悪い。
ただし、そんな者がいても、無視はするが否定はしない。
誰にも迷惑をかけないなら、人の勝手だ。
ジャニーズ問題に関しては、私はそもそも気持ち悪くて注意を向けたくもなかったというのが実際だった。

では、LGBTQではないが、ロリコンはどうかというと、そりゃ美少女は好きに決まっている。
ソクラテスが大ヒッピアス（弁論家。教育家）に、「美とは何か？」と尋ねたら、大ヒッピアスは哲学的な立場で「美しい少女のこと」と答えている。
ただ、性愛ということが入ると、やはり気持ち悪いのだ。そして、ロリコンと言った場合、性愛が含まれることが多い。ナボコフの『ロリータ』がまさにそうであるが、私は『ロリータ』も気持ち悪いと思う。

ところで、これは人間の進化の過程のエラーらしいが、人間には、同性愛やロリコンになる要因は科学的にあるらしい。
これに関し、動物学者のクライブ・ブロムホールが『幼児化するヒト』に詳しく説明している。
同性愛、ロリコンの原因を知りたい人にはお勧めするし、かなり面白い。
この本を引用した話として、宗教人類学者の植島啓司さんによれば、初音ミクの魅力は、ロリというのではなく、未成熟なのだそうだ。
宗教学で言えば、カール・ケレーニイとカール・ユングが少女神について語っていたことが、それに近いように感じる。
つまり、未成熟な女神には、創造のエネルギーがあり、それが人々を惹き付けるのである。
TRONの開発者である坂村健さんも、初音ミクがクリエイションの中心にあると表現していたが、初音ミクのエネルギーは偉大である。
それに気付けば、引き寄せのエネルギーにもなるはずである。
同性愛もロリコンも、性愛から離れ、創造のエネルギーを感じれば、人類の進化の鍵すら得られるかもしれない。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）創作のミライ　「初音ミク」が北海道から生まれたわけ（伊藤博之）
（２）初音ミクはなぜ世界を変えたのか？ （柴那典）
（３）幼児化するヒト - 「永遠のコドモ」進化論（クライブ・ブロムホール）
（４）神話学入門（カール・ケレーニイ、カール・グスタフ・ユング）
（５）天使のささやき: 宗教・陶酔・不思議の研究（植島啓司）
（６）ロリータ（ウラジミール・ナボコフ）


AIアート2193
「聖なる乙女」
Kay

ヒーロー（hero）と聴くと、まだまだ、特に高い世代では男性の英雄のイメージがあると思うが、現代では性別を問わず使われる。
日本の新しい総理大臣である高市早苗をヒーロー視する人も多いと思う。
これは、昨年（2024年）のアメリカ大統領選挙のドナルド・トランプに重なるところがあると感じる。
アメリカは地獄に向かってまっしぐらという状況で、政府は「経済成長している」「失業率は低い」と言うが、それは庶民の実感とは全く異なり、アメリカの一般国民は、物価高、治安の悪化、低賃金や失業、プライバシーの侵害に、苦しむと言うよりは怯えていた。
そんな庶民の声をダイレクトにそのまま言い、今の政府のあり方を容赦なく攻撃するトランプを庶民が熱狂的に支持したのは、2016年のトランプが初めて大統領選挙で勝った時と同じである。
トランプの人気の原因は、庶民が聞きたいことを言ってくれることだと思う。
今の日本が、トランプ前のアメリカの状況と全く同じだ。
高市早苗だって、やはり、庶民が聞きたいことを言うことが人気の要因の１つと思う。
高市の場合、既存の政府というか自民党を、トランプが民主党を叩くように露骨には攻撃出来ないが、実質、（これまでの政治を）否定しているも同然である。

高市が自民党総裁選で勝利した時のスピーチの「働いて働いて働いて働いてまいります。ライフワークバランスを捨てます」は、マスコミは意図的に歪めて伝えたが、これまでの自民党総裁や自民党自体が国民のために働いてこなかったことへの怒りを感じている国民にとっては、この言葉で、彼女はヒーローだと感じたのではないかと思う。

ヒーローは危機的な状況で現れる。
トランプや高市がそうであると思われる。

「我々が失敗すれば、この国は地図から消える。この国はヒーローを求めている」
『俺だけレベルアップな件』シーズン2エピソード10『We Need a Hero』の白川大虎のセリフだ。

