ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

『老子』第64章を一言で言えば「最高の学問は学ばないこと」

今回は『老子』第64章である。
この章を一言で言えば「最高の学問は学ばないこと」だ。

この章は比較的長いが、前半部分は、全章の第64章でも書かれていたことの繰り返しだ。
つまり、
「大きなことをしようとするな」
ということを、再度、述べている。
あらゆる物事は、元々は小さなところから始まるのだから、小さなうちに対処すれば良く、逆に言えば、大きくなってしまえば手に負えない。
たとえば、ダイエットだって、肥満してしまえば痩せるのは難しいが、少し太り始めた段階で節制すれば、楽にプロポーションを保てる。それと同じだ。
まあ、正しいやり方を知っていれば、太ってしまっても大丈夫だから、最後まで読んでいただきたい。

後半に名言があるのだが、どの翻訳者も注目せず、些末な解釈に終始しているように思う。
その名言とは、
「不欲の欲(欲を持たないことを欲とする)」
「不学の学(学ばないことを学ぶ)」
で、真意を言うなら、それぞれ、
「欲望を持たないことが最上の欲望である」
「学ばないことが最上の学びである」
だ。
覚えやすいように、「最高の学問とは学ばないこと」と覚えておくと良い。

初音ミク 和装
AIアート11
「初音ミク 和装」
Kay


だが、これも全章で述べたことだが、人間は愚かなので、つい、余計なものを欲し、余計なことを学ぶ。
それを、「つまらない欲を持つな」とか「下らないことを学ぼうとするな(知ろうとするな)」と言っても無駄というものだ。
美味しい食べ物があると食べたいし、可愛い女の子やいい男がいたら何とかしたい。
「簡単に金持ちになれる引き寄せの秘法がある」と聞けば知りたがる。
それを非難したって不毛である・・・つまり、止められない。
だが、余計なものを欲し、余計なことを知りたがるうちは、力がなく、何も成就出来ず、惨めだ。

しかし、心配無用だ。
いつも言う通り、「私は誰か?」と自分に問い続ければ、自ずと大欲のみを欲し、最上のことのみを知るようになる。
「私は誰か?」という探求こそが、最上の大欲であり、最上の学問であるからだ。
これらに比べれば、世の中の願望や学問など、奴隷が欲しがる粗悪な食物であり、迷信時代の学問だ。
「私は誰か?」と問うことで知ることが出来ること、そして、それによって得られるものは、宇宙の真理全てであり、宇宙まるごとなのである。








  
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『老子』第63章を一言で言えば「何もせずに全てをなす」

今回は『老子』第63章である。
この章を一言で言えば「何もせずに全てをなす」である。

この章には困惑させられる。
なぜなら、一般的な処世訓に見えるし、しかも、処世訓として、あまりにも優れているからだ。
しかし、老子が、そんなことを教えたりするだろうか?
それで、私は、この章は、かなり改ざんされているのではないかと疑った。
たとえば、
「難しいことは易しいことから起こり、大きな問題も些細な問題から始まる。だから、易しいうち、些細なうちに処理しろ」
「安請け合いするな。安請け合いすると(うまくいかないこともあるから)信用を失くす」
など、まるでビジネスの金言である。
いや、あらゆることに忘れてはならない戒めのようではないか?

だが、これらのことは、仕事の理念として掲げて、大きな文字で書いて壁に貼っておいたところで、やっぱり出来ない場合が多い。
後に大事になる小事を見逃し、つい気前よく安請け合いをしてしまう。
なぜだろう?
それは、愚かな思考をするからであり、人間の思考は全て愚かだからだ。
だから、思考せず、無意識であれば、いかなることも自然にうまくいく。
たとえば、他の人達が皆、見過ごしてしまう小さな異変を感じ、普通の人なら安易に引き受けることを、何か嫌な感じがしてすぐに返答をしない・・・という、真に賢いことが出来る。
だが、世の人は「分かっちゃいるけどやめられない」のである。
一方、道を究めた人・・・即ち、自然に従う者は間違いを起こさない。

UFO
AIアート10
「青く輝くUFO」
Kay


よって、やはり、『老子』全章と同じく、この章も、自然であることの重要性を説いているのであり、太陽が思考せずに昇るように、自然であるためには思考を消さないといけない。
そして、思考を消す最高の方法はやはり「私は誰か?」と自分に問うことである。
ラマナ・マハルシは、どんな思考が起こった時でも、勤勉に「私は誰か?」と問い、思考を刈り取るよう教えている。
勘違いしてはならないのは、勝手に起こる思考をどうこうしようとしてはならないことだ。
「思考するな」と言ったら、眠ることだと思う愚か者が多い。
そうではない。
思考は生きている限り、脳が働いている限り起こる。当たり前だ。
しかし、起こった思考を追いかけず、その場で撃ち殺すことが重要である。
そのためには、いつも「私は誰か?」と問い、「私は誰か?」以外の想念を持たないことが理想である。
もちろん、なかなかそうはならないが、そうなるよう努めることが大切だ。
そして、「私は誰か?」と問い続ければ、自分が全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出す。
それにつれ、自分は何もしなくても、全ては自動で成される。
この章の最初に、
「無為を為し(何もしないことをする)」
と書かれていることが、それで実現するのである。
何もしないことが、あらゆることをすることなのである。

この章は『荘子』的とも思える。








  
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『老子』第62章を一言で言えば「全知全能の力を手に」

今回は『老子』第62章である。
この章を一言で言えば「全知全能の力を手に」である。

『CLOVER』(CLAMP著)という、ヒロインの少女の冒頭のカラー絵がやたらに綺麗な漫画に、こんなことが書かれていたのを印象深く憶えている。
この世界を管理する長老の1人がこう言う。
「あの子(スゥという名の12歳の少女)に想われたら、世界を手にしたも同じだ」
スゥは中国語の「4」で、この漫画では「四つ葉のクローバー」を指す。
詳しいことは憶えていないが、葉の数が超能力者のランクを指し、一つ葉でも恐るべき力であり、二つ葉なら、ほとんど無敵だ。
ところが、四つ葉の超能力者の力は大き過ぎ、存在を許されない。
そして、そのスゥという少女が、世界唯一の、四つ葉の超能力者だった。
ところで、もちろん、我々は、四つ葉に想われている・・・というより、我々自身が四つ葉だ。

この第62章の最後に、こう書かれている。
「道に従えば全てが可能であり、過ちも許される」
何度も述べたが、「道に従う」とは「自然のままである」ことである。
そして、「自然のままである」ためには、思考を消せば良い。
そして、「思考を消す」ためには、「私は誰か?」と自分に問えば良い。
それで四葉になれるのだが、実際には、ほとんど誰も四葉になれない。
なぜなら、ほとんど誰も、「私は誰か?」と問い続けないからだ。

初音ミク ポニーテール
AIアート9
「初音ミク ポニーテール」
Kay


地球に、魂の周波数を下げるマインドコントロール装置を設置した悪の宇宙人が、「私は誰か?」と問えば、この装置の影響を無力化出来ることを知っていたのかどうかは分からないが(きっと、簡単過ぎて気付かなったのだ)、この装置の影響を受けていると「私は誰か?」と問い続けることは非常に難しい。
それを、敢えてやるかどうかであるが、強制するわけにもいかないので残念である。
ラマナ・マハルシの本を読むと、「私は誰か?」の価値をいくらかでも知ることは出来るが、半世紀以上に渡って本が売れているのに、やはり問い続ける者は少ない。
ただ、マハルシの本では「私は誰か?」と問う意味が、あまりに曖昧で難しく書かれている。
おそらく、マハルシの言葉を文章にした人や、さらに、日本語などの各国語に翻訳した人が分かっていないのだろう。
そこで、私は、「我々は記憶喪失に陥っているのであり、真の自分が全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出すために問うのである」とシンプルに言うのである。








  
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『老子』第61章を一言で言えば「大物ほどへりくだる」

今回は『老子』第61章である。
この章を一言で言えば「大物ほどへりくだる」である。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という、作者不明の有名な俳句がある。
道徳的な意味に取られ、おおよそ誰でも肯定する句であるが、実際は、偉くなるほど態度が大きくなるものである。
また、偉い者だけでなく、偉くない者も、実際は、へりくだれば軽んじられて損をするだけだと思っていて、なおさら、へりくだろうとしないものである。
それで、相手を見て態度を変えるという浅ましいことをやることになる。
それが凡人というものだ。