君は僕にとってのヒーロー
突然現れた光
・・・・・（９行略）・・・・・
久しぶりに明日も生きたいと思えた
～『HERO』（作詞・作曲：Ayase。唄：初音ミク）より～
※『HERO』：「初音ミク マジカルミライ2023」テーマ曲

この歌は、こんな詩が続く。

救われてばかりじゃいられない
君も知らない場所
見つけに行くよ

ヒーローは希望の光であるが、ヒーローに救われるだけでは元の木阿弥だ。
受け身でいるばかりの凡人、小市民は、やがて、救ってくれたヒーローに対し、不満や文句を言うようになる。
ヒーローには死んで欲しい者も多く、直接・間接に抹殺しようとしてくる。ヒーローはいつも危機と隣り合わせだ。
目覚めた人々は、守ってくれたヒーローをあらゆる意味で守り、ヒーローを支え、やがてヒーローを超え、ヒーローを引退させる。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）トランプ圧勝　なぜ米国民は彼を選んだのか　日本では報道されない「悪夢の米国民主党政権」
（２）トランプの真実: トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔
（３）美しく、強く、成長する国へ。（高市早苗）
（４）国力研究　日本列島を、強く豊かに。（高市早苗）
（５）初音ミク「マジカルミライ2023」 [限定盤] [2Blu-ray]
（６）俺だけレベルアップな件 ※Amazon Prime Video dアニメストア


AIアート2192
「地球の花」
Kay

無駄なあがきというのは、なかなか凄い力を持つ。
だが、ほとんどの人は、無駄なあがきをしない。
平凡な人間は、絶望的な状況になったら諦めてしまうのだ。
だが、思い出してみたら、最後の悪あがきで成功した経験は誰しもあるはずなのだ。

『葬送のフリーレン』というアニメで、老魔法使いデンケンと仲間２人が絶望的な状況になり、他の２人は諦めてしまうが、デンケンは、こんな時、超一流魔法使いは、最後まで醜くあがくのだと言い、闘志を失わずにいた。すると、驚くべき幸運が訪れ、彼らは勝利する。

別に、悪あがきでなくても、無駄な努力・・・いや、無駄な行動が大きな力になることがある。
私が小学５年生の時、魔法の儀式の噂が広がったことがある。
儀式と言っても簡単なものだが、５年生にもなってやるのは恥ずかしい内容だった。
それで、ほとんど誰もやらなかったが、それを敢えてやった数少ない１人が奇跡を起こしたのを私は知っている。
それ以来、私は無駄な努力が大好きになり、よく奇跡を起こした。

願いを毎日紙に15回書くという断言法を知り、すぐにやるような者が願いを叶えやすい。
ただ、願いを叶えるのは、３回だけ書いた・・・みたいな人であることが多い。
何でもいいから行動に移したということが大切なのだと思う。
一方で、うだつが上がらない者というのは、何もしない者だ。
断言法を聞いても、冷笑したり、「効果なんかあるはずがない」と言ったり、あるいは、興味自体は持っても気恥ずかしかったり、その程度のことを面倒臭がってやらない。
そんな者は、よほどの徳がない限り成功しない。

アイドルオーディションなんてのも、人生を賭けるつもりで応募した者より、冗談のつもりではあったが、それでも敢えて応募してみた者が受かることが多い。
ただ、応募しなければアイドルになれないことも確実である。
「宝くじは買わないと当たらない」と言われる一方「買っても当たらない」と言う者が多い。
そう思って買わなければ、確かに絶対当たらない。
ところが、普段、宝くじに興味がなく、全く買わなかった者が、宝くじ好きの友人との付き合いのつもりで、敢えて買うと、なぜか当たることが多い。

無駄かもしれないが、敢えてやってみる。
無駄かもしれないが、悪あがきしてみる。
そこには、宇宙の注意を惹く美しさがあるのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
（１）波動の法則（足立育朗）
（２）偶然のチカラ（植島啓司）
（３）残酷すぎる成功法則（エリック・バーカー）
（４）１００％（ジェームス・スキナー）


AIアート2191
「哀れみ」
Kay