老子は、この章で、大物(大国)と小物(小国)が、共にへりくだり合えば天下は平和であるという、ごく平凡なことを言うが、加えて、大物が先にへりくだるべきと言っている。
とはいえ、その真意は、「実際の大物はへりくだっている方」「へりくだっている方が相手を支配する」である。
エマーソンだって、「へりくだっている者に対しては、私だって、その者の周りを回るしかなくなる」と、その絶大な威力を認めている。
もし、そう思えないとしたら、「へりくだる」のではなく「へつらう」ことしか知らないのである。
つまり、表向きはへりくだっても、心は傲慢なままなのだ。

惑星都市
AIアート8
「惑星都市」
Kay


だが、事実を言えば、人間の自我がへりくだることは決してない。
つまり、そもそもが、人間はへりくだらないように出来ている。
なら、無理にへりくだることはない。精神分裂になるからね。
だが、へりくだらないと強くなれない。
ではどうすれば良いかというと、自我の土台である心を消す・・・つまり、思考を消せば良い。
そのためには、いつも言う通り「私は誰か?」と自分に問えば良い。
すると、思考は消え、魂が現れるが、魂の性質は水のように低いところに流れるものなので、自然にへりくだり、あらゆるものを従わせるのである。
なぜそうなるかは、もう何度も述べた通り、「私は誰か?」と問うことで、真の自分が、全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出すからである。最初は徐々に思い出すが、ある時期、急に、それを当たり前に感じる。つまり、解脱するのである。
それも、単に「私は誰か?」と自分に問うだけでである。








  
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『老子』第60章を一言で言えば「なるべく何もしない」

今回は『老子』第60章である。
この章を一言で言えば「なるべく何もしない」である。

この章は、私も昔から好きな章だが、とにかく、出だしがシンプルで、誰が翻訳しても同じになるが、その出だしの譬喩が抜群だ。
その出だしとは、
「大国を治めるには、小魚を煮るようにする」
である。
これこそが、万事に通じる必勝の秘訣で、これだけ憶えておけば良いくらいのものだ。
何せ、それで大国すら治められるのであるから、およそこの世のことで出来ないことは何もない。

まあ、私に言わせれば、「処女を愛でるがごとし」であるが、変なことを考える必要はない。
単に何もしないのだ。
古い歌で恐縮だが、「好きなんだけど 離れてるのさ」(西郷輝彦さんの『星のフラメンコ』)である。
それで彼女はメロメロである。
言い換えるなら、「女を落とすには、小魚を煮るようにする」である。
もう何の話か分からないが(笑)。

プシューケ―
AIアート7
「プシューケ―」
Kay
※ギリシャ神話。人間の娘だったが、愛の神エロ―スの妻になり、女神になった。


そして、老子は不意に鬼神の話をする。
鬼神とは、力のある神霊で、どちらかというと、悪い働きをする。
しかし、何ごとも小魚を煮るようにする人間に対して、鬼神は何も出来ない。
もちろん、この鬼神とは、悪の宇宙人が地球にしかけたマインドコントロール装置のことで、普通の地球人は、この装置に支配され、虫けらのような状態にされている。
しかし、小魚を煮るように、余計なことをしない者には、この装置も危害を加えることが出来ない。

だが、意思の力で何事にも手出しをしないようにすることは難しい。
我々は、ついつい余計なことをしてしまう。
余計なことを考えるからだ。
しかし、「私は誰か?」と自分に問う者は、余計なことを考えなくなり、よって、余計なことをしなくなり、何ごとも、小魚を煮るように、最小限のことだけをして、後はなりゆきにまかせるようになる。
そうであれば、無敵であり、平和であり、一切の不安がなくなるのである。
なぜなら、「私は誰か?」と問えば、本当の自分は全知全能の無限の魂(=神)であることを思い出すからである。








  
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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